●依頼No.875 依頼者:めぐみ(05/06/21)
丘けいこ・兵士がドラム缶で肉を焼く話について
自分で読んだ作品じゃないんですが、先日のマンガ学会で話を聞いて、「読んでみたい〜!!」と思った戦争マンガ作品がありました。
多分、丘けいこさんの作品だろうとのことですが、おなかをすかせた主人公が、兵士たちがドラム缶で肉を焼いているのを見て、分けて欲しいと頼むと、「服を脱いで土下座したら分けてやる!」と言われるんだそうです(衝撃的!)。
タイトルや内容ももちろんですが、掲載年号や掲載誌(丘さんらしいので「週マ」の可能性が高いのですが)だけでもわかる方がいたら、ぜひ教えて下さい!
●丘けい子先生の『ビアフラの悲劇』だと思います。「丘けい子の世界」というサイトの「復刻連載」コーナーで過去の作品が読めますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。(有泉さん・05/06/21)
●>めぐみさま、こんばんは。
丘先生の作品でしたら『ビアフラの悲劇』だと思います。ドラム缶ではなくお鍋に見えますが、兵士たちが食料の肉を焼いている場面でイボ族とイギリス人のハーフ、主人公シェリルが自分が守る飢えたイボ族の子供達のため、混血の体は珍しいから、裸になって土下座したらキズ薬とベーコンをやると言われ屈辱に耐えて食べ物を調達するシーンがあります。
この作品を子供の頃、読んですごくショックだった記憶があります。長い間自分もタイトルも作者もわからなかったのですが、「丘けい子の世界」で題名を拝見してひらめくものがありました。管理人nekiさまが丘先生に直接問い合わせて下さったようで随分感激致しました。当時ビアフラ、ナイジェリア紛争の映像がテレビで流れていましたのでマンガが現実的に感じられたように思いました。
この作品でしたら、残念なことに単行本未収録のようですが、「週刊マーガレット」1969年9月21日号(38)に読み切りで掲載されてます。(恥さん・05/06/21)
●すみません。私が問い合わせさせていただいた当時、お手許に復刻掲載出来る原画がないと伺ってましたのでとんちんかんな事書いてしまいました。拝見致しました!感激です!
>有泉さま、ありがとうございました。(恥さん・05/06/21)
●しばらく行ってなかったら、丘先生のサイトの「特別展示室」、随分作品が増えていましたね。『ビアフラの悲劇』、なつかしかったです〜。
当時の私には難しすぎの作品で、刺激的な場面だけ記憶にありました。小さな少女・ナギがあっけなく死んじゃうところとか。主人公の父親や、最後には犬が殺されてしまうところとか。問題の場面も記憶にはありましたが、「殺されなくて、食料ももらえて結構ラッキーかも」くらいの認識だったような・・・。(今のマンガだったら、裸になっただけじゃ済みませんよね。。。)
「ビアフラ」が餓死者を大量に出している地域だという認識はありましたが内戦が背景になっていることすら理解していない子供でした。その後、「ビアフラ」という言葉自体、聞かなくなってしまったし。(ナイジェリアに降伏して、消滅しちゃったんですね。。。。)
それにしても、改めて不毛なマンガだと思いましたが、今も一部地域で同じことが起こっているアフリカって、一体・・・と思ってしまったオトナの私です。(横レスすみません〜。ずっと読みたかった作品なので、興奮してます。。。)(FUMIKOさん・05/06/23)
●有泉さん、恥さん、FUMIKOさん、さっそくのレスをありがとうございました!
号数やタイトルがわかったら、そのうち国会図書館へ行って読んでこようと思ってましたが、まさかその日のうちに読めてしまうとは!ネットのありがたさをしみじみとかみしめてます。それにしても救いのない話ですね。大人になった今はじめて読んだので、色々と感慨はありますが、子供のころ読んでいたら、この内容はただただショックだったのでは?と思います。(めぐみ・05/06/22)