Gold Plum





第三章


救出


〜涼介&みのりの場合〜




IA




「きゃあー!」

 突如開け放たれたドアへ当たりそうになり、みのりがよろけた。

「みのりさん!」

 涼介は必死にみのりの体を引き寄せる。

「あ、ありがとう。もう、次から次へとなんなのよ」

 身を寄せながら文句を言うみのりの白い腕に傷がないか確認した。

「怪我はないかい?」

 こんな綺麗な肌に傷がついたら大変だ。

ただでさえ先ほどからひどい目に遭っているのだから。

真剣に問うと、みのりが頷き顔をあげてきた。

「ええ、ないわ」

 微かな笑みを浮かべるみのりの瞳を覗き込む。

無理をしていないか表情を探っていると、

みのりの頬が少し赤く染まった。

「よかった。……本当に……」

 どうやら本当にどこにも怪我はないらしい。

心底ほっとして腕に力を込め今一度彼女の瞳を覗き込むと、

みのりが何か言いたげに口を開閉させた。










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