Gold Plum





第三章


救出


〜涼介&みのりの場合〜




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 飛田たちが帰ろうとしている。

持っている情報をしっかり聞きださないでも大丈夫なのだろうか。

涼介はとっさに彼らへ声をかけようとしてためらった。

(俺が言ってどうにかなるわけじゃないしなあ……)

 ここは確実な線を狙おう。

そう思い直し、涼介は隣にいたみのりへ話しかける。

「いいのかい? 帰らせちゃって」

「……いいのかって言われても」

 みのりが困惑したようすで答えを返してくる。

「言われてももう行っちゃったじゃない」

 眉を顰めて呟くみのりの腕を涼介は肘でつついた。

「行こうとしてるだけで行ってないじゃないか。

君の一声で変わるのにさ」

 静止の言葉を期待して告げるが、みのりは彼らに声をかけようとしない。

日頃から我が儘ばかり言っているように見えるのに、

思ったより慎ましい部分もあるのか。

妙なところで感心して口を閉ざしていると、モモンガのリオが声をあげた。










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