●依頼No.891(1284) 依頼者:monicaさん(05/04/22)

重富奎子の80年以降の作品について

70年代後半に『あくたれエッセイ』や『シモーヌの詩』など、心惹かれる作品を発表していた重富奎子 さんの1980年以降の作品を探しています。彼女がいつ頃まで作品を発表していたのかわかりませんが、最近、『アイムソーリー』という単行本を手に入れましたので、84年半ば近くまで作品を発表していたらしいことはわかりました。ぜひ彼女の全作品を国会図書館で読んでみたいと思っています。作品リストをご存じの方はお教えください。

●その手に入れられた単行本はどこから出版されているのでしょうか?78年度から「ぱふ」の掲載リストがあるので、「ぱふ」に載っているような雑誌に掲載されているのであれば、わかると思います。(さりさん・05/04/23)

●さり さま、レスポンスありがとうございます。
『アイムソーリー』は「プチコミック」に掲載された作品で、小学館のフラワーコミックスです。”78年度から「ぱふ」の掲載リストがあるので”というのは、重富奎子 さんの作品が「ぱふ」で特集され、作品リストが「ぱふ」に掲載されたということでしょうか?もしそうならうれしいのですが……。ネット検索すると、ほとんど過去にコミックス化したものだけがヒットしてくるばかりで、現在の私にはちょっとお手上げ状態です。どうぞよろしくお願いします。(monicaさん・05/04/23)

●「ぱふ」というのは年一度4月号で前年度のマンガ雑誌に掲載された総一覧が出るのです。「マンガ雑誌掲載リスト」みたいな感じで。大手の小学館や秋田・講談社・集英社は大体載りますが、小さいのになると載らないことがあるので。

以下確認できた分です。

1978年
「プチ・コミック」 
 『シモーヌの詩』 総集編 5月号
 『あくたれエッセイ』 第一部総集編 10月号 
 『探偵学入門』 12月号

「プチセブン」
 『あくたれエッセイ』 1号から22号

1979年
「プチ・コミック」
 『あくたれエッセイ』 第二部総集編 2月号
 『うらめしや』  5月号

「プチセブン」
 『ハローニューヨーカー』 11号から21号

1980年
「プチセブン」
 『やって野郎じゃん』 1号から22号

1981年
「プチ・コミック」
 『とにかく私は名探偵』 1月号
 『アイムソーリー』 4月号から12月号

1982年
「プチ・コミック」
 『アイムソーリー』 1月号から12月号

1983年
「プチ・コミック」
 『アイムソーリー』 1月号から2月号 4月号から12月号
「プチセブン増刊」
 『はうまっち?』 1/14増刊号 (12月21日発売みたいなので、発売は82年末か?)

1984年
「プチ・コミック」
 『アイムソーリー』 1月号から6月号
 『メリー・ゴー・ラウンド』 9月号・10月号
 『浪漫ス劇場』 12月号

1985年
「プチ・コミック」
 『朝吹先生の秘密』 2月号
 『銀灰色の夢』 4月号
 『ミステリアス』 8月号
 『パールにシルクにハイヒール』 10月号
 『ジャスト・モーメント』 12月号

「プチプチ」  
 『わがままな空間』 春の号
 『ようこそ茶浪夢』 初夏の号

「La-comic」(笠倉出版)
 『木更津のお銀』 4月号

1986年
「プチ・コミック」
 『DIEビング・レッスン』 3月号
 『夏は絹』 7月号

「SERIE」(白泉社)
 『冬雲』 12月号

1987年
「SERIE」(白泉社)
 『灯影』 2月号
 『浪漫ス倶楽部』 4月号
 『木漏れ日』 8月号

「ラビング」
 『13時にはセレモニー』 4月号


リストにはラビングと載っていましたが、ラビアンの間違いではないかと思われます。
ラビアンの場合は笠倉出版で「ラビアン ミステリー&サスペンス」が正式名称です。

1990年まで確認しましたが以降は確認できず。

お役に立てば幸いです。(さりさん・05/04/24)

●さり さま
感謝!!!感激です。こんなに早く調べてくださったのですね。早速、「プチコミック」以外の雑誌の国会図書館での所蔵を調べてみました。掲載された号の「ぷちぷち」「La-comic」「SERIE」はありましたが、最後の「ラビアン」は残念ながら、89年からの収蔵ということでしたので、本当に幻の最終作品になってしまいそうです。重富さんのデビューは74年ですから、13年にわたる作品発表だったのですね。プチコミック以外のマイナーな雑誌に発表というのでは、国会図書館でしか見ることができないでしょうね。さりさんのリストを持って、図書館に行って来ます。本当にありがとうございました。(monicaさん・05/04/24)