●依頼No.1006(1590) 依頼者:安原誠次さん(07/04/09)

1973年以前の作品・一見ホラーな少女マンガについて

973年以前に描かれた少女マンガを探しています。マンガ雑誌で読んだ物だったんですがラストしか覚えていないのです。吸血鬼の男の子が女の子に襲い掛かるのですが、それは映画の撮影か何かだったという物です。ハッピーエンドだったと思います。吸血鬼はショートヘア(?)で口が裂けていて、目は黒めでキラキラが入ってました(黒目っぽかったのは確かです。

何故年代が特定できるかと言うと、73年生まれの私が幼稚園の年長〜小学校2年生の時に親戚の家で読んだ物ではじめて読んだ時にはもうすでに読み込まれていたからです。星川とみさんの「こうもり城シリーズ」ではありません。多分「なかよし」ではないかと思うのですが・・・。

●私の記憶にある作品で「1973年以前・一見ホラーマンガ・実は映画の撮影・ラストはハッピーエンド」という点が合致する少女マンガがあります。ただ、肝心の「吸血鬼」が登場したかどうかは全く覚えていません。以下、思い出せる限り書き出してみます。

 掲載年は1973年以前、掲載誌は「りぼん」以外の少女マンガ雑誌(単行本ではありませんでした)。タイトルは『とってもこわいアルバイト』(うろ覚えなので自信なし)。作者はわかりません。読みきり作品で舞台は外国、時代は現代、登場人物は英語名だったような気がします。

主人公はハイスクール(?)の女子学生。夏休みの期間中、あるお屋敷のハウスキーパー(?)のバイトをする事になります。「屋敷の住人が長期旅行に行くので、その間住み込みで留守番をしてもらいたい」というような依頼だったと思います。

いいバイトが見つかってラッキーと喜ぶヒロイン、しかし彼女が屋敷に移り住むとまもなく怪奇現象がおこりはじめます。あやしい物音がしたり、閉めたはずのドア(窓?)が勝手に開いたりといったような感じです。中盤でヒロインの友人達が遊びに来る場面もあったように思います(彼らも怪異にまきこまれたかどうかはわかりません)。

やがて怪奇現象はどんどんエスカレートしていき、とうとうヒロインは絶体絶命のピンチに陥ります(具体的にどういうシーンだったのかは覚えていません)。その直後(でなければ彼女が気絶して目覚めた後?)に一転してネタバレのシーンとなり、実は一連の出来事はすべて「映画の撮影だった」とヒロイン(&読者)に説明がなされます。

そもそも今回のアルバイトの募集というのが実は主演女優のオーディション(応募者には内緒)で、それと知らずに採用されたヒロインの行動の一部始終が結果的に「演技ではない、真に迫ったもの」となったというわけです。それで監督(?)が「これはいい映画になるぞ〜」と喜んでいました。あと、青年(俳優?撮影スタッフ?)がヒロインに「こわがらせてごめんよ」と謝っていたような…(こちらは別の漫画と混同しているかもしれません。でなければ私の勝手な脳内変換の可能性もあり)。

ラストは映画の完成を祝うパーティー会場の場面だったと思います。ヒロインもドレスアップして出席、「映画の完成おめでとう!」と皆が言っていたように思います。もしかしたらヒロインと青年は、今回の撮影をきっかけに交際するようになった、あるいはこれからそうなるかもしれない…というような示唆がなされていたかもしれません(これは記憶というより推測ですけれど)。

 「起承転結」の「転」のシーン(ヒロイン危機一髪)まではずっとホラーマンガのような描写が続き、「結」の大どんでん返しでハッピーエンドという展開でした。もし「ヒロインの絶体絶命シーン」が「吸血鬼(に扮した俳優)に襲われる」だったなら、この漫画である可能性は高いのではないかと思うのですが、肝心の所がさっぱりわからず、どうしても思い出せませんでした。
 私が覚えているのはこれですべてですが、何か安原様のご記憶と重なる部分はございましたでしょうか。(有泉さん・07/04/14)

●有泉様。少ないキーワードから情報ありがとうございます。そういえば、青年が女の子に謝るシーンがあったと思います。吸血鬼というのも私が混同しているのかもしれません。検索かけてみます。(安原誠次さん・07/04/15)