Gold Plum





第二章


交錯


〜みのり&涼介の場合〜




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「確かに。一度話し合っておいたほうがいいかもな」

「でしょう?」


 あらかじめ考えておいた言い訳だったが、

涼介には効果があったらしい。

歩き出そうとする足を止め、輪の中へ戻ってくる。


(まぁ、でも今後について話し合わないといけないのは

事実なのよね)


 どうせ当分の間は涼介と一緒に行動することになるのだ。

この機会に今までの経緯や梅畑の真意を探ってみるのも悪くない。

しかしみのりが涼介を桜の間へ促そうとする前に、

碧が割って入ってきた。


「まぁまぁ、お嬢様。

今日は1泊するのですから話し合いは

温泉に入ってからでも大丈夫ですよ」

「お嬢さま、行こ。温泉。雪姫も」


 これ幸いとばかりに紅が便乗してくる。

息の合った碧と紅のコンビプレーに何も言えなくなっていると、

涼介が碧へ話しかけた。










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