Gold Plum





第二章


交錯


〜みのり&涼介の場合〜




D




「氷が食べたいマロ」

「え、こ、氷?」

「氷って自動販売機に売ってるの?」


 みのりは緩みそうになる顔を引き締めながら、

雪姫を受け取ろうと手を出す。


「自販機にはないなあ。コンビニにならあると思うけど。

それでいいのかな?」

「氷ならいいんじゃないかしら?

ここらへんだとどこにあるのかしら、コンビニ」


 涼介が言いながら雪姫をこちらへそっと移す。

みのりは相槌を打ちながらも、

重さをまったく感じない雪姫をまじまじと見つめた。










一つ前を読む   GPの部屋に戻る   次を読む





QLOOKアクセス解析