●依頼No.975 依頼者:きのピオさん(06/09/08)

吉田まゆみ・みんなの名前をあわせると虹の色になる家族の話について

20年位(もっと前かもしれません)の少女マンガで主人公の家族の名前が全部色の名前で、みんなの名前を合わせると虹色になって、お母さんが癌かなんかの病気で亡くなってしまうというのはなんてマンガでしょうか?
吉田まゆみさんのマンガだと思っていたんですが、分からないので是非教えてください!

吉田まゆみさんの『からふるSTORY』『ぐりーん・かれんだあ』(『からふるSTORY』の続編)だと思います。

1980年前後、吉田まゆみさんの作品をよく買っていましたが、この作品は特に好きでした。家族全員、名前が色になっていて主人公はみどり、お父さんが礼門(れもん)、妹が桃、弟が紺…そんな感じだったように記憶していますが、多少間違っているかもしれません。家族愛を中心に思春期の切ない恋心も描かれた心温まる作品で、続編の『ぐりーん・かれんだあ』ではお母さんが胃ガンで他界してしまううんですよね。大人になってから読み返して、大泣きしました!!

講談社KCフレンドコミックスで、『からふるSTORY』は全1巻、『ぐりーん・かれんだあ』は全2巻でした。『ぐりーん・かれんだあ』のコミックスの表紙の色彩がとても綺麗で好きでした。文庫化はされていなかったような気がします。今、ぱっと取り出せるところに本がないので、取り急ぎ覚えている限りを書きました!(乙女座のジュンさん・06/09/09)

●私が心に残っているシーンを追記させてください。

まず、お母さんとみどりが久々に二人で入浴する場面。
いつのまにか成長した娘の姿を優しく見つめながら、いい娘に育ってくれたと喜びつつ、自分はもしかしたら子供達の今後の成長を見守ってやれないかもしれないという思いから、突然涙ぐむお母さん。

そして、みどりの受験当日お母さんの容態が急変。受験せず母に付き添いたいというみどりに対し、普段はおとなしいお父さんが「受験しなさい」と声を荒げて叱責。父の言うとおり受験し、お母さんの最期に間に合わず、泣きながらお父さんを責めるみどり。だが後になって父の自分に対する愛情の深さや父と母の絆の強さに気づき、受験も無事に合格。泣きながら「合格したよ、お母さーん」とみどりが叫ぶ場面。
これらのシーンがとても印象深いです。(乙女座のジュンさん・06/09/09)