●依頼No.959 依頼者:えぴきゅらすさん(06/08/19)

1960年頃・最後に少女が亡くなる話について

下町の風景の中、子供がブランコで遊ぶシーンから始まります。公園の一角にある掘立小屋に母と主人公の少年が住んでいます。

ある日少年は大きな屋敷にいる少女に出会います。少女は体が弱く病気もちです。少女には兄や姉(?)がいますが親は兄や姉を大事にし妹の世話はほとんどしません。少年と少女は仲良くなります。
ある雨の日の夜少女が少年の家に貝殻などが入った宝石箱を持ってきます。大切にしているものなのですが少年にあげてしまいます。その後少年は少女になかなか会うことができません。

最後のシーンです。少年は少女が亡くなったことを知ります。そして道端で会った少女の親にぶつかっていき、「なんで優しくしてあげなかったんだ・大事にしてあげなかったんだ」的なことを言って終わります。

40年も前の作品で少女マンガの付録かもしれません。作者は、ちばてつや先生ではないと思います。少しでも心当たりがある方よろしくお願いいたします。

●比較的短いお話のように思えます。少女マンガの付録でさほどページ数がなくかわいそうなお話、という条件なら、初期の「なかよしブック」の可能性がありそうです。ちばてつやタッチ、というところから、作者は男性かもしれないと思いました。

「なかよしブック」は「なかよし」の別冊付録です。検索したリストから、1960年ごろの男性マンガ家のお名前を探すと、長谷川一さん、中島利行さん、楳図かずおさん、といった方々がいらっしゃいます。
昭和41年(1966年)7月号付録は、中島利行さんの『特別学級すみれグループ』で、同年の11月号付録は同じく中島さんの『なみだは海に流れる』です。もしかしたら、「なかよしブック」にお探しの作品があったかもしれません。当時の作家さんたちの絵柄を確認できておりませんので、まったく違っているかもしれませんが、念のためお知らせしておきます。(ねこパンチさん・06/10/12)