●依頼No.848 依頼者:ねこパンチさん(05/05/11)

保健室で寝ている少女にキスした少年の話について

また皆様のお力をお貸しいただきたくお願いいたします。掲載雑誌、タイトル、作者とも不明です。

おそらく1972年から1976年のあいだに発行された雑誌です。内容からは「小学○年生」のような学年誌ではなさそうだと思います。読み切りだと思うのですが、ラストまで読んだ記憶がなく、ずっと気になっています。

学校の友達に恋する少年が主人公の恋愛ものでした。男の子の視点で描く恋愛ものは珍しいと思ったことを覚えています。少年はおとなしいほうで、学校でいつも明るく接してくれる少女に淡い恋心を抱くようになります。あるとき、少女が学校の保健室で寝てしまいます。様子を見にいった少年は、眠っている彼女にキスをします。もちろん彼女は気づかず、その後もいつもどおりに彼に接してきます。でも隠していることに罪悪感を抱いた主人公は、本人に「ぼくは眠っているきみにキスしたんだ!」と叫びます。聞いた彼女は泣きながら逃げ出しました。女の子の髪型はショートカットではなかったと思います。

コマ割りの大きなページでは、あじさいが描かれていたような気がします。作品世界は梅雨時だったのかもしれません。舞台となる学校は、中学か高校だと思います。男の子の半ズボン姿が出てこなかったからです。絵柄としては、綺麗な丸い印象の目が特徴的でした。高橋亮子さんの絵に似ているかもしれません。少年がほっそりしていて、きれいなペンタッチだったので、作者は女性だと思います。

タイトルに、あじさいまたは初恋という言葉がついていたらぴったりしそうな作品だと思います。
手がかりをお持ちの方、どうぞよろしくお願いいたします。

●このお話が気になって、高橋亮子さんのコミックをいくつか読み返してみたのですが、お探しの作品はこれだと思います。『あじさいの少女』という作品で、主人公はガリ勉の男の子。(中学か高校かはわかりませんが、2年生です)

彼は小さいときに病気で妹をなくしています。その妹は寝ている自分の部屋にあじさいの花をおきたいというのですが、梅雨時で雨が続いていているので、雨がやんだらと約束をするのですがすっかり忘れてしまい、妹は雨の中あじさいの花を取りに行き、そのまま庭で倒れ死んでしまいます。

ある日あじさいの花を持った少女に出会うのですが、二人の姿を見た番町グループにからまれけんかをし、医務室に運ばれます。目が覚めた男の子は隣で寝ていたあじさいの花の少女に妹の姿を思いいとおしくなったのか、キスをします。

そのことをなかなか言い出せないままいるのですが、少女に優しくされた男の子は「そんなことをされる資格は僕にはない、眠っている君にキスしたんだ」と言います。彼女はショックを受けるのですが、数日休んだ男の子の家を訪ね、彼の妹のことを知ります。
結局彼が自分のことを好きだということを知り、医者になろうとがんばっている彼について行こうと決めるというお話です。

こちらの作品は高橋亮子さんのフラワーコミックス『つらいぜ!ボクちゃん』の3巻の最後に収録されています。(私が持っているのは1975年のフラワーコミックスです)
実際は、「別冊少女コミック」1973年の6月号に掲載されたものらしいです。(あずきパインさん・05/06/02)

●詳しくお調べいただきまして、ありがとうございます。ストーリーをまったく覚えていないのですが、言われてみれば、少女があじさいを持っていたような気がします。
そして、そうです、「そんなことをされる資格は僕にはない」という言い方を男の子はしました。1973年というのも、最も可能性が高い時期なので、まず間違いなくこの作品です。

読んだその日、現実でも雨でした。あじさいが出てくるから、6月ごろの発行だろうと思っていました。そしてタイトルにもありそう…と。そこまで予想しているなら、自分で高橋亮子さんの作品を調べればよかったのですよね。今気づきましたが、高橋さんの作品をほかに読んだことがありません(え?)。おかげさまで、やっと落ち着きました。とてもとても幸せです。

こんなに少ない情報でおわかりの方に出会えるとは、なんて幸運なのでしょう。これで過去の少女まんがにおける心残りは消えた、と言っていいくらいです(あっ、でもまた何か思い出せないものを思い出すかも)。ほんとうに私は幸運です。この掲示板を使わせてくださる管理人さまとあずきパインさまに、私以上の幸運がありますようにお祈りいたします。近いうちにきっと現物を手にいれます。改めて申し上げます。本当にありがとうございました。(ねこパンチさん・ 05/06/03)

●高橋亮子さんの『あじさいの少女』を読みました。まちがいなく、探していた作品です。本当にありがとうございました!(ねこパンチさん・05/07/04)