大町市へ移住を希望される方へ
   私たちの民宿樹湖里荘は大町市の北部、標高830mの高地にあります。 標高が100m上がる毎に気温は0.6℃下がります。 つまり、海辺に住んでいる人達よりも5℃近く涼しいことになります。 夏は涼しくて理想的なのかも知れません。 しかし冬は厳しい寒さの中、雪を除去しなくてはいけません。北アルプスを越えた寒波の流れが、この地に多量の雪を運んできます。1日で50cm位の降雪は珍しくありません。 国道や県道の除雪は行政で行ってくれますが、私道は自分で作業することになります。 この作業がほぼ毎日、12月から3月まで続くと思っていいでしょう。           
 もう一つ危険で重要な仕事があります。 屋根からの雪降ろしです。 この作業は屋根に上がり、スコップで雪を地面に落とすのですが、屋根の上は風も強く、鉄板でできているため滑りやすくなっています。 この作業を年に2回程度は行う必要があります。 家を守るために必要な作業です。 落とした雪をそのままにして置くと、だんだん積み重なり、1階の軒を越えてきます。 積もった雪の重みで一階の軒先が壊れてしまいます。 もちろん一階の窓は暗くなり、昼間でも照明が必要になります。 水道管の凍結についても注意が必要です。 寒い時期には毎日氷点下10℃を越えています。 室内の水道管が凍付いて水が出なくなることがあります。 外の配管には全てヒーターが巻いてあります。 水道管が長いと電気代も結構掛かると思います。
 都会的な生活をするには、お金が掛かります。 屋内を暖めるために、灯油や電気を使います。 最近は薪ストーブも流行っていますが、薪代も安くはありません。 床暖房や屋根にヒータを入れて屋根の雪を溶かしたりもできますが、暖房費がかさんでしまいます。 樹湖里荘ではお客様の宿泊が無い場合、居住スペースの2部屋のみを石油ストーブで暖房しているだけです。
                                                             
 移住される方たちへのアドバイス
@ 家を買うか、建てるなら木崎湖より南側の地域を選んだほうが良い。
 
松本平の平地の北限に当たる大町市でも、木崎湖を越えると、標高が100mほど高く、谷あいの土
 地になります。 この地形が日本海側の雪を運び易くしていると思われます。 山脈から離れた南側
 の方が降雪量がはるかに少ないです。 屋根の雪下ろしは必要ありません。 また、樹湖里荘のある
 簗場周辺で雪が降っていても、大町市街地は晴れている場合が多いです。 屋根の形状は、かね勾
 配(90度)位欲しいですね。                        

A 仕事は余りありません。
 パートタイム的な仕事なら可能かもしれませんが、本格的に就職したいのなら、希望は無いかもしれ
 ません。 特殊な技能をお持ちか、自分で開業できるスキルを持っていれば、貴方のアイデアで勝負
 できるかもしれませんが。     

B 宿泊業をお考えの方に一言 
 オリンピックの頃までは、スキーも流行っていて、お客様が押し寄せた時代もありましたが、今は違い
 ます。 交通手段が発達し遠くからでも日帰りが可能な時代となりました。 若いスキー客はほとんど
 が日帰りです。 スキー全盛期に出現したペンションやホテルは今閑古鳥が鳴いている状況です。
 白馬村のペンションを外国の方が買い取り外国の方専用に営業されて、繁盛しているところもありま
 すが、それは一例です。 樹湖里荘でも英文案内を載せましたが効果はありません。
                                                         
C 夏は昼間でも結構暑いです。
 夏の炎天下にいると暑く感じますが、木陰や室内は涼しいです。 樹湖里荘ではエアコンを設置して
 います。 これは屋根が鉄板なので2階の客室に熱がこもる為です。 一階ではエアコンの必要はあ
 りません。 朝夕はとても涼しく感じられます。 標高が高くなると、湿度も下がるので肌へのベトツキ
 感が少なくなると思います。             

D 山林の中や、野中の1軒屋は開放的だが、苦労が多い。
 先にお話した市道や町道に接していれば、問題は無いと思うのですが、家屋までの私道が長いと除
 雪に苦労します。 人里離れた一軒家は理想かもしれませんが、貴方は毎朝の除雪を覚悟しなけれ
 ばいけません。 樹湖里荘も国道から30m、町道から20mの場所にあります。 夜、雪が降っている
 と、翌朝のことを考えて嫌になります。        

E リタイヤー後の人生を過ごすなら、市街地か駅の傍が良い。
 自動車の運転ができる内は良いのですが、歳を重ねると運転も難しくなります。特に凍った雪道では
 咄嗟の判断が生死を分けるかもしれません。 将来を見据えて、車を使わず、徒歩や電車かバスが
 利用できる場所に住んだほうが良いでしょう。
   
                                 
 田舎暮らしを希望されている方に、大町市より"信濃大町なび"の中に「はじめよう田舎暮らし」のページがあります。赤い文字をクリック

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