Gold Plum





第二章


交錯


〜みのり&涼介の場合〜




IB




 みのりたちが車へ向かう間にコンビニへ入る。

涼介は冷たい飲み物を入れられるよう、

カップに入った氷を買って外へでた。

車へ走り寄り窓越しにみのりへ手渡す。

「はい、お待たせしました。雪姫様」

「ありがとう。雪姫様、氷ですよー」

 みのりが氷の入ったカップを受けとり雪姫へ見せた。

「これは違うマロー! こんなのは氷じゃないマロー!!」

 白い顔を真っ赤にして怒りだす雪姫へ、

みのりが氷を振ってみせる。

「もっと大きいタイプのほう買ってこようか?」

 確か大きなロック型氷があったはずだ。

早くしないと雪姫の機嫌はますます悪くなるだろう。

(善は急げだ)

 一人納得し踵を返しかけると後ろから声がかかった。

「氷と言ってもいろいろありますよ。とりあえずもう一度聞いてみてから

買いに行ったほうがいいかもしれませんよ、涼介君」

 碧の言葉に涼介は足をとめる。

「はい。わかりました」

 頷いて向かいの車のドアに回り車内へ座った。










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