●依頼No.942 依頼者:かすみ草さん(06/05/23)
20年以上前・静かな純愛物語について
ものすごく前のマンガで、特に流行った作品でも有名なマンガ家でもないのですが、どなたかお心あたりのあるかた、教えてください。
ストーリーは静かな静かな純愛で、登場人物は主人公の女の子○○(たしかふわっとした巻き毛)、その子と両思いになる男の子□□、二人の共通の友人(キャンディキャンディのステアみたいなキャラ)の男の子△△、そして女の子のお父さん。←男の子達とも関係があったようななかったような・・(先生とか)このお父さんが、ストーリーの語り部的な役割をしていました。
二人が両思いになったところで男の子の方が死んでしまい(ここでストーリーの90%が終了)、その後の後日談的な感じで女の子のお父さんが、もう一人のステアのような男の子と、彼女(娘)のその後を最後の2〜3ページで語る。『□□を失って沈む○○のそばにはいつも△△がいた。二人は激しい恋をすることはなかったが、長い長い年月をかけて静かな愛を育んでいった。この春(季節は違うかも)、二人は結婚する・・・』みたいな言葉と、小さなコマの流れと優しい絵でエンディング。
すごく好きでした。でも、小学生の頃だったので、作者も題名も覚えていません。なんとなく”かすみ草”と関係していたような気もしますが確かではありません。
手がかりがあればと思い、書込みさせていただきました。よろしくお願い致します。
●両想いになったところで男の子が死んでしまう ところと、エンディングの感じから、川崎苑子さんの『スノードロップ』ではないかと思いました。手元に本がないので細かいことは思い出せませんが、男の子は、スキーの下見に行って遭難してしまいます。
1980年頃の「マーガレット」に載っていたはずです。(たあまるさん・06/05/24)
●川崎苑子さんの『スノードロップ』ですが、マーガレットコミックスの『野葡萄』という本に収録されています。今は絶版で探すのが大変だと思います。初出は1980年の「週刊マーガレット」6号だそうです。
あとかすみ草というのは、その前後あたりに連載していた『土曜日の絵本』のことではないでしょうか。かすみちゃんというキャラが出てきて、かすみ草の話もあります。こちらの方は集英社から文庫が出ています。全4巻です。絵を見るなりしてなにかのヒントになればいいのですが。(虎木 坊太郎さん・06/05/25)
●たあまるさん、虎木さん、返信ありがとうございます(;;)このサイトすごい!!
早速、川崎苑子さんの名で検索してみました。確かにこのかたの絵には見覚えがあります。*かすみ草との関連にも、そうかもーと感動。
『土曜日の絵本』『麦子さんの時間割』ってタイトルにも覚えが・・・。『スノードロップ』というタイトルには記憶なないものの『野葡萄』をぜひ探してみようと思います☆表紙を見れば思い出せそう。
*今さらなんですが、”ダージリン”も関係あったような・・・。 この純愛ストーリーの中でダージリンという紅茶の名を覚えたような気がします。何かと混同しているのかもしれませんが・・。
いずれにせよ、川崎苑子さん!!という懐かしいマンガ家さんとの再会の機会をありがとうございました!すっごい嬉しい。古本探してみます(*^^*)(かすみ草さん・06/05/25)
●『スノードロップ』は大好きな作品の一つなので、『野葡萄』も、大事に本棚に並んでいます。今、読み返したので、簡単にあらすじを書こうと思います。
引っ込み思案な(内弁慶な)少女・氏家あやは、教師をする父(ストーリー後半で義父だと分かります)と、生徒会長も務めたしっかり者の姉と母の4人家族です。誕生日にも、自分より生徒を優先する父にやや不満を持っています。
そんな あやが、密かにあこがれているのは、同じクラスの岡林君。(親友の松本君は、あやのよさを早くに気付いていた様子)
その日、あやに1通の手紙が届きます。配達間違いの手紙でした。(これは、後の複線になります。)
あやの誕生日の次の日、お父さんが倒れて入院してしまいます。母が看病に付きっ切りになるため、
姉と2人で家事をすることになりました。自分にはできないと思い込んで、自信を失いかけたあやは
ケーキ屋でバイトする姉を見つけ、そこで衝撃の事実を知らされます。今の父は本当の父ではなく、自分たちは母の連れ子だと言うことを・・・
父の本当の愛に気付いた あやは、それから人が変わったように いろんなことにがんばっていきます。岡林君は そんなあやを意識するようになり、2人は両思いになり、みんなでスキーに行く約束をします。
お父さんが退院する日曜日、岡林君が 一人でスキーの下見に行って・・・。その夜 雪は止みませんでした・・・。それから 長い月日を過ぎ、ただ 黙ってそばにいてなぐさめてくれた 松本君と 今日 あやは結婚します。最後は モノローグで終わります。
野葡萄の表紙、スノードロップの表紙を UPしていますので、ご確認ください。
(なな@さん・06/05/27)
●なな@さん、ありがとうございます!!!ご丁寧な情報・画像、そして温かなメールに感激しています。
表紙の画像を見て、すごーく胸がキューッとしました。これ、私も持っていました(涙・涙)ものすごく昔に。。この表紙はよく覚えています。
どうして失くしてしまったのでしょう。どうして忘れてしまったのでしょう。
父の転勤で2〜3年毎に引越をしていた私たち家族は、社宅生活が長かったこともあり、常に荷物の少ない状態でいましたので、幼い頃に読んだマンガは、一冊も手元に残っていないのですが、胸の奥深くに記憶は残っているんですね・・・。
今日は何だかとても幸せです。なな@さん、本当にありがとう!!
見ず知らずの私の書込みに、記憶をの糸を手繰るきっかけを下さった皆さんに心から感謝します。(かすみ草さん・06/05/28)
●とっくに解決している依頼ですが、かすみ草さんの質問の中にあった「ダージリンの話」は、同じ川崎苑子さんの『シャーロットの大仕事』(昔の集英社文庫「銀色の童話」に収録)にでてくるエピソードではないでしょうか?
そそっかしいお手伝いさんのシャーロットが「右の戸棚に入っているダージリンを入れて」と言われて返事よく出て行くもののすぐ戻ってきて「どこの戸棚でしたっけ?」と質問。右の戸棚であることを教えられて出て行くと、今度は「右の戸棚の何でしたっけ?」とまたまた戻ってくる…というオチです。作者が同じですのでもしかしたらと思い、書き込みしました。まだこちらのサイトを覗いていてくださるとよいのですが…。(SARUさん・06/11/22)