Gold Plum





第二章


交錯


〜みのり&涼介の場合〜




IF




「ご、ごめん!」

 あわててフキンでみのりの服を拭こうとすると、

種に目をやったみのりがさらに叫んだ。

「やだ、種にまでついてるじゃない! 私はいいから種のほうを拭いて」

「あ、ああ。悪い!」

 おとなしく種を拭こうとして目を瞠る。

種が明らかに3周りほど大きくなっていた。

「ん?」

 とまどっているうちに種がぱっかりと開き、目が眩んだ。

目前にまばゆい光が差込み、涼介はたじろぐ。

「ええ?!」

 混乱しながらもなんとか細目を開ける。

と、もくもくした白い煙の中から声がした。










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