Gold Plum





第三章


救出


〜涼介&みのりの場合〜




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「いや、そうじゃないんですけど。夜中寝る前に考えたんですが、

俺、太一君と種植えた時に何かの取っ手みたいなのが生ったんですよ。

それで、雪姫様がでてきた時期を鑑みて、その取っ手と氷ってもしかして

関係があるんじゃないかなって」

 周囲から集められた視線にためらいつつ涼介は仮説を唱える。

すると、同じように箸を置いたみのりが、そういえば、と話題を広げてきた。

「私も山波さんと一緒に種を植えたときに変な金属が出てきたわ……」

 みのりの言葉に小越が小さく手をあげる。

「あ、私も持ってます。あ……でも今は持ってないんですけど……」

 一斉に小越へ視線が集まり、

小越がきまり悪げに身体をもぞもぞとさせた。

(小越さんの種からもでてきたってことは、あの金属は何か関係があるんだ)

 だがいったい何に。

それぞれが金属片ということは、それで何かを作れ、ということだろうか。

顎に手をあて考えていると、紅がみのりを見た。

「お嬢さま」

 みのりへ声をかけ、そっと彼女の手に布で包まれた何かをを渡す。

(あれか……)

 中身に入った金属はどんな形をしているのだろう。

涼介は身を乗りだし、みのりの手の中にある白い布に注目した。










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