●依頼No.958 依頼者:月二個ちゃんさん(06/10/08)
奇形の動物を箱庭で飼う少年の話について
30年ぐらい前に読んだ読み切りの少女マンガコミックで、どこの出版社の何というタイトルで、何という作者なのかも分からないのですが……。覚えている内容は次のような感じです。
「少年の友達は奇形の動物(6本足の蛙とか小動物)。それを箱庭と呼んでいる小屋で飼っている。そこに何かの犯人(片目負傷)が隠れにくる。少年は彼をメ●カチ(スイマセン表現は伏せます)と呼んで友達関係になるが、やがて警察が来て捕まってしまう(か殺されて)終わり。」
何か分かれば教えていただけないでしょうか?
●月二個ちゃん、はじめまして。
お尋ねの作品は、波間信子さんの『朝日の中のあいつ』というコミックスに収録されている『花の咲く箱庭』という作品です。1977年に講談社漫画文庫から出版されています。内容は、大体、月二個ちゃんの覚えていらっしゃる通りです。
ただ、ラストは、直(なお)という少年の箱庭を壊して、蛙や犬を殺した級友達に、めっか●が思わず逆上してしまい、逃げた級友達が警察に駆け込み、め●かちが指名手配犯だとばれてしまう。直は●ッカチと逃げるが、警察は逃亡犯が、子供を人質に取ったと誤解する。メッカ●は、直を、彼の恋人だった女性のお墓の前に連れて来る。(彼の恋人は、陵辱されて、自殺していた。彼は、恋人の遺書を読み、相手を殺して逃げて、指名手配されていたのだった。)そして殺された動物のお墓を作ろうとしている直に、自分の墓も作ってくれと頼む。そして警察に包囲された時、彼は直を突き飛ばして、自分で自分の腹を刺して、自殺する。
め●かちの遺体は警察に運ばれ、直には担架に乗せられた遺体に取りすがった時に脱げた靴だけが残った。直は、恋人の墓の横に「めっ●ちのくつのはか」を作ろうとして、寒い雪の夜に家出をして、墓の前で凍死してしまう。そこにナレーションで「けれど直の死に顔はとても嬉しそうに微笑んでいました。土の下の新しい箱庭はもう壊される事はないのですから・・・」と入り、恋人の墓、めっか●の、きちんとしたフルネームの墓、そして直の墓が3つ並んでいる所で終わりです。
長々と失礼しました。(のりさん・06/10/16)
●そうです、これですっ! 最後もこういう内容でしたね。もう分からないと思っていましたので、すごくウレシイです。のりさん、どうもありがとうございましたっ!(月二個ちゃんさん・06/10/17)