●依頼No.971 依頼者:ゆっこさんさん(06/09/12)

本物の服に穴をあけて人形の服を作る子供達の話について

突然あるマンガのワンシーンだけ思い出してしまい、気になって仕方がありません。よろしくお願いします。

多分洋モノで、子供達(2人かと)が、家庭教師だかに「人形の服を作るから布をちょうだい」とねだるのですが、「では端切れでももらいましょうね」という彼女に対し「違うわ、本物がいるのよ」、丸く穴のあいた自分達のドレスを見せて「私達のはもう切っちゃったわ」と答える、というものです。

「こうやって遊ぶの、〜は今日は頭が痛いのです」と少女が遊ぶと、その人形の本体である人が「ああ、今日はなんだか頭が痛いんだよ」というシーンや、ドールハウスが原因と考えたその教師が火をつけて、その後「人形自体に力があったら」と気付いて、人形を窓から投げ捨てるシーンがあったような気がします。
「あの子たちは悪魔よ!」というのに誰も信じてくれず、結局その教師がおかしいということになり、ラストは精神病院行きだったかも…。

そういったシーンが、頭をかすめるように蘇るのですが、絵柄や明確なセリフが思い出せません。もしかしていくつかの作品が混ざっている可能性もあります。冷静に考えれば内容がホラーなのですが、あんまり怖いといった印象が薄いです。画面が重くなかったとか、不思議系、なのかもしれません。作者、掲載誌、タイトル、何も思い出せないのですが、10年やそこらではなく、おそらく少なくとも昭和までは戻りそうな気がします。

あまりにも手がかりが少なく、漠然とした依頼で申し訳ないのですが、「もしかして?」と思われた方、どうぞよろしくお願いします。 

城章子さんの『悪魔の人形遊び』だと思います。ラストシーン、明らかにどっかおかしくなってるようなヒロインのアップに重なって「私ハ狂ッテナンカイナイワ。狂ッテイルノハアノ子タチヨ。ダカラホラ、精神病院ノ庭ニイルジャナイノ…」というモノローグに続き、ヒロインのドレスで作った服を着た人形が『精神病院』と書かれた箱の中に納まっているコマでエンドマークじゃなかったでしょうか?

ゆっこさんの書き込みを見て昔その話を読んだことを思い出し、当時の自分の記憶と愛読誌を振り返って、掲載が1970年代の「りぼんデラックス」だろうというところまで推測できたので調べてみました。「りぼんデラックス」1976年秋の号(太刀掛秀子さん特集号)に載っていた上記タイトルで間違いなさそうです。(ころさん・06/09/15)

●(FUMIKOさん・06/09/15)絶対読んだことはあるんだけど、いつの、誰の作品だか思い出せない…
と気になっておりました。ころさんの書き込みを見て、りぼんデラックスの内容を確認しました。城章子さんの『悪魔の人形遊び』で合っています。お二人のご記憶のシーンも、そのままです。

…単行本は無さそうな感じですね。萩尾望都先生のマネージャーをなさっているとか。

●すばらしい!! すばらしいです、ころ様!それです、間違いありません!(>_<)

太刀掛秀子さん特集号、読みました、確かに。『ミーアの瞳』とか掲載されていた号ですよね。

「『精神病院』と書かれた箱」のあたりも、かすかな記憶があったのですが自信がなくて書かなかったのです。しかしすばらしいご記憶ですね〜。推測でそこまでたどり着けるなんてスゴイ!掲載誌までつきとめて頂いて、感謝感激です。てっきり昔のウイングスとかデュオ、リュウなどのSF系かと思っていました。

FUMIKO様も補足情報ありがとうございました。単行本がないのが残念ですが、これだけハッキリ掲載誌を確定していただければ、いつか国会図書館とかどこかで読めると思います。萩尾望都先生のマネージャーさんなんですか、全然知りませんでした〜。

お二人とも、ありがとうございました!おかげで無事に解決。すっきりしました〜。(ゆっこさんさん・ 06/09/16)

●なぜ、いきなりこの作品を思い出したかというと、「OK WAVE」でこんな質問を見たからです。(もちろん知らない人の質問なのですが…)

これも「どっかで読んだような…」と思いつつ、まったく思い出せないのですが、思い出そうとして、上記の作品を思い出してジタバタするはめになったわけです。ここに書くのもどうかなあ、とは思ったのですが、もしこころあたりのある方、ぜひ回答書き込んであげて下さいませ〜。(ゆっこさんさん・06/09/16)