●依頼No.1044(1736) 依頼者:月詠さん(08/06/14)

容姿にコンプレックスを抱く少女が事故に遭い整形する話について

たびたびお世話になります。
昭和40年代後半から50年代前半にかけての作品だと思います。掲載誌はおそらく「マーガレット」系列か「りぼん」です。

容姿が醜いことでからかわれ続けてきた少女が(ただし絵の上ではそんなでもなかったと思います)交通事故に遭い、顔をひどく損傷してしまい整形手術を余儀なくされます。しかし自分の顔が嫌いだった少女は元の顔ではなく美しい顔に整形してもらいます。やがて自分の正体を隠して元いた町に戻ってくるのですが、声の特徴から幼馴染の少年に(従兄弟だったかも)に正体がばれてしまう、という内容だったと思うのですが。

タイトル・作者だけでなくどういったあらすじの話だったかも教えて頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

●またまた今晩は。
『新しい町で』(作:黒田拓美)が、それっぽい気がします。掲載は「週刊マーガレット」1973年8月15日臨時増刊号です。ただ主人公は従兄弟の少年のほうで、彼視点でストーリーが進行します。

主人公の少年(確か名前がジェフ=ニューマンだったような…)が、ふとしたことから美しい少女と知り合いになる。彼女とは最初いい感じで会話が弾むが、少年の名前を知ったとたんなぜか彼女は急に態度を硬化させて立ち去ってしまう。また別の場面で、町の子供たちが足の悪い野良の子犬を苛めていたのを美少女が子犬を庇い、「みっともないからって苛めていいとでも思ってるのか!」と食ってかかっているところに主人公が通りがかる、といったシーンがありました。

その後の会話で、主人公の「君みたいにきれいな子と友達になれたら…」といったようなセリフに、少女がひどく傷ついた様子で駆け去っていく(「きれいだから…やっぱりそうなの?」といった独白があったような…)
その彼女と、数年前に自分がひどく傷つけてしまった従妹の少女との声や髪の色がそっくりだと感じ、かつてのことを思い出す主人公。

別の町に住み、学校休暇のたび主人公宅に遊びに来て滞在していた従妹は、(外見は不細工?だったが、優しい性格のいい子で、主人公もけして嫌っていたわけではなかった。だが一緒にいるところを町の友達にからかわれ、はやしたてられて彼らと主人公とのケンカになる。

その際、従妹にもつい
「いとこだからって遊びに来るたびベタベタされて迷惑だ!(そのあと彼女の容姿について酷い罵り方をしたと思うのですが、覚えていません;)」
と言い放って泣かせてしまう。従妹はその日のうちに自分の町に帰ってしまい(そりゃそーだ)、それ以来会っていない…といった苦い思い出だった。

その後、謎の美少女が実は彼の従妹その人で、数年前の事件のすぐあと交通事故にあい顔を大怪我して整形した、という経緯を本人から告げられ、当時どれだけ傷ついたか聞かされる。ラストは、ようやく謝罪の機会を得た主人公と少女との和解を予感させるエンディングでした。

※前述の子犬を主人公が飼うと申し出て、少女に「(外見を気にするあなたが)そんなことできるはずがない」と反論されるが、「この子犬をちゃんと可愛いと思えるようになったら、君にもきちんと謝れる気がする」と答える、といったやり取りがあったような…※

記憶が曖昧で、うまく纏まらなくて長々とすみません。
お探しの作品だといのですが。(ころさん・08/06/15)

●ころさん、お返事有難うございます。
前回の2件よりさらに漠然とした記憶だったので、今回はどうかなと思う反面、またころさんが情報を下さるかもと実は期待していました。

声の件と、いとこという関係と、交通事故にあって整形ということしか主に覚えていないのですが、主人公の少年自身は、確か少女のことをそんなに嫌っていたわけではなかったように描かれていたと思います。たぶんこの作品なんじゃないかなぁ・・・と思うのですが。

覚えているシーンは、電柱にぶつかって前面が大破(?)した乗用車と、少女が醜いといっても、単にソバカスだらけだったような気がすることです。すごく不確かな記憶なので、探して下さる方を逆に混乱させると
申し訳ないと思って書き込みませんでしたが、少女の名前はもしかして「クレア」かそれに音の似ている名前かもしれません。(月詠さん・08/06/15)

●今更気が付きましたが、この作品、前回情報を頂いた『さそり座うまれの子猫』と掲載号が一緒ではないですか。これはもう、こちらの作品で間違いないと思います。ころさん、毎回毎回本当に有難うございます。(月詠さん・08/06/18)