●依頼No.852(1349) 依頼者:のりさん(05/08/04)

戦で怪我をした武将が、山の娘に助けられる話について

20年から25年前の雑誌の読み切りで巻頭カラーだったと思います。雑誌は「ぶ〜け」かあのサイズの本です。

由緒ある武将の跡取り息子が戦に出兵して傷を負って、気が付くと山奥で、ある娘とそのじいやかばあやのような老人に介抱されて、その娘は浮世離れしたと言うか、達観したと言うか、不思議な考え方をする娘で二人は色々な事を話し、武将が立派な武将になる事しか自分は将来の夢を描いた事がないと言うと娘が「殿方は不自由なものよのう」と言ったシーンがありました。
武将は最後には傷が治り、自分の家に帰り、許婚か新妻と再会します。

後憶えているのは、許婚や他の女の人が日本髪を結っているのに、娘は長い髪をそのまま伸ばしているだけで結ったりしてはいませんでした。もう一度読みたいので、タイトルと作者、単行本になっているかどうか教えて下さい。

●いつも楽しく拝見しています。
今までは読むだけだったのですが「ひょっとして?」と思ったので、投稿させていただきます。

里中満智子作の『まちこの千夜一夜』の中にのりさんがお探しの作品に似たお話がありました。私は単行本しか持っていなかったので、掲載された雑誌のサイズは分からないのですが、「mimi」のシリーズのどれかだと思います。単行本の現物が手元にないので、何巻に掲載されているかは分からないのですが、KCmimiの全4巻のいずれかです。(曖昧ですいません)

私の記憶では、確かこんなあらすじでした。

戦国時代の小さな村が舞台で、主人公である村の庄屋の娘(名前はたしか「トキ」)は少し頭のゆっくりした娘で、村の子供にいじめられたりもするのですが、優しい幼馴染みに守られて、幸せに暮らしていました。

ある日、トキはケガをした武将を見つけ、看病しました。トキと武将は恋に落ち、トキは武将の子供を身ごもります。武将は「必ず迎えに来る」と言って、家に帰るのですが、トキを迎えに来ないまま戦死し、トキは村で出産しました。

トキの村には武将の子供がいるということで、敵に襲われるのですが、トキの子供は幼馴染みに助けられ、命拾いしたものの、幼馴染みは死んでしまいました。

どうしてもタイトルが思い出せないのですが、確か「月見草」という言葉が含まれていたと思います。ただ、里中満智子さんの公式サイトで探してみたのですが、それらしきタイトルがなかったので、違っているかもしれません。(AZさん・05/08/18)

●『まちこの千夜一夜』ならダイソーで1巻100円で売ってますよ。全部で7〜8巻くらいだったと。(蘇枋さん・05/08/18)

●>のりさん、AZさん、蘇枋さん、こんにちは。

歴史物大好きですので、レスがつくのを私も楽しみにしてました。『まちこの千夜一夜』以前、読んだのですが、このお話はすっかり忘れてました。mimiのコミック版をめくりましたら2巻に載ってま
した。内容はAZさんのご記憶どおりで題名も『月見草』で間違いないです。

私自身は設定はのがみけい先生の『風よ雲』とかなり良く似てると思いましたが、時代が1973年と古いですし、細部で異なる部分も多いです。ご参考までに

お話は主人公もえぎが蛇にかまれた武田信玄の五子盛信をかくれ里で介抱し、恋仲になります。しかし、盛信は兄勝頼の政略により本願寺の養女綾姫を妻に迎えます。信玄没後の武田家滅亡までのストーリーがよく描かれているマンガです。

・掲載誌は「りぼん」でサイズも異なります。
・読み切りではなく連載です。(新書版で前・後編)

お探しの作品にまた再会出来るといいですね。(恥さん・05/08/18)

●恥さんの似ているけれど、年代があわないというのに便乗してしまいますが。お話しとしては昔読んだ伝説集と雨月物語に似たような話がありました。武将(雨月物語の方武将では無かったかも)を助けた女の正体は前者は「狐」後者は「大蛇」で、狐の方の話は子どもも生まれるのですが、最後は身を引いて武将とも息子とも別れます。「大蛇」の方は取り殺してしまうのが原作だったと思うのですが、男が戻ってきてハッピーエンドというマンガを何処かで読んだような。

どちらも20年〜30年前のことなので記憶が曖昧ですし、全然関係ないかも知れませんが念のため書いておきます。(西班牙さん・05/08/18)

●AZ様、蘇枋様、恥様、西班牙様、情報ありがとうございます。里中先生、のがみ先生、お二人とも他の作品は見た事あるのですが、記憶の中にある絵と一致しないみたいです。それから掲載雑誌は絶対「りぼん」ではないと思います。わたしは「りぼん」を読んだ事、全然ないんです。
初めのレスで武将の許婚が日本髪を結っていたと書きましたが、江戸時代の武家の奥方の様な日本髪ではなくもっとゆったりとした結い方だった様な気がしています。
引き続き情報お待ちしております。宜しくお願いします。(のりさん・05/08/18)

竹坂かほり先生の短編『風のかたみ』ではないでしょうか。1986年「ぶ〜け」8月号掲載作品です。ぶ〜けコミックス『橋の下のギャルソン』(後編)に収録されています。(有泉さん・05/10/10)

●有泉様 レスありがとうございます。年代的にはあっていますが、絵をみて確かめたいです。この方の絵を見る事が出来るサイトなどご存知の方は教えて下さい。宜しくお願い致します。(のりさん・05/10/15)

●『橋の下のギャルソン』(後編)の表紙が見られますが、17日終了になっているので間に合うかな?(あおいさん・05/10/16)

●あおい様ありがとうございます。この方かなあとも思いますが、絶対とは言えません。
それから掲載年代なのですが、「ぶ〜け」を買っていたのは妹なのですが、今日聞いた所、松苗先生の『純情クレージーフルーツ』が何ヶ月分か纏めて掲載されていた事があり、それが目的で買っていた事がわかりました。とすると1980年代始めですね。引き続き情報お待ちしております。(のりさん・05/10/22)