●依頼No.1025(1631) 依頼者:ぽこぽこさん(07/07/23)

巴里夫・雪の中で友達の男の子が遭難する話について

巴先生の作品で30年以上前の「りぼん」で読みました。

雪国の話で最後だったか仲良しの男の子が雪の中で遭難しかえってこなくなってしまうというものです。雪の中でかけていった理由は、何か主人公の女の子が理由だったような気がします。

情報が少ないですがよろしくお願いします。

●お探しの作品かどうかは確信が持てないのですが、ご参考までに…。

1972年11月〜73年5月にかけて「りぼん」に連載されていた巴里夫先生の『6年○組○○番』という作品があります。転校を繰り返す姉と弟が主人公で、73年1月号〜2月号で二人は東北の雪国へ転校してきます。確か1月号のエピソードだと思うのですが、簡単にあらすじを紹介いたします。

雪国にやってきた姉弟は、まるで言葉を交し合うかのように野鳥(たしかカラスだったような)と心を通わせる事が出来るおばあさんと知り合います。何でもよく知っていて、地元の人たちにも一目置かれる存在のおばあさん。弟は感激し憧れますが、姉の反応は弟と対照的でドライ。

そんなある日、遊びに行こうとする姉弟に、おばあさんが「今日は吹雪が来るから危険じゃ。」と忠告します。風の当たり具合からして間違いないというような事を言うのですが、姉は「こんなに良い天気なのに吹雪なんて起こるわけない」と、おばあさんの忠告を無視して遊びに出かけます。

すると予言どおりに突然の猛吹雪。あわや遭難というところで心配して駆けつけたおばあさんに助けられる二人…。

姉が目を覚ますと、そこは囲炉裏がパチパチと暖かく燃えるおばあさんの家でした。安堵感でいっぱいになった姉は、今度は心地良さでまたうとうととまどろみます。弟は大好きなおばあさんのひさの上ですやすや眠っていて、おばあさんが「堅雪かんこ 粉雪かっこ しんこの寺さ、小豆ぱっとはねた」という地方の遊び歌を歌います。

こんな感じの話で、ご依頼の内容とは異なる部分も多いのですが、ひょっとしたら…と思い書かせて頂きました。(乙女座のジュンさん・07/07/24)

●たびたびすみません。『6年○組○○番』は、内容やラストなどからぽこぽこ様がお探しの作品とは違うように思えて、少し調べてみました。

すると、1970年のりぼんコミック1月号に巴里夫先生の『雪まつり』という作品が掲載されている事が判りました。

未読なので話の内容は解らないのですが、ぽこぽこさんがお探しのユダヤ人の少年の話に該当の可能性がある作品も同じ「りぼんコミック」70年1月号に掲載されているようなので、『雪まつり』という作品の可能性のほうが高いかもしれません。(乙女座のジュンさん・07/07/25)