Gold Plum
第二章
交錯
〜みのり&涼介の場合〜
五
D
「氷が食べたいマロ」
「え、こ、氷?」
「氷って自動販売機に売ってるの?」
みのりは緩みそうになる顔を引き締めながら、
雪姫を受け取ろうと手を出す。
「自販機にはないなあ。コンビニにならあると思うけど。
それでいいのかな?」
「氷ならいいんじゃないかしら?
ここらへんだとどこにあるのかしら、コンビニ」
涼介が言いながら雪姫をこちらへそっと移す。
みのりは相槌を打ちながらも、
重さをまったく感じない雪姫をまじまじと見つめた。
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