ジュディス・ルービン
Judith A. Rubin, Ph.D., ATR-BC
ピッツバーグ大学医学部精神科臨床助教授、アメリカアートセラピー学会元会長・(現)名誉会員で、アメリカ表現病理学会の理事も務める。ウェルズリー大学にてアート専攻後、ハーバード大学にて教育修士、ピッツバーグ大学にてカウンセリングの博士号を取得。その後成人及び児童精神分析のトレーニングをPittsburgh
Psychoanalytic Institute にて完了し、1963年以来、アートセラピーを多くの精神医療機関や教育機関にて行っている。著書に
”Child Art Therapy (1978; 3rd Ed. 2005)” や “My Mom and Dad Don’t Live
Together Anymore (2002)”他多数。編著に“Approaches to Art Therapy(1987; 2nd
Ed. 2001):邦訳「芸術療法の理論と技法」誠信書房”。教材ビデオに “We’ll Show You What We’re Gonna
Do! (1970)” や “Art Therapy Has Many Faces (2004), and Beyond Words
(2004)” などがあり、様々な場において講義も行っている。
レクチャー:「アートフル」なセラピー
Artful Therapy
(2日目 午前 9:00〜12:00 レクチャー L4)
内容:このレクチャーでは、まず「なぜアートセラピーなのか?」という質問から始まり、アートセラピーの数十年にわたる歴史と発展過程、世界各地での広がりを紹介します。また、アートとアートセラピー、アートセラピーとその他諸芸術療法との関係性も見ていきます。続いて、アートセラピーを行なう中で、セラピスト自身が相手にチューニングをし、相手を尊重しながら自分の創造力をいかに発揮していくか、という「アートフル」な方法について、現場からのスライドやビデオを用いながら考察していきます。そして、実際のセッションを詳述しながら、留意点や介入方法、セッション後のフォローアップや作品についての取り扱い方なども具体的に見ていきます。
べネディクタ・スカイビー
Benedikte B. Scheiby, MA,MMEd, DPMT,CMT.
デンマーク出身。コペンハーゲン大学音楽教育学修士号、ヘルデッケ大学音楽療法修士号取得。Analytical
Music Therapy(AMT), 分析的音楽療法の創始者、メリー・プリスリーに師事し、現在ニューヨーク、AMTトレーニングの研究所所長。大学院卒業資格を持つ上級セラピストの育成に携わる。ニューヨーク、Beth
Abraham Family of Health Servicesの音楽療法部門アシスタント・ディレクターも務める。25年の実践経験と、ニューヨーク大学音楽療法学科修士課程などでの豊富な教鞭経験も持つ。過去4つの研究助成を受け、医学分野での分析的音楽療法のモデル構築や音楽によるアセスメントの研究などに貢献。ヨーロッパ、ブラジル、韓国、カナダをはじめ、国内外で70の会議やセミナーに招聘され、講演を行う。
レクチャー:鳴り響く自己〜分析的音楽療法と感じる脳〜
The Sounding Self-Analytical Music Therapy and the Emotional Brain
(1日目 午後 13:30〜16:30 レクチャー L2)
内容:音楽療法の主要な実践方法と理論の一つであり、今日では米国をはじめ、カナダ、ヨーロッパ、イスラエル、日本などで、学術的に教授・実践されている分析的音楽療法(Analytical
Music Therapy)(以下AMT)を紹介します。AMTは、1925年生まれのイギリス人バイオリニストで音楽療法士でもある、メアリー・プリーストリーによって創始された、即興音楽と精神分析の融合から生み出された実践方法です。創始者から直接トレーニングを受けたスカイビー女史は、AMTアプローチを臨床的、理論的、教育的に発展させました。今回は、医療現場や精神科での成人との実践、また児童との実践がビデオやテープを用いて紹介します。その中で、AMTの主要概念や、セッション構造、テクニック、療法士の役割、トレーニング方法などにも触れていきます。講義の終わりに、リラクゼーションと自己洞察を得るために用いられるAMTの音楽を使った瞑想も体験します。
ジャック・ウェラー
Jack S. Weller,MA
サンフランシスコ、California Institute of
Integral Studies(CIIS)表現アーツセラピープログラム設立者であり現学部長、国際表現アーツセラピー学会(International
Expressive Arts Therapy Association)設立時の会長の一人で、現役員でもある。芸術性、創造性、精神性の接点、またその接点と表現アーツセラピーの実践およびトレーニングとの関係性に注目し、研究をおこなう。大学においては「アートの持つ力:芸術性・創造性・精神性」をはじめ数々の講義を担当するほか、表現アーツセラピーの国際的普及に向け、ヨーロッパを中心に教鞭を振るう。また、Shunryu
Suzuki Roshiに師事、39年間禅の世界に身をおいている。
レクチャー:表現アーツセラピー/その歴史、本質、世界的な広がりと展望ー
Expressive Arts Therapy: History, Nature, Global Present and Future
( 3日目 午前 13:30〜16:30 レクチャー L6)
内容:このレクチャーでは、表現アーツセラピーの本質やおこり、特質、使命について、また、その精神性との関係について考えます。表現アーツセラピストの活躍の場、大学院や研究所といった専門的な教育機関の国際的な増加について、国際表現アーツセラピー学会の運営、表現アーツを用いてのカウンセリングや教育プログラムへの応用などの紹介を通じ、表現アーツセラピーのこれまでと今後の展望を探ります。また、アートや音楽、ダンス、ドラマ、箱庭などといった諸芸術療法との関係の中での表現アーツセラピーについても検証します。
ステファニー・ブルック
Stephanie Brooke, Ph.D., NCC
組織心理学博士であり、アートセラピスト。10年以上にわたり、心理学や、社会学、社会問題について教え、ARIA(Awareness
of Rape and Incest Through Art)副会長に就任。ニューヨーク州立大学や、フェニックス大学で教鞭をとる一方で、性的虐待を受けた人々を対象にグループアートセラピーを行う。著書に"A
Therapist's Guide to Art Therapy Assessments: Tool of the Trade"、"
Art Therapy with Sexual Abuse Survivors"などがある。
レクチャー:アートセラピーアセスメントをじっくりと評価する
Critically evaluating art therapy assessments
(1日目 夜 18:00〜21:00 レクチャー L3)
内容:アートを使ったアセスメントは、患者の情報を収集するのに心強いツールとなりえます。そのためセラピストが伝統的なアートセラピーアセスメントの目を養うことは重要です。クリエイティブセラピーのアセスメントは妥当性と信頼性に欠けるという批判もありますが、研究者やセラピストが投影描写法を診断や治療過程の一部として使用している点からも、アセスメントは妥当性と信頼性があり、一般化されていると考えられます。このレクチャーでは、アセスメントを使った最近の研究も紹介していきます。
カルロス・ロドリゲス
Carlos J. Rodriguez Perez, LCAT, BCT, RDT
ニューヨーク、Bronx Psychiatric Centerリハビリ部門ディレクター。米国ドラマセラピー学会の次期会長。プエルトリコ大学フィジカル・シアター専攻卒業後、ニューヨーク大学大学院にてドラマセラピー専攻を卒業する。1994年以来、Bronx
Psychiatric Centerにてドラマセラピストとして勤務し、マスクを用いたドラマセラピーなどを実施する。その間、セラピーにおけるマスクの利用について研究し、多数の発表や講義を様々な場所で行っている。
レクチャー:ドラマセラピーにおけるマスクの利用について
The Uses of Masks in Drama Therapy
(1日目 午前 9:15〜12:15 レクチャー L1)
内容:このレクチャーでは、ドラマセラピーにおけるマスク作りやその過程、マスクを用いたパフォーマンスなどの利用について取り上げ、症例を通して、どのような治療的変化が見られたかを紹介していきます。また、ロール理論とロール・メソッドという投影手法などを多く用いるドラマセラピーの一理論からケース検討をし、メタファーや非言語的コミュニケーションを通して得られる「心地よい距離」(aesthetic
distance)がいかにクライエントに必要とされる現実体験からの距離につながり、治療的効果が得られるのか、ということも考察していきます。
郁子 アコスタ
Ikuko Acosta, Ph.D., ATR-BC, LCAT
1998年よりニューヨーク大学大学院アートセラピー学科長。長年ニュジャージー州の精神病院にアートセラピストとして勤務する傍ら、ニューヨーク大学で教鞭をふるう。描画、立体などのクライアントの作品の分析と病理的解釈を専門とする。留学のため渡米、その後アートセラピを修得し、以降数少ない日系のアートセラピストとして各地での講演、さまざまなプロジェクトのコンサルタントとして活躍中。
レクチャー:アートセラピーとは何か?
そしてその実践の本質
What is Art Therapy?: The Essence
of its Practice
(3日目 午後 13:30〜16:30 レクチャー L6)
内容: このレクチャーの最初には、アートセラピーの歴史とここ30年来のアートセラピーの発展、そして米国におけるアートセラピーの現在の傾向とその実践、さらには過去10年のヨーロッパとアジア諸国におけるこの分野の急速な広がりについて紹介していきます。そして、アートセラピーの根幹にあるコンセプトの理解を主軸に、同教授が関わってこられた韓国、タイ、シンガポールなどでの新たなアートセラピーの動向を例にして、特有の文化背景を考慮にいれての日本でのアートセラピーの可能性を探っていきます。
ダイアン・オースティン
Diane Austin DA,ACMT
オースティン博士は、14年間にわたり、声と声の即興に焦点をおいた音楽心理療法の開業に携わっている。博士は、ニューヨーク市、タートルベイ音楽学校の青年期男女養育ケアのための音楽療法プログラムの設立者であり、ディレクターでもある。また、ニューヨーク大学大学院の音楽療法プログラムでは、教鞭をとっており、学生のための音楽療法グループやスーパービジョンを実施している。これまで数々の専門誌や教科書に出版物があり、それらは数ヶ国語に翻訳されている。また、全米で教鞭をとり、国際的にワークショップや講義などを行っている。現在、ニューヨーク市の音楽心理療法センターの所長も務め、「深層音楽心理療法」の2年間のトレーニングコースを指導している。
ワークショップ:ボーカル・サイコセラピー 〜言葉が歌い、音楽が語るとき〜
Vocal Psychotherapy: When Words Sing and Music Speaks.
(3日目 午前 9:00〜12:00 WS D3−1−1) 定員に達しましたので、受付は締切りました
内容:これは、参加者が自分自身と他者とのつながりを促進する声の力を体験するワークショップです。様々なエクササイズ・活動を通して、呼吸、声の調子、声の即興を探索し、声のワークでクライエントが自然で本物の自己へアクセスできるような療法過程を促す方法を学びます。症例のテープを用いて、無意識から感情、イメージ、記憶を取り戻す過程において、どのように歌、トーニング、また声の即興が使われたのか説明を含みます。「ボーカル・ホールディング・テクニック」を取り上げ、クライエントが自己との不一致を回復してゆくためにそれがどのように役立ったか例示します。クライエントの解離性は、音楽と言語を介し次第に統合され、より完全で一貫した自己やアイデンティティーにつながっていきます。
サリー・ベイリー
Sally Bailey, MFA, MSW, RDT/BCT
カンザス州立大学演劇学科助教授、ドラマセラピープログラムディレクター。北米ドラマセラピー学会の前会長、現在は認定議長を勤めるなど、多くのドラマセラピストの教育・指導に携わる。特に障害者や依存症患者へのドラマセラピーでは定評がある。著書に"Wings
to Fly: Bringing Theatre Arts to Students with Special Needs"や"Dreams
to Sign"がある。
ワークショップ:「人生の旅」を通して考える演劇的メタファーの力
The Power of Dramatic Metaphor through the Life Journey
(2日目 午前 9:00〜12:00 WS D2−1−2)
内容:ドラマセラピーの魅力は、演劇的メタファーや投影の効果的な用い方にあります。人生は旅のようなものです。その過程には多くの障害や分かれ道が横たわり、時には道に迷うこともあるでしょう。ドラマセラピーは、それらの障害を乗り越えるための解決法を見出すのに役立ちます。このワークショップでは、人生という旅をみつめながら、演劇的メタファーの力を探ります。人生における障害をいくつかグループで選び、それらをどう乗り越えていくのか実際に即興的に演じながら試していきます。その後、このテクニックがどう臨床現場で用いられるのかを話し合います。
コリーナ・ヒラー
Corinna Hiller-Brown, MA, MS, ADTR, NCC, LCAT, CASAC-T
Bellevue HospitalのMethadone Treatment
Program活動療法部門のスーパーバイザー。Pratt Institute大学院のクリエイティブ・アーツ・セラピー・プログラムにて、修士論文アドヴァイザーやオンサイトのスーパーバイザーも務め、ダンス/ムーブメントセラピストとして個人開業・スーパービジョンも積極的に行う。舞踏パフォーマー・振付家としても活躍。ニューヨーク。
ワークショップ:クリエイティブ・アーツ・セラピストにとってアートを創造し続けることの重要性:芸術性の探求
The Importance of Continuing to Make Art for the Creative Arts Therapists:
An Artistic Inquiry
(2日目 午前 9:00〜12:00 WS D2−1−1)
内容:クリエイティブ・アーツ・セラピスト(CAT)はまず自分自身がアーティストであるべきであると考えられています。しかし、実際にはどれくらいのCATがアーティストとしての活動も継続しており、また、なぜそうあることが大切なのでしょうか?ダンス/ムーブメントセラピーに限らず、このことをより客観的に研究するために、私はLenore
Herveyの定義(@芸術的方法を用いたデータ収集と分析、A創造的プロセスへの介入、B審美的価値)を活用して芸術性の探求について学会等で調査・発表してきました。このワークショップでは、これまでの調査結果を報告しながら、参加者皆様がご自分の芸術性の探求の道を体験できるチャンスを提供していきたいと考えています。
ミッシェル・コザック
Mitchell Kossak MA, LMHC, NCTMB
アメリカマサチューセッツ州、ケンブリッジにあるレスリー大学国際表現アーツセラピー学科教育コーディネイター。1980年以来国際的に教鞭をとり、臨床もおこなう。カウンセラー免許のほか国家公認の治療マッサージとボディワークの免許を持つ。臨床では表現アーツセラピーとセンターボディ療法を組み合わせ、エネルギッシュな癒しの様式を提供。また、心理学の博士課程に在籍し、創造性と意識、治療法としてのチューニング効果のための表現音楽療法における即興的構成を研究している。現役のプロジャズミュージシャンでもある。
ワークショップ:治療法としてのチューニング
Therapeutic Attunement
(1日目 午前 9:15〜12:15 WS D1−1−2) 定員に達しましたので、受付は締切りました
内容:人間の情緒や社会的発達には調和的相互作用は不可欠だと考えられ、また自己調和性が他者との共鳴を可能にし、創造性を通じて真のコミュニケーションが起こるといわれています。治療的エンカウンターにおいてクライエントとセラピストとの創造的整合・調和・瞬間への注意を「治療法としてのチューニング」と呼び、この相互的な共振が理解・支え・共感・受け入れとして経験されるとき、心理的癒しの感覚が生まれます。この現象は芸術家と受け手にもみられ、セラピスト、芸術家共々参加者との深い関係性の世界に入っていくために人間性を理解し、同調する方法を探しています。このワークショップでは、表現アーツセラピーが創造的探求、自己及び他者との関係性、地域との関係性などを通して、クライアントの健康と幸福への回復にいかに貢献できるかその方法を探ります。心と体を調和させるために、絵画、音楽とリズム、動きなどのエクササイズを使い、治療法としての調和が起こるか、それが情緒の発達にいかに影響するかを試みると共に、様々なクライアントに応用できるかをディスカッションします。
ジョーン・ウィッティグ
Joan Wittig, MS, ADTR, LCAT
ニューヨーク、Pratt Instituteのダンス/ムーブメント・セラピー修士課程ディレクター。Woodhull
Medical and Mental Health Center のクリエイティブ・アーツ・セラピー部門や、Family Health
and Support Center for New York City Health and Hospitals Corporation
の前ディレクター。現在では、ニューヨーク市にて個人クリニックを開業、オーセンティック・ムーブメントや摂食障害を専門に個人セッションを行う。また、ニューヨーク州の医療関係従事職審議会のメンバーでもあり、ニューヨーク州におけるクリエイティブ・アーツ・セラピストの資格化に携わる。
ワークショップ:体現化の体験:ダンス/ムーブメント・セラピーの中のオーセンティック・ムーブメント
Embodied Experience: Authentic Movement in Dance/Movement Therapy
(1日目 午前 9:15〜12:15 WS D1−1−1)
内容:このワークショップでは、まず、積極的・活動的な想像力としての、また、サイコセラピーの深いアプローチとしてのオーセンティック・ムーブメントについてディスカッションを持ち、その後実際にオーセンティック・ムーブメントを体験します。オーセンティック・ムーブメントとは、見守り役の立会いの元で内的・衝動的な動きに導かれ自然発生的に動く方法のことです。体験は、グループが動くと同時にそれに静かに立ち会うというものから始まり、ペアになりそれぞれが動く人と立ち会う人を交互に担うという体験へと進んでいきます。ワークショップを通して様々な手法を紹介すると同時に、ムーブメントの源を意識・個人的無意識・集合的無意識それぞれの部分から探索します。
関 則雄 MPS
ニューヨークのPratt Instituteクリエイティブ・アーツ・セラピー学科(大学院)で修士号を取得、ニューヨークの市立病院に勤務の後帰国。1990年より碧水会長谷川病院(精神科)に常勤アートセラピストとして勤務し現在に至る。1993年よりクリエイティブ・アーツ・セラピー研究会を主宰。また、明治安田こころの健康財団、日本芸術療法学会をはじめ多くの研修セミナーの講師を務める。日本芸術療法学会認定芸術療法士、日本集団精神療法学会認定スーパーバイザー。
共同発表者:
関 明美 Ph.D.
生物学生物学(発生学、分子遺伝学)の分野で博士号を取得後、研究員として渡米。ニューヨーク在住の竹友安彦氏MD,
Ph.D.(アルバート・アインシュタイン大学クリニカルプロフェッサー)と出会い、師事。精神分析の正規の教育分析(320時間)を受け
る。帰国後、臨床心理学を学びアートセラピーと出会う。現在クリエイティブ・アーツ・セラピー研究会のコアスタッフ。
ワークショップ:トランスパーソナル・アートセラピー/そのもう一つのアプローチ
Transpersonal Art Therapy/ Another facet of its approach
(1日目 夜 18:00〜21:00 WS D1−3−3)
定員に達しましたので、受付は締切りました
内容:一般的なアートセラピーのワークでは、参加者は自己の身体感覚や感情、内面の無意識に意識を集中し、そこから湧き上るイメージを表現していくことが中心となります。これに対し今回は、参加者が相互に自分以外の人や物にフォーカスし、そこから情報をキャッチするワークを行います。
ここで得られるイメージは、従来のトランスパーソナル心理学で言うところの自我とより高次な自己との縦軸の関係とは異なり、他者という横軸のトランスパーソナルな関係の中から現れてくるものです。ワークの中で実際に、無意識からの自己へのメッセージを、他者を通して受け取る体験をしてみます。
小野 京子 MA,
REAT
国際学会認定表現アートセラピスト、臨床心理士、表現アートセラピー研究所代表、東京学芸大学講師。
共同発表者:ニーナ・アニン・ウテイガード, MA,REAT(国際表現アーツセラピー学会副会長、国際学会認定表現アーツセラピスト、カリフォルニア州マレッジ・ファミリー・カウンセラー、個人開業。)濱中寛之
MA(帯津三敬病院、西八王子病院)
パーソン・センタード表現アートセラピーワークショップ「西洋と東洋の出会い」
Person-Centered Expressive Arts Therapy Workshop: Encounter of the
East and the West
(1日目 午後 13:30〜16:30 WS D1−2−2)
内容:表現アートセラピーでは、ビジュアルアート、ダンス・ムーブメント、声や音楽、ドラマ、ライティングなど異なる表現媒体の組み合わせにより、自己のさまざまな側面に触れ、深い気づきを得ることをめざします。また異なる媒体で連続的に表現することで、表現されたテーマや問題が心に統合されやすくなると考えます。
サウンド・音楽とビジュアルアートの表現を中心に構成される今回のワークショップでは、サウンドや音楽での自己解放から始め、ビジュアルアートの表現につなげていきます。また、東洋と西洋、両方の要素が織りなされるものとし、いろいろな意味で異文化の交流ができればと思っています。
マルシア・パールスタイン
Marcia Perlstein, MA, MFT
AAMFTとCAMFTのメンバー。スーパーバイザーの指導者として認定を受け、全国的にセラピストやセラピストのトレーニングプログラムのコンサルティングを行う。National
Commission on Resources for Youthのメンバーとしても幅広く活躍。暴力や紛争防止とその解決方法などを学校、企業、団体などに提供。74年に“Flowers
Can Even Bloom in Schools”の編集長を務め、来年度、暴力といじめに焦点を当てた章を加えて再出版される。
ワークショップ:自己深層部へとクライアントを導くクリエイティブ・ライティングと誘導ビジュアライゼーション
Helping Clients Access Deeper Places within through Creative Writing
and Guided Visualization
(1日目 午後 13:30〜16:30 WS D1−2−3)
内容:セラピーとはクライアントがセラピストのサポートを受けながらあらゆる技法をセッションの中で試し、それをセッション外でも自分で活用できるようにすることです。クライアントが自己の深層部へアクセスする二種類の技法に、クリエイティブ・ライティングと誘導ビジュアライゼーションがあります。これらはクライアントの内面世界の癒しに必要なセラピストとのチームワークを築いて行く技法です。このワークショップでは上記の技法をとりあげ、ワンポイントレクチャー、そして小グループでのアクティビティやディスカッションを行います。ワークを通して参加者に言葉を主としたセラピーと二つのクリエイティブな表現方法を交えたセラピーの新たな可能性を体感してもらいたいと願っています。
フレッド・ランダース
Fred Landers, MA, RDT
1998年より、ニューヨーク市Institutes for the
Arts in Psychotherapy内のディベロップメンタル・トランスフォーメーションズ研究所に所属、Dr. David Johnson氏の
Post Traumatic Stress Centerにて臨床。ニューヨーク市Blanton-Peale Institute大学院ドラマセラピープログラム講師。現在、コネチカット州Clifford
Beers Guidance Clinic for Children and Familiesにおいて性的虐待加害児(8−18才)とのドラマセラピーを行う。
ワークショップ:加害者の開放〜ドラマセラピー技法、ディベロップメンタル・トランスフォーメーションズの中での“プレイ”の暴力抑止効果について考える〜
Deterritorializing the Perpetrator: Does Play in Developmental Transformations
Drama Therapy Have a Deterrent Effect on Violence?
(3日目 午後 13:30〜16:30 WS D3−2−1)
内容:このワークショップでは、「ディベロップメンタル・トランスフォーメーションズ」という、演劇的即興を用いたドラマセラピーの一技法を紹介、遊び心満載のエクササイズを通しその概念と基本的技法を学びます。セラピストがクライエントにとって唯一の遊び道具として存在する“Free
Space”の中で “Free Play”を通しクライアントがセラピストと能動的な関わりを持つというこの技法を、ランダース氏が性的加害者である子どもと行った事例を紹介しながら、この技法における暴力抑止効果について考察します。
大村 雄一 MD
医師として精神科・外科・内科に従事。後、東洋医学に転向し漢方診療を始める。さらに、真言宗権大僧郡の僧階を取得し、インドにて仏教医学のイニシエイションを受け、チベットで医学経典を授かる。大村クリニックを開業する傍ら、行医として全国行脚を始める。その後、自らの病をきっかけにヒーリングダンスに開眼。踊り始めて5年、約千回のワークをこなす。現在もダンスワーカーとして日本各地を回り、薬草、マントラ、おどり、による治療を展開している。
ヒーリングダンス 〜自我からの解放と魂の目覚め〜
(1日目 午後 13:30〜16:30 WS D1−2−1)
これまで「おどり」がいろいろな病に顕著な速効性を発揮するのを見てきました。なぜこうも効くのかと言えば魂に効くからでしょう。自我が病の元凶とすれば魂は健康の源です。ワークでは、できるだけ自分を感じながら踊り、意識を心の中心に向け、
思考や感情から意識を離します。マントラと孔雀湯がこのプロセスを助けます。繰り返し踊ることで肉体的な気の滞りが取れ、硬い心の枠が取れ、自我も一枚一枚薄皮が剥れるように取れ、意識レベルが変化します。そして、ある時突然気の流路が変わり、魂が目を覚まします。
魂が元気になって初めて醸し出されるのが愛です。この世に生れたからには、是非ともこの至福の世界に一歩でも踏み込みたいものです。
ジオラ・カルミ
Giora Carmi, MA, ATR-BC, LCAT
ニューヨーク大学アートセラピー学科修士。アーティスト、イラストレーター、ライター。絵本の挿絵や、毎週のニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルの挿絵も手がける。中国の師から直接瞑想を学んだ経験を持つ瞑想家でもある。ニュージャージー州のHuman
Services of Bergen Countyで、依存や、犯罪や、トラウマなどの問題を抱える思春期の子供たちに個人やグループでアートセラピーをおこなう。また、重度の虐待やトラウマを持つ成人に対し、個人セラピーも行っている。
ワークショップ/プレゼンテーション:アートセラピーで開く直感への扉
Opening the Gates of Intuition through Art Therapy
( 1日目 午前 9:15〜12:15 WS D1−1−3)
内容:このワークショップでは、標準的で望ましいと思われる発達では何が起き、問題のある発達では何がうまく行かないかを実証します。さらに、望ましい発達と直感のつながりについて考えます。創造するために考える精神状態と、起きながらにして夢と結びつく、より深い状態を実際に体験します。この体験から、直感はこのような精神作業から生じ、癒しと発達の糸口を持つということを示します。さらに、患者が仕上げた作品から、実際のセッションのなかで直感がどのように扱われ、制作に反映されているか考察します。問題が解決したとき、開放感がいかにしてアートの作品に表れ、どのようにして患者がより複雑で高いレベルの問題を扱っていくのかを示します。
*このワークショップは、ワークを含むプレゼンテーション形式で行います。ワークショップ参加費は不要です。会場はセンター棟の講義室になります。
デイビット・サープ
David Tharp, MD, Psychotherapist
英国生れ。医師、精神療法士。医学をはじめ、カップル&性的療法、集団療法、多文化間精神療法、文化精神医学、精神統合カウンセリング、フロイト派・ユング派の心理療法、ダンス/ムーブメント療法など幅広く学ぶ。ICU高等臨床心理学研究所研究員、東京都精神医学研究所研究員、元松沢精神病院研究員などを経て、現在は異文化・性・精神療法家、ダンスセラピストとして活躍。堪能な日本語、ユーモアと愛溢れる授業が定評。
ワークショップ:再生〜
奇跡(ミラクル)を起こす:より優しく、より自然に、より楽しく、より幸せに、よりよく生きる… 〜
(3日目 午後 13:30〜16:30 WS D3−2−3 )
このワークショップは、「過去」の自分を振り返り、過ちを悔い改め、人の痛みを理解し、「現在」の自分を深く見つめ、認め、許し、「未来」の自分にとって大切なものに気づくというものです。近過ぎて気づかない大切な人の存在への感謝、尊敬、愛をもう一度思い出し、自己中心的なエゴを捨て、自分の内にある愛を人に与え、素晴らしい時間をシェアする。人生とは、踏み出せなかった一歩を踏み出す勇気を与え、「再生」した自分になるきっかけをつくる日々です。誰でも、いつでも、どこでも、変えたい、変わろうと思ったら365日いつでも奇跡は起こせます。
尾上 明代 MA, RDT
文化庁在外派遣芸術家(演劇部門)として渡米、イリノイ大学演劇学部客員講師を経た後、カンザス州立大学院でドラマセラピーを学ぶ。現在、ドラマセラピー教育・研究センター代表、東京家政大学、明星大学、文京学院大学生涯学習センター、NHK学園オープンスクールなどで講師を務めるほか、日本の教育現場、企業等においてドラマセラピーを実践、全国で講演活動も行なう。
共同発表者: 根岸理恵 MA, RDT、井口雅子MA, CCLS,ドラマセラピスト、中野左知子 MA,ドラマセラピスト、岩橋由梨 表現教育家
ワークショップ:Journey
of DT 〜ドラマセラピー初回グループの体験と、クローズド・グループにおける展開モデルから考える〜
(3日目 午前 9:00〜12:00 WS D3−1−3)
内容:グループプロセスや集団力学を重視したドラマセラピーでは、セッションを重ね、グループのメンバーが親密になるにつれ、ワークの内容もより深くなっていきます。このワークショップでは、参加者にまず、初回のドラマセラピーセッションを体験して頂きます。その後、二回目以降のグループがどのような過程を踏み展開いくのかを、ドラマセラピストの経験を基に編成した「ある一般対象者のグループプロセス」としてデモンストレーションし、どのようなセラピー効果が期待されるのかを考えていきます。ドラマセラピーの魅力を是非味わって下さい。
カリーナ・バーゲン
Karina Bergen
香港にて、ソマティック・ムーブメントの教育者・ファシリテータ、そしてアーティストとして活躍中。ムーブメントを重視した表現アーツセラピーの個人セッションや、一般市民対象の自己発見・ストレス軽減のためのワークショップ、思春期の摂食障害対象のワークショップ(学校やHK
Eating Disorders Associationにて)を行う。また、Tamalpa Institute の Anna Halprin,
Daria Halprinなどのワークを元に Movement Arts Medicine を構築、それを元にワークを行っている。
ワークショップ:治療者としての身体:ムーブメントとの対話と内面的な道のり
Body as Healer: Movement Dialogues and Inner Journeys
(1日目 夜 18:00〜21:00 WS D1−3−1)
内容:このワークショップは、表現芸術を真の自己の美徳として捉え、身体の全体的な表現方法を取り入れているハルプリン・ライフ・アーツの過程を紹介し、体験してもらうものです。身体や想像力が創造的対話として、ムーブメントやダンス、絵、詩創作、即興、そしてパフォーマンスの儀式の中に持ち込まれ、人々の日常の中に現れてくる疑問や課題、物語に関係するメタファーを呼び起こし、生み出していくのです。
セニーラ・ファリア
Cenira Faria
ビジョナリーアーチストとして過去29年間にわたり作品を創作展示。スピリテュアル表現アーツセラピーファシリテーター、イントゥイティブカウンセラー、エネルギーヒーラーとして22年の経験を持ち、ブラジルにおけるパイオニア的存在。同期間サイコ/アートセラピストとともに活動を展開、表現ヒーリングアーツで独自の方法を確立する。現在ニューヨークのアートスタジオを拠点に活躍中。
ワークショップ:マンダラ・ダンスと平和への架け橋
Mandala Dance and Links for Peace
(3日目 午後 13:30〜16:30 WS D3−2−2)
内容:このスピリチュアルホリスティックアプローチによる表現アーツセラピー・ワークショップでは、内なる子供を呼び起こし、絵、バイオエネルギームーブメント、ジャーナル、マンダラ造り、コラージュ、サークルダンス、ライブ音楽などの方法で生命のマンダラを祝います。それはエネルギーヒーリングと自己発見のシンボリックな心の旅であり、瞑想状態やクリエイティブな状態を促すものです。また、やさしさの中で繋がり合い創造的に表現することを学ぶことでもあります。この旅で私たちは、
聖なる儀式・文化、個人の道程や内なる知恵を讃えます。
灘田 篤子 MT-BC, CG-C
桐朋学園音楽大学ピアノ科卒。ニューヨーク大学大学院音楽療法学科修士課程終了。全米認定音楽療法士。Bony
Method Guided Imagery and Music(BMGIM)のトレーニングを受ける。グリーフ・カウンセラー、霊気療法士。プライベートプラクティスの他、ボストン、Beacon Hospice やDana-Farber
Cancer Institute Hospice Dimensionで実践。Breyer State UniversityのGrief
Counseling博士課程在籍。
ワークショップ:ボニーメソッド ガイデッド イマジェリー アンド ミュージック 体験ワークショップ
Bony Method Guided Imagery and Music(BMGIM)and Music experimental
workshop
(2日目 午前 9:15〜12:15 WS D2−1−4)
内容:このワークショップでは、ボニー・メソッドGIMを少人数のグループで体験することができます。GIMとは、抑圧された感情の深い心のひも解きと、創造的な洞察の促進を可能とする療法的手段として用いられるもので、ヘレン・ボニー博士によって1970年代に編み出された、心理音楽療法の一つの技法です。まずセラピストがクライエントの状態にあわせて音楽を選択します。その音楽をクライエントに聴取してもらい、リラックスした意識状態を誘導し、イメージが呼び起こされるようガイドしてゆきます。ワークショップを通して、音楽とイメージが療法的な探索のために用いられることを感じとってもらくことを目的に、今回は音楽聴取後、曼荼羅を描き、グループメンバーとシェアリングをすることで各々の経験を振り返ります。
*このワークショップでは英語通訳はつきません。日本語のみとなります。
ジャニス・サモレイ
Janice M. Samoray, Ph.D.
フロリダにて、アートセラピーとトラウマを専門に臨床心理学者として働く。殺人事件や性的虐待、紛争や自然災害の被害者対象の臨床及び実証的研究を行う。同情疲労(compassion
fatigue)を軽減する創造表現の治療的効果についての教育者及びコンサルタントでもあり著書もあるほか、同情疲労についてのワークショップやプレゼンテーションを全国各地で行っている。
ワークショップ:アートセラピーとトラウマ
Art Therapy and Trauma
(2日目 午前 9:00〜12:00 WS D2−1−3)
内容:精神医療の分野での企業縮小が進む中、テロ事件や疫病、自然災害の影響を受ける人々と関わる精神医療従事者にとって、2次的トラウマから生ずる精神的負担は増えている状況にあります。このワークショップでは、このような職種に従事する専門家が経験する同情疲労の概観を説明、実践的な方法を紹介することで、精神医療従事者が自己ケアプランを立てる能力を磨くことを目指します。自己の内面的・外面的真実を象徴するマスクを作るワーク体験を通し、自己ケアをさっそく実行していきましょう。
メアリー・ワトソン
Mary Watson, MA
Sandtray in Educationの創設ディレクターであり、San
Francisco Unified Schoolsのコンサルタント。サンフランシスコエリアの学校での箱庭療法や、インターン生の教育およびスーパービジョングループの開催など精力的に活動、17年以上の経験を持つ。Pacific
Medial Centerを代表とする医療現場や介護施設においてもストーリーテリングとミニチュアを用いたワークを長年実践している。
ワークショップ:保健と教育分野での箱庭の革新的用い方
Innovative Uses of Sandtray in Health and Education
(3日目 午前 9:00〜12:00 WS D3−1−2)
内容:このワークショップでは、まず箱庭療法の歴史とそのユングとの関係について簡単に紹介し、その後、ワトソン氏が17年間実践している小学校における箱庭療法や、「ストーリーテリング・サークル(Storytelling
Circle)」という、病院や介護施設でのミニチュアを用いてのワークについて紹介します。参加者はグループ全体でのミニチュアを用いての物語作成や箱庭作成を体験します。
渡辺 えり代 MA
Center for Arts and Wellness代表。芸術療法ファシリテーター。レスリー大学大学院にて修士号取得。
世界の多様な音楽、舞踊、スピリチュアリティーに触れ、それらのエッセンスを取り入れている。能楽・聞香・書など日本の伝統的な文化や精神性を伝える外国人対象のワークショップも行っている。
ワークショップ:聞香(もんこう)の会
( 3日目 午前 9:00〜12:00 WS D3−1−3)
内容:「天地の正気集まりて香木となる。香木は散じて天地の正気となるなり」という先人の言葉があります。日本の伝統的な香道の世界では、香を嗅ぐことを聞くといいます。このワークでは、香木を聞くことで、この天地の正気を身体全体で感じとり、自分自身と対話をします。 日本の香道の歴史や香木の解説の後、『夢』というテーマで伽羅など三種の香木の香りを聞き、湧き上がるイメージを墨絵で表現、出来上がった墨絵から生まれる言葉や詩を書き出していきます。嗅覚を意識的に使うことで、五感全体が活性化されます。ゆったりと東洋の香の世界を旅し、リラックスした時を過ごしましょう。
能楽ワークショップ
囃子の実演: 大倉 源次郎(オオクラ ゲンジロウ)
能楽大倉流小鼓方十六世宗家。重要無形文化財総合指定保持者 1957年生まれ。流派を越えて21世紀の能を考える「能楽座」(座長、粟谷菊生)メンバー。通常の能公演はもとより、誰もが日本文化である「能」と気軽に出会えるよう「能楽堂を出た能」をプロデュースし「近鉄アート館能」「六甲アイランド能」「叶匠寿庵薪能」などを制作する。海外での能楽の公演にも毎年出演。新作能、復曲能にも数多く参加。
謡と仕舞の実演:上田 公威(ウエダ キミタケ)
シテ方観世流能楽師。重要無形文化財総合指定保持者 1963年生まれ。父・上田照也、観世流25世宗家・観世左近、26世宗家・観世清和に師事し、2歳で初舞台。1986年観世宗家内弟子入門。1993年独立記念能として『石橋』、1997年独立5周年記念能として『道成寺』を披く。中国、インド、フランス、東欧、オーストラリア公演に参加。現在、東京・神戸を中心に、各地での能楽の公演に出演。能楽(謡と仕舞)を教授。一般・学生向けに能楽を楽しむためのワークショップの企画・運営を行う。
進行・通訳: 渡辺 えり代
Center for Arts and
Wellness 代表
プロフィールは、「WS D3-1-4」を参照。
〜日本の代表的な能楽師の方々をお迎えし、実演を交えながら、650年続く日本の伝統芸能である「能楽」の知恵や技が、どのように現代の芸術療法に活かされるかについて考える〜
(1日目 夜 18:00〜21:00 WS D1−3−2)
「能」における動き、身体表現について、Centering, Breathing,
Groundingなど、西洋のダンスセラピーとの共通点や、地に足をつけた動きなどの独自性について、実演と解説をします。また謡の腹式呼吸による発声や表現、囃子方によるお互いの「気」を合わせる演奏の進め方、日本独自の楽器の仕組みや演奏方法についても、実演と解説をします。能装束と能面の付け方も披露、最後に、能楽の仕舞、謡、囃子を実際に体験します。
● S.イー/Chun-Shan
(Sandie) Yi(Shriners
Hospitals for Children in Chicago)
演題発表:"Call
me disabled? Look at me again!"An therapistユs use of body adornments
and photographic self-portraits as a means to revise the hurtful gaze
and reevaluate disability identity /「障害者って呼んだ?もう一度私をみてよ!」ー痛々しい擬視を改め障害のアイデンティティーを再築するための、あるセラピストによる装飾的な写真自画像利用
(1日目 夜 19:30〜21:00)
●J.F.リチャードソン/Jane
Ferris Richardson, LMHC, EdD, ATR (Assistant
Professor of Art Therapy, Lesley University)
演題発表:Art
and the Autistic Child / アートと自閉症
(3日目 午前 9:00〜10:30)
●J.レクラーク/Josee
Leclerc, Ph.D., ATR-BC (Associate professor and Chair Department
of Creative Arts Therapies, Concordia University)
演題発表:Creative
arts therapies education in Canada: Challenges and Pedagogical strategies
in graduate training / カナダにおけるクリエイティブ・ア−ツ・セラピー教育:卒論向け研修プログラムの課題と教育方針
(2日目 午前 10:30〜12:00)
● N.A.ウティガード/Nina"Anin" Utigaard,
MFT, REAT (Licensed
Marriage Family Therapist (MFT), Registered Expressive Arts Therapist
(REAT))
演題発表:Anger
and Adolescence: Transforming Rage Using the Arts / 思春期と怒り:芸術による怒りの変換
(3日目 午前 9:00〜10:30)
●S.K.ノジスカ/Sueann Kenney-Noziska, LCSW, RPT-S (Licensed
Clinical Social Worker (LCSW) , Registered Play Therapist Supervisor
(RPT-S))
演題発表:Techniques-Techniques-Techniques:
Directive Play Therapy Interventions / テクニックーテクニックーテクニック:指示的なプレイセラピー介入
(1日目 午後 13:30〜15:00)
●岡崎 香奈 MA, MT-BC, NRMT, ARAM (洗足学園音楽大学大学院音楽療法コース助教授)
(RPT-S))
演題発表:音楽療法士養成訓練および教育でのアジア文化的背景における問題点−日本の視点を中心に−
(3日目 午後 13:30〜14:15)
●小田川 かほる (フリースペース・タンタン) 他
ポスターセッション:高齢者認知症者への五感にうったえるアートワークのこころみ
(ポスターセッション・ルームにて常設)
●狩谷 美穂 MA (広島国際大学非常勤講師) /
金 愛利 MA (キム医院) /
津田 美佳 MA (木場公園クリニック)
演題発表:一般成人のストレスケアに対する表現音楽療法の有用性
:「癒し」と表現アート活動
(1日目 午前 10:45〜12:15)
●北村 香奈 MD (関西医科大学)/関 則雄
MPS (長谷川病院、クリエイティブ.アーツ・セラピー研究会)
演題発表:理性と感情の綱渡しが身体を癒す〜心身症患者へのグループアートセラピーの試み
(3日目 午後 15:00〜15:45)
●草柳 和之 (メンタルサービスセンター代表)
演題発表:箱庭療法の新しいアプローチ・SI法(Skill-Integrated
Method)の展開
(3日目 午後 13:30〜14:15)
●倉石 聡子 MA (品川区教育相談センター)
演題発表:ボーウェンによる家族システム理論の視点から、ある家族のアートセラピー
(3日目 午後 14:15〜15:00)
●古平 孝子 MA,NRMT,AMT(聖徳大学音楽療法コ−ス専任講師)
演題発表:無意識からのSOSを聴く:日本人女子大学生への分析的音楽療法
(1日目 夜 18:00〜18:45)
●小林 利子ATR−BC,LCAT
(Bronx Psychiatric Center, Director of Creative Arts
Department at Hartley House)/Ming
Fu Wu, ATR-BC, LCAT (The Door University Settlement
Society)
演題発表:言語を超えたエンリッチ折り紙療法の可能性
(1日目 午前 9:15〜10:45)
●斉藤 佐智子
MA (西八王子病院)
ポスターセッション:HIV/AIDSとともに生きる人々の書道体験とアートセラピー理論
(ポスターセッション・ルームにて常設)
●坂田 裕子/大仲 重美/竹山 佳江/倉石 哲也/本多 修(武庫川女子大学学生相談センター)
演題発表:学生への働きかけー表現アートを用いた宿泊プログラム、13年間の経緯ー
(1日目 午後 15:00〜15:45)
●神宮 京子 MS, ADTR(医療法人群馬会群馬病院)
演題発表:身体から活きる
(3日目 午前 11:15〜12:00)
●関 則雄 MPS(長谷川病院、クリエイティブ.アーツ・セラピー研究会)
演題発表:描画内容に惑星が及ぼす影響ー占星学とアートセラピーの接点ー
(1日目 午後 15:00〜16:30)
●高田 由利子
MA(Nordoff-Robbins Center for Music Therapy)
演題発表:異性の療法士がチームを組むときの療法的効果〜注意欠陥障害児A子の個人音楽療法の症例を通して〜
(1日目 夜 18:45〜19:30)
●土野 研治 (日本大学芸術学部助教授)
演題発表:小集団音楽療法での自閉症幼児A君の変容
(3日目 午後 14:15〜15:00)
●
原田 真樹子 MA., MPS-ATR-L.CAT (Housing
Works E9th St Adult Day Health Care Program)
演題発表:アートセラピーでもっと心も体も元気になる!
(3日目 午前 10:30〜11:15)
●根岸 理恵
MA,RDT(東京・インターナショナル・ラーニング・コミュニティー(TILC))/鈴木 琴栄
MA, NRMT, NMT(東京・インターナショナル・ラーニング・コミュニティー(TILC))
演題発表:特殊学級におけるミュージック+ドラマセラピーの創造的アプローチ試案 〜想像力を育む体験の創出〜
(3日目 午後 15:00〜15:45)
●吉田 エリ (アトリエワイエス主宰)
演題発表:観ることそして、表現すること
(1日目 午後 15:45〜16:30)
●渡部 英夫
(のびのびライフアップスクール主宰)
演題発表:浅利式診断法とは何か
(1日目 午後 13:30〜15:00)
●渡部 英夫(のびのびライフアップスクール主宰)
演題発表:浅利診断法の新たなる展開 ―五感アートセラピー―
(3日目 午後 15:45〜16:30)