●依頼No.892(1302) 依頼者:玉樹さん(05/05/28)

25年位前・姉を亡くす妹が主人公の話について

25年程前に週刊か隔月くらいの厚さの雑誌での読みきり作品。作者・題名は全くわからないのですが、覚えている場面や台詞等を書き込みます。

・妹は小学生、姉は小学高学年か中学生くらい。
・姉は勝気だが優しい、色白の長い髪、着物姿。妹は短い髪。
・長い間入院していた姉が家に帰ってくる所から亡くなるまでの物語
・台詞は西日本方面の方言?
・近所の男の子に「お化け〜」とからかわれて姉がどなり返す
・季節外れに咲いた花を見つけた姉の台詞「狂い咲きしたんよ」
・花の儚くてもけなげな生命力と姉の生き様を重ねたような表現がされていたような気がします。
・姉が亡くなった後、季節外れに咲いた花の中に姉の面影を見る妹の表情が印象に残っています。

絵柄は日本風で劇画タッチに近かったような気がします。以上のような事しか覚えていませんが、どなたかご記憶の方がいらしたらお願いいたします。

●作者や題名を憶えていないので書き込みは控えていたのですが、読んだことはあります。ただ、私の記憶だと二人は姉妹ではなかったような気がします。「お化け〜」の一件の後、年少の少女が「顔色が良くなるから」と母親の頬紅を年長の少女に渡すシーンがありませんでしたか?おありでしたら私が読んだ作品と同じものだと思います。

掲載誌は、同居の友人3人といろいろな雑誌を買っていたので、なかなか搾り込めないのですが、B5版ということなら「りぼん」・「ララ」・「花とゆめ」・「プチフラワー」の何れか(「ララ」と「花とゆめ」は別冊、増刊も含む)だと思うのですが玉樹さんはお読みになられた記憶があるでしょうか。(蘇枋さん・05/06/04)

●雑誌名、「mimi」を忘れてました。(蘇枋さん・05/06/04)

●>蘇枋様
レスありがとうございます。当時、買っていたのは「りぼん」だけなのですが、方々から色々借りて読んでいた時期があり、雑誌名を記憶しておらずはっきり特定できないのです・・・。もし蘇枋さんがお読みになられたのと同じなら姉妹と思い込んでいたのかもしれないですね。頬紅のシーン・・・うーん、情けない事に思い出せません。すみません!でもレスをいただいただけでも嬉しいです。ありがとうございました。(玉樹さん・05/06/05)

●すでに解決していたらすみません。

この作品は、竜樹諒先生の『少女の花』だと思います。掲載誌は「ビバプリンセス」1979年夏季号で、単行本『時の中の少女』に収録されています。

★あらすじ
・姉「琴枝」が関西の療養先から家にもどってくる
・妹「和美」は病気がちの姉を守ってあげたいと思い、近所の三バカとよばれる男の子たちが姉を「ゆうれい女」とからかっているのをどなったりする
・琴枝は枯れかかったわすれな草を育てて、自分は生まれ変わったらわすれな草になる、と和美に話す。
・一生懸命花を育てる琴枝に和美が「本当に咲くかな」と聞くと、琴枝は「信じて努力しとったら、思いはかならず伝わるもんやわ」と答える
・琴枝が亡くなったあと、和美は姉が教えてくれたわすれな草の花言葉「私をわすれないで」を思い出し、「お姉ちゃん、早く帰ってきて」と枯れかかった花を育てる
・和美や近所の子たちの手で育てた花が咲く。

玉樹さまがご記憶の「狂いざきしたんよ」は、2月に姫リンゴの花が咲いているのを見て琴枝が和美に言った言葉だと思います。また、琴枝は和服で長い黒髪、和美はおかっぱ頭。関西での療養生活がながかったため、琴枝だけ関西弁です。

以上、ご参考になれば幸いです。(うしくぬまみるちい さん・06/02/07)