●依頼No.1048(1731) 依頼者:らぴさん(08/05/30)

 武家の長男が主人公の話について

70年代の月刊誌か週刊誌で連載されていた作品で、作者も不明です。

「ちゃお」「りぼん」「なかよし」「マーガレット」「少女コミック」あたりを読んでいたのでどれかだと思うのですが、週刊、月刊、別冊のどれなのかもわかりません。

もし歴史に詳しい方がいらっしゃいましたらイメージしていただけると思うのですが、幼年期の織田信長と、そこへ輿入れした濃姫、弟の信行と彼を偏愛する母の土田御前の相関図に似ていたような気がします。

主人公は武家(だったと思います)の長男ですが、暴れん坊だったか、お行儀がよくなかったか、母上はこの長男をあまり好きではなく弟の方を偏愛しています。その彼のところへ、どこかの姫君がお嫁にきます。
この姫君と父上は彼のよき理解者だったような記憶があります。

主人公か弟のどちらかが、小太郎という名前だったようにも思いますが、小説などと混同しているかも知れません。船だったか、異国だったかに憧れを抱いていたようにも記憶していますが、これも混同かも知れません。

主人公は年若い妻の事を「姫」と呼んで、二人は仲良しでした。

結末もほとんど覚えていないのですが、安堵した記憶は持っているので母上と和解して、跡取りとして認められたのかも知れません。

こんな程度の記憶しかなくて大変恐縮ですが、作者さんやタイトルなど思い出したくて仕方ありません。叶う事ならもう1度読みたいです。

1970年代で、そういった和風時代物少女マンガについて、何か情報をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非よろしくお願い致します。

美内すずえの70年代の作品で『虹の戦』というのが濃姫と信長の話です。掲載誌は「mimi」ですが。(みゅうさん・08/06/01)

●手元にありませんが『虹の戦』についての記憶をたどってみます。

基本的に濃姫の視点でお話が進みます。内容は「わたしはマムシといわれる男の娘。父のため、夫の寝首をかくことも覚悟していた。でも、うつけだと思わせる信長殿は、じつはすごい男だったのだわ。心が変わった。わたしは信長殿についてゆこう」というお話です。

この夫婦は、なかなか心を許す関係にならないのです。ふたりの愛が確認できたところで終わるお話といえるかもしれません。また、信長は姫を「お濃」と呼ぶことが多かったはずです。文庫の表題作になっています。(ねこパンチさん・08/06/01)