12月

 今年もあっと言う間に12月を迎えました。
年始より新型コロナウイルスの影響で
落ち着かない日々が続いています。

私達は牛の世話、製品の製造作業、
お店の消毒や接客、配達などに細心の注意を払って過ごしております。

そんな私達を変わらず応援してくださっている皆さまに
心から感謝致します。

また冬に入り油断を許さない状況ですが、
牛たちと共に安心安全な乳製品をお届けしますので、
どうぞ宜しくお願い致します。

皆さまどうぞクリスマス、そして新しい年をお迎えください。


年末・年始お休みのご案内

NET販売

12月25日(金)〜翌年1月4日(月)まで。

牧場内直売ショップ「MILK BAR」
12月30日(水)〜翌年1月3日(日)まで。
(翌年1月4日(月)〜平常通りの営業となります)

定期配達
12月26日(土)〜翌年1月3日(日)までの1週間。

どうぞよろしくお願いいたします。


11月

 例年になく暖かな秋ですが、
少しずつ冬の足音が聞こえる毎日です。
先日、我が家の上空を沢山の白鳥が大きな声で鳴きながら
南の方から飛んでくるのが見えました。

 さてさて牧場では冬支度の季節です。
この時期、お父さんが一年分たまった牛の糞を
春先から10回ほど切り返し
(糞の中に酸素を入れて発酵させるためにかき混ぜる作業)
すっかり糞と敷き藁が発酵し、
良い匂いの真っ黒な土のような堆肥ができました。

この堆肥を放牧の終わった草地に散布しました。
牛が草を食べ、子を産んで乳を出し、
糞と敷き藁で堆肥をつくり、放牧地へ散布し、
また良質の草が生える・・・・この自然の理にかなった循環が
持続可能な酪農業なのです。
そんな土作りも良い草づくり、そして美味しい牛乳のための
大切な作業なのです。


10月

 いつもにない暖かな秋ですが、
桜の木の葉が色づいてきて少しずつ季節は進んでいます。
そんな暖かい日に「すもも」が初めてのお産をしました。

陣痛が始まり、子牛の前足が見えて、
鼻先が出て順調だと思っていたのですが、
前足が1本しか出てきませんでした。

それから強い陣痛が来ても、いっこうにそれ以上出てこず、
お父さんと「おかしいから獣医さんを呼ぼう」と言うことになりました。

獣医さんを待っている間、お父さんは「すもも」を励まし続け、
私は苦しんでいる姿を見ていることが出来ず、
今か今かと道路を見ては獣医さんを待ちました。
そんな私に気遣ってか足下に、
愛犬「ぼー」と愛猫「にょんにょん」がぴったり付き添ってくれました。

そして獣医さんが来て、一旦子牛を「すもも」の体内に戻し、
前足2本を揃えてから引っ張り出し、無事子牛は生まれました。

「すもも」は疲れ果てて、すぐに立つことが出来ませんでしたが、
しばらくして起き上がることが出来ました。
今は母子共に元気でホッとしているところです。



9月

 暑い日が続き北海道には珍しい熱帯夜もあり、
身体に堪える毎日です。
牛たちはいつもの年ならお盆が過ぎると朝夕涼しくなるので、
夜は外で寝たりするのですが、今年は扇風機の前で眠っています。

 さてさて、春先に「あき」の子「つくし」が生まれてから続いていたお産ラッシュ。
「はる」、「なつ」、「ゆめ」、皆無事に次々と出産し、一段落です。

特に「なつ」は初めてのお産でしたが、
とても安産で搾乳にも慣れてきました。

そして「すもも」がもうすぐ初めてのお産を控えています。
だんだんと大きくなるお腹を見ては「どうか安産で!」と願っています。
厳しい暑さはまだまだ続きそうですが、
いつも秋は駆け足でやって来るので、
この暑さが懐かしくなるのでしょうね。


8月

夏本番、暑い日が続いています。
牛たちは今年も扇風機全開で暑さを凌いでいます。
短い夏を、元気に乗り切ってほしいです。

毎年行っていた
農夢のThanksgiving Day !
搾乳作業の見学、オリジナルソフトクリームの販売は
新型コロナウイルスの感染予防のため中止します。


催しは中止しますが、
農夢の製品を食べてくださる皆さまと
一所懸命に乳を出してくれる牛たちに
日頃の感謝を込めて毎日の作業にあたります。
そして早く以前の日常に戻ってくれることを願います。




  
7月

  暑い日が続いたと思ったら、
急に涼しくなり体調を崩しそうな毎日です。
そんな中でも牛たちは、放牧地で青草を一所懸命食べてくれています。
ですから牛乳がすっかり夏の味に変化しています。

 さてさて、5月末に生まれた「あき」の子は「つくし」と名付けました。
生まれた時は小さかったのですが、
毎日ミルクをいっぱい飲みすくすくと育っています。

私達の顔を見ると、ミルクを催促して「ベーベー」と大声でないています。
これから後継牛として健康で元気に育ってくれたらと願っています。



「つくし」です。どうぞよろしく!


6月

  新緑がまぶしい季節になりました。
田んぼにも苗が美しく並び、もう初夏ですね。

 先日は生乳不足のため定期宅配をお休みさせて
頂き本当に申し訳ありませんでした。

 世の中では「新型コロナウイルスの影響で生乳が余っている」
と報道されていますが、
私達の牧場では「アニマルウェルフェア畜産認証」の生乳を生産しているため、
一般市場へは出荷していません。

ここで搾った生乳はすべてここで加工販売しています。
搾乳牛5頭のお産がなるべく均等になるように受精をしますが、
こればかりは計算通りに行きません。

今回のように足りなくなったり、
お産が重なって毎日保存の利くチーズづくりに追われる時もあるのです。

できる限り生乳不足にならないようにと思っていますが、
どうぞご理解のほどお願い致します。


5月

 世の中は今たいへんな事になっていますが、
季節は着々と一年中で一番良い時を迎えています。

 今年は雪が少なく溶けるのも早かったので、
いつもより2週間ほど早く牛たちを広い放牧地に放してあげることができました。

毎年、私達にとってもワクワクする時です。
お父さんは山の上からゲートを開き、
おそるおそる出てくる牛たちに「みんなおいでー!!」と呼びかけると、
今年まっ先に登ってきたのは「あき」でした。そして続いて娘の「なつ」。

「なつ」はみんなが来ると走り出し、右へ左へとはしゃいでいました。
この姿を見ると牧場に春がやって来るのです。

半年の間冬に耐えて過ごした分、
生き物たちにとって春の訪れは本当に嬉しいものですね。

一日も早く平穏な日々が送れるよう願うばかりです。



「なつ」 と 「あき」



4月

  暖かかったり、雪が積もったりとせわしい天気ですが、
フキノトウが顔を出し、木の芽が膨らんできて、
春らしくなってきました。

世の中はウイルス問題で大変なことになっていますが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 私達もいつも以上に体調管理やマスクに消毒と気を使っています。

そんな中牛舎へ行くと、春の日差しを浴びて
「世の中の事なんてどこ吹く風」と言う顔で
のんびりしている牛たちを見ていると
何だか「ホッ」とします。

 色々なことが突然起こる今、柔軟な気持ちと、
こんな時だからこそ周りの人たちや動物たちを
思いやることの出来る余裕を持たなくてはと思う毎日です。


3月

 毎日「明日は冷えるのかな?」「気温は何度かな?」と
気にしているうちに3月となりました。
日差しはもう春ですね。だんだんと日も長くなってきました。

さてさて、この3月でこの仕事を始めて25年を迎えました。
良いこと、たいへんなこと、悲しいこともいっぱいありましたが、
応援してくださる皆さまのおかげで牛たちと共にここまで歩むことができました。
本当にありがとうございました。

 そこで改めてなぜ私達が低温殺菌ノンホモ牛乳で
製品をつくり始めたのかお伝えしたいと思います。

40年前オーストラリアの牧場に就職し、
2年後に帰国して日本の乳製品の「臭くてまずい」ことに驚いたのです。

そこで近所の牧場から生乳を分けてもらい、
自分で殺菌して飲んだりバターを作ってみたら美味しかったのです。
だから美味しい牛乳製品は自分でつくるしかないと確信しました。

そんな時に『おいしくて安全な牛乳のえらび方』(小寺とき著)
という本に出会ったのです。
ドイツ帰りの主婦が子育て中に本物の牛乳を
子ども達に飲ませたいと思ったことがきっかけだったそうです。

その後この本は私達の教科書となり、今の製品作りに生きています。
古い本ですが、読んでみたい方にお貸ししますので連絡ください。
岩波ブックレットという薄い本なのですぐに読み切れます。
日本の牛乳がいかに世界基準から外れているのかわかります。

          


2月

 今年の冬は雪が少なく、このままでは終わらないと思っていたら、
案の定の大雪であっと言う間に雪の山ができました。

 農夢の牛舎では、年末に生まれた「まめ」の子「まぁご」が生後1ヶ月になり、
元気に次の飼い主さんの所へ出舎して行きました。
子牛がいなくなると静かになり、なんだか寂しくなりますが
お父さんは哺乳がなくなり一段落です。

子牛の体調管理はたいへんで、下痢などしないように神経を使います。
母牛の「まめ」もちょと寂しそうですが、乳を一杯出すようになって、
お腹がすくのかエサを食べ終わっても、
お父さんが通りがかると何度も催促をしています。

だんだんと日差しも春らしくなり、
天気が良いとみんな外に出て日光浴です。

もう少しの辛抱!!
早く暖かくなると良いですね。



1月

あけましておめでとうございます
 天気予報では「大荒れの年明け」とのことでしたが
旭川はそれほどではなく、お正月を迎えることが出来ました。

 「はる」「こごみ」「ゆめ」「あき」「まめ」「なつ」「すもも」そして年末に生まれた
「まめ」の子「まぁご」と共に元気にスタートをきることが出来ました。

 今年はあの小さかった「なつ」と「すもも」がお母さんになる予定で、
世代が交代の年になりそうです。

本年も牛たちと共に力を合わせて頑張りますので、
どうぞ宜しくお願い致します。

    

     「なつ」生後14ヶ月        「すもも」生後12ヶ月

もとのページへ