●依頼No.831 依頼者:有泉さん(04/12/02)
岩川ひろみの作品について
岩川ひろみ先生は、「週刊マーガレッ」トの”昭和51年度まんが賞”佳作第1席でデビューなさった方ですが、その後わずか2年ぐらいで「マーガレット」誌上から消えてしまわれました。その後他誌に移られたのか、それとも断筆なさったのか、消息は全くわかりません。
横溝正史先生の小説をマンガ化した『女王蜂』が、集英社漫画文庫から刊行された唯一のコミックスのはずです。他の作品は結局、単行本化されなかったように思います。私が現在把握している情報は以下の通りです。
『ドラキュラの息子たち』デビュー作 「週マ」 1976年52号
『Nocturne(ノクターン)〜夜想曲〜』 「プチマ」 1977年春の号
『女王蜂』 「週マ」 1977年15〜25号連載
『魔女幻想』 「週マ」 1977年45号
『青春綺想曲』
「週マ」 1978年11号
『青い薔薇の夜に』
「週マ」1978年?
この他に『イザベラ』という読みきり作品があったはずなのですが、いつ頃のものだったかよく覚えていません。1978年かその前後の「マーガレット」増刊号、もしくは「プチ・マーガレット」に掲載されたものではないかと思います。「週マ」本誌ではなかったような気がします。
また、上述のもの以外でも岩川ひろみ先生の作品をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただきたくよろしくお願い申し上げます。。
●はい、確かに『イザベラ』と言う作品はあります。何時のころかはわかりませんが、『さまよえるオランダ人』をモチーフにした作品です。耽美なムードの作家さんで、当時『魔女幻想』などは某素人劇団で上演されるほどコアな人気がありました、もう一作、『イザベラ』の後にも読んだ覚えがあるのですが、それ以降描かれていないようです。単行本は『女王蜂』のみですね。もっと描いてほしかった作家さんなので今でも残念です。(かおるさん・04/12/28)
●かおる様、レスありがとうございました。『イザベラ』の掲載時期が不明なのはちょっと残念ですけれど、それよりこうして書き込みをいただけただけでも嬉しいです。なにしろ20年以上も前のマンガ家さんですし、どちらかというとマイナーで執筆期間も短い方でしたから、覚えていらっしゃる方も少ないのではないかと危惧しておりました。ですので、かおる様のように今なお愛惜をもって語って下さる方にお逢いすると、思わず「おお、同志よ〜!」と感激してしまいます(←勝手に同志にしてしまってすみません…)。
『魔女幻想』が舞台化されていたというお話は存じませんでしたので驚きです。かおる様はご覧になられたのでしょうか。それと、『イザベラ』の後にも読んだ覚えがあるというお話が非常に気になります。私が最初に列挙した6作品以外のマンガ、という事なのでしょうか?たとえタイトルがわからずとも、ご記憶の一場面なりともおっしゃっていただけましたなら、前述の作品の内のいずれかと同じなのか別物か程度の事は判別できると思いますので、よろしかったらお教え下さいませ。
他にも何かしらご存知の方がいらっしゃいましたら、些細な事でも結構ですので、ご一報下さいますようお願い申し上げます。(有泉さん・04/12/31)
●あれからスクラップ置き場を掘り返しましたら、出てきました。まず『イザベラ』ですが「週刊マーガレット」掲載です。ただ切り抜きに号数が書かれてないのですが、最終ページのお知らせが46号、47号載っているので45号ではないかと思います。後ろのページになぜかアニメの「新エースをねらえ!」が10月14日から始まります・・・とあるのでそこら辺から年代はわかるかも知れませんね。
『青い薔薇・・』は78年で間違いないです。柱に次の「週刊マーガレット」2.3号とあるので1号に載ったのかも知れません。
舞台は私も見てないのですが、当時コミケ関係でソロモングランディという『ポーの一族』なんかも舞台化してた、アマの演劇サークルがありまして(まあ、プロになった方もいます)そこで上演されたはずです。情報誌に載っていたのでよく覚えているのです。
最後の作品はどーも私の好みではなかったらしく、スクラッップしていないので記憶にないのです。役に立たず申し訳ありません。(かおるさん・05/01/05)
●横レスすみません。本日ぱふを見てみましたら、岩川先生の情報が載っていましたのでお知らせします。
すべて78年です。
「週刊マーガレット」
1号 『青い薔薇の夜に』
11号 『青春綺想曲』
「週刊マーガレット」増刊
11月号 『イザベラ』
「プチマーガレット」
夏の号 『6月の雨の森』
となっておりました。お役に立てばよろしいですが。お知らせまで。(さりさん・05/01/05)
●(有泉さん・05/01/09)皆様、情報ありがとうございます!こうしてわざわざ時間を割いて探してくださった、そのご親切に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
>かおる様
「スクラップ置き場」という言葉に思わずうっとり…(笑)。往年の少女マンガファンにとっては、「お宝」間違いなしの貴重なページがたくさん保存されているのでしょうね。うらやましい限りです!いいな、いいな〜(←すっかり子供返り状態)。
「ソロモングランディ」、言われてみれば確かに「萩尾作品(&その他少女マンガ)の舞台化」という事で、名前に覚えがあるような…(でもやっぱり「魔女幻想」の事は記憶に無かったりするんですが)。余談ですが、そういえば岩川ひろみ先生も「高校時代、演劇部で男役だった」と、どこかのページの柱に書いてありませんでしたっけ?
>さり様
横レスなどと、とんでもないです。書き込んで下さってありがとうございます!
当時の「ぱふ」をお持ちでいらっしゃるのですね、懐かしい〜。もしかしてこれですか?
さり様の書き込みを拝見したあと検索したのですが、「ぱふ」の「年度別少女マンガ作品リスト」は78年からあったんですね!もっと後だとばかり思い込んでいました。本当に迂闊でした。
ご提供の情報によりますと、『青い薔薇の夜に』が78年の新年号『青春綺想曲』が春、『6月の雨の森』が夏、『イザベラ』が秋という発表順序になりますね。とすると、かおる様が『イザベラ』の後にお読みになられたという作品は、「翌79年の作」という事になるかと思います。
そこでお願いなのですが、さり様はお手許に79年度の少女マンガ作品リストが掲載されている「ぱふ」をお持ちではございませんでしょうか?もしお持ちでいらっしゃいましたら、岩川先生の作品の詳細が載っていないかどうか、再度調べてやってはいただけませんでしょうか?我ながら図々しい依頼であると重々承知はしておりますが、そこをなにとぞ…。あとはひたすらご好意にすがるばかりです。
●79年度見てみました。
「週刊マーガレット」増刊
11月号 『人形の城』
とありました。
80年度は「ぱふ」が存在しないので、「フュージョンプロダクト」の80年度のリストを見てみましたが、載っていませんでした。あと81年度から84年度まで「ぱふ」を見てみましたが、そちらにも載っていませんでしたので、こちらの人形の城が最後にかかれたものではないかと思われます。
私もこの年代の作家さんの掲載リストを調べたくて、集めたんですよ。お役に立てたのなら嬉しいです。(さりさん・05/01/09)
●ありがとうございますううぅ〜!(感涙)該当年度のみならず、それ以降まで調べて下さったとは…。見ず知らずの相手の(しかも図々しい)頼み事にもかかわらず、そこまでして下さったさり様のご親切が身に沁みます。かおる様のご記憶の裏付け(?)も取れ、これで78年・79年の作品に関して全てはっきりいたしました。
過去のマンガ(特にコミックス未収録作品)を探そうと思ったら、掲載された年代や雑誌の号数まで確定できないとなかなか難しいものです。「ぱふ」などのマンガ情報誌に掲載された膨大な過去の情報を、ネットで自由に検索する事ができればいいのに…。今はまだ、皆様方の個々の善意と記憶力だけが頼りです。
幸い、私はお二方のご助力により、必要な情報を得る事が叶いました。こんなにすぐ解決するとは思ってもみませんでしたので、まさしく望外の喜びです。おかげさまで早くも数冊の「マーガレット」を入手する事ができました。インターネットの威力とありがたさをしみじみ実感しております。
今回情報をお寄せ下さったかおる様、さり様、そしてこの場を提供して下さった管理人のめぐみ様に、あらためて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今はまだ収集の途上ですが、いつか作品のコンプリートが叶いました暁には、岩川ひろみ先生のファンサイト(というほど大それたものではありませんが)を立ち上げたいと思っております。その時はまたよろしくお願いいたします。それではこれから「探して!」掲示板の方へと参ります。色々とお世話になりました。(有泉さん・05/01/13)