●依頼No.1014(1578) 依頼者:shoさん(07/03/14)

赤ちゃんが母親の復讐をする話について

昔 少女雑誌だと思いますが 恐ろしいマンガを読みました。

歩道橋からある妊婦が飛び降り自殺をはかり 通りがかりの車がひき殺してしまいます。もちろん故意ではありません。おなかの子供は無事で ひいた車に乗っていた若い夫婦が その子供をひきとることになりました……。赤ちゃんの間は普通だったのが、3歳くらいになると小鳥を殺したり、悪行をかさねるようになり 妻がおそれをなし、やがて
殺されてしまいます。妻のおなかには 夫婦の子供がいて その子も死にます。確か、2階から転落してしまうのです。夫も 子供の悪行にやっと気がつき、その子を殺すのですが警察につかまってしまいます……。警察で その子供が 妻を殺したんだ!って訴えますが、もちろん誰も信じません。 つまり 飛び降り自殺した女の子供の復讐が完結したわけです。

このマンガをご存知の方 情報ください。。

●1970年〜1973年頃に「りぼん」に掲載されたマンガだと思います。タイトルは覚えていません。南部ひろみ先生の読みきり作品と記憶していますが、間違っていたらごめんなさい。

若い夫妻が事故死した妊婦(身投げだったかどうか覚えていませんが、夫妻が車ではねたのは確か)の赤ん坊を贖罪のためにひきとって育てます。赤ん坊は成長するにつれ残酷な行為に耽るようになり、その異常さを妻は気味悪く思います。夫は妻の不安をあまり深刻に受け止めていませんでしたが、子供が妻を殺すに至って(手すりに細工するとか…階段から落ちたような?)ようやく異常に気づき、その子を殺します。しかし殺人犯として逮捕されてしまい(精神異常→家族を殺害→死刑確定?)、最後は独房に入れられた夫が鉄格子にすがりつく後姿のページで「俺が殺したんじゃない!あの赤ん坊が…信じてくれ!!」という(ような感じの)悲痛な叫びで終わり。

悪魔のような子供と養父母の悲劇、というと「オーメン」を連想してしまいますが、調べてみたら映画の製作は1976年でした。とするとマンガの方が先という事に…。

更に余談ですが、樹なつみ先生の『窓』という短編を読んだ時、この「復讐する赤ちゃん」の話を思い出しました。(有泉さん・07/03/18)

●有泉さんの情報をもとに探してみました。

1972年4月号の「りぼん」に南部ひろみさんの『黒い鎮魂歌』という読みきりが掲載されたようです。
同年の5月号では、南部ひろみ怪奇シリーズ第二弾!ということで『黒い聖書』という読みきりが発表されています。ネットの古本屋さんで画像が確認できました。
さらに6月号には、南部さんの読みきり『炎の部屋』があるようです。

怪奇シリーズが第三弾まであったかどうかは確かではありませんが、第一弾はおそらく4月号掲載の作品でしょう。
また読者に復讐というイメージを残しそうなお話なら、タイトルは『黒い鎮魂歌』でぴったりだと思います。お探しの作品は、この読みきりかもしれませんね。(ねこパンチさん・07/03/18)

●有泉さん、ねこパンさん 有難うございます。その作品で間違いありません。鉄格子をつかみ
叫ぶシーンなど 鮮明に覚えております。そして 読みきりという点もわたしの記憶と一致いたします。タイトルは 思い出せませんが『黒い鎮魂歌』と言う事でいいのでしょうか?また 現在読む事は可能なのでしょうか?

この作品については半年前からヤフ−等の知恵袋などを使い探索しておりましたが 全く手がかりがなくこの掲示板の存在を知り、諦め半分で投稿してみました。想像を遥かに超えるスピ−ド解決です。本当にありがとうございました。(shoさん・07/03/18)

●もう締められたのかどうかわかりませんが…ご質問は私へのものと思いましたので、お返事したいと思います。(かわって確定できる方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いいたします)あまりお役に立たないと思いますが、念のために…。

私は特定の時期に「りぼん」に掲載された、南部ひろみさんの読みきり作品を探しました。お探しの作品のあらすじには心当たりがなく、南部さんの作風も存じておりません。また、南部さんが他の怪奇ものを発表なさった可能性まで調べきっておりません。似たようなお話を描いた、ほかの作家さんも調査しておりません。

『黒い鎮魂歌』は、現在のところ私が予想できる範囲での、候補のひとつにすぎません。確証がないのです。タイトルに覚えのある方からのお返事があるまでは、私の情報を信用しないでいただきたいです(笑)

読む方法についてですが、国会図書館のご利用をおすすめします。どのコミックスに収録されているかは(はたして収録されたかどうかも)わかりませんでした。情報まちは時間がかかるかもしれません。(ねこパンチさん・07/03/18)

●ねこパンチさん ありがとうございます。内容については有泉さんのお話と一致しております。
問題は南部さんが確定でないということですよね。

ほかで問い合わせしたなかで 松本洋子さん、菊川近子さんではないかとの情報も得ました。

菊川さんについては
・『十六才の悪魔』
・『百の眼が見ていた』
・『見えない叫び』
・『残酷のパズル』
・『ゆがんだ視線』
・『瞳の中の悪魔』
・『いのちの火が見える』
・『心霊夜』
・『悪魔の招待状』
・『悪魔のほほえみ』
・『闇のシナリオ』
のコミックに収録されてるのではとの意見も伺っております。

この作品の時期、りぼんの読みきりという点は 間違いないような気がしてます。またご教授頂ければありがたく思います。(shoさん・07/03/19)

●本日も決定打がないことをご了承のうえ、どうかがっかりなさらずお読みくださいませ。

菊川近子さんの個々の作品については、私の知識はさほどありません。ウィキペディアをみると、1972年にデビューなさった方です。いわゆる恐怖まんがによって名前を知られるようになったのは『赤い爪あと』がきっかけだということでした。これを前提にすると、菊川さんの恐怖ものの多くが、1979年以降の作品に集中してしまうということになるようです。(各作品の初出を調べてはおりません。菊川作品に詳しい方のご意見をお待ちしております)

松本洋子さんは主に「なかよし」を舞台とされた方ですし、デビューの年は1975年です。「りぼん」と70年代前半というキーワードとは合致しない要素ですね。かなりかわいらしい絵柄で、恐怖・怪奇とのギャップを感じる読者も多かったようです。

絵柄の印象をいうと、菊川さんはきれいな正統派、松本さんは少女っぽいかわいさ、というところでしょうか。南部さんの絵柄は、このなかでもっとも線が太いように見えました。『黒い聖書』の扉をみただけですが。(よろしければ、この古本屋さんもご参照ください。目次がヒントになるかもしれません)

ご記憶の作品の絵柄についても書き込んでくださると、また解決に近づくかと思います。(ねこパンチさん・07/03/19)

●1970年〜1973年の間に「りぼん」に掲載された読み切り作品である事は間違いありませんが、前述の通りタイトルを忘れてしまいましたので…。ねこパンチ様が挙げて下さった作品名を見てもやはり思い出せませんでした。ごめんなさい。
この頃の南部ひろみ先生のマンガはコミックス化されておりませんので、当時の掲載誌を探すより他なさそうです。
ちなみに松本洋子・菊川近子両先生のマンガではありません。

肝心な所は相変わらずわからないままで申し訳ございませんが、一応追記しておきます。(有泉さん・07/03/19)

●ねこパンチさん 有泉さん ほんとうに ありがとうございます。わたしは40代前半の♂なので 女性作家にはまったく知識がなかったのですが情報提供していただき本当に助かります。

まず1970〜73年という年代、読みきりという点、作品の内容は 間違いないものと確信しました。

あと絵柄ですが 可愛い系ではなく 正統派だと思います。だんだん記憶が蘇ってきましたが、その「赤ちゃん」は殺された妻の前では かなり怖い顔をして 夫の前ではいい子ぶりっこしてたと思います。クライマックスで妻を何らかの形で 2階から落とす際には、大人がしゃべるような恨み節を ほざいてたと思います。

当時、確か 従兄弟か友達のお姉さんの本をかりて読んだのですが、わたしは 当時10歳前後で、その赤ちゃんの恐ろしい顔とラストの夫の鉄格子の中からの悲痛な叫びが忘れられません。。

ただひとつ当時も理解できなかったのが自殺で歩道橋から飛び降りて赤ちゃんの母は死んだのに、何故 引き取った夫婦が復讐されなければならなかったのか という点です。

いずれにしても 南部先生の線が かなり濃いのでしょうか?(shoさん・07/03/19)

●作家さんを南部ひろみさんと断定して、ほかの掲示板できいてみるのも手だと思いますよ。このスレッドに、あとでご報告いただいても大丈夫ですし。

作家さんを断定したくないなら、1970〜1973年の「りぼん」に掲載された読みきりを検討していくしかないと思います。

まずは、くだん書房さんを検索なさってみてください。『黒い聖書』の絵柄から、絶対に違う、ということになる可能性も残っていますから。

掲示板、検索その他についてのご質問も、お気軽にどうぞ。できるかぎりお返事いたします。(ねこパンチさん・07/03/20)

●ねこパンチさん ありがとうございます。絵柄を確認いたしましたが 可能性は高いと思います。とりあえず ご指示通りの形で他のサイトに投稿しておきました。何か 進展がありましたら 必ずご報告いたします。(SHOさん・07/03/20)