Gold Plum

第四章


疑惑


〜涼介＆太一の場合〜


二


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『意味はあります。俺たちが６人集まったこと、

これも重要なことだと思うので。どうかお願いします』

　昔、確か伝承にあったはずだ。「６人が集まると云々〜」と。

（きちんと覚えてるわけじゃないから誰かに訊かないとならないけどな）

　さて、誰にしようか、と考えた時、ふとみのりの顔が浮かび涼介は眉根を寄せる。

（謝ってから訊く、とか？　いやいや、それとも訊いてから謝る、とか？）

　そもそも自分の電話に出てくれるのだろうか。

（自信ねぇな……）

　どう考えても無視されてしまう公算のほうが高い。

（となると、やっぱ教授かな？）

　教授が知っているかどうかも定かではないが、訊かないよりはましだろう。

（明日、いや、明後日辺り行けるかな……）

　無事に太一一家を説得できなければどうにもならない。

『６人集まったことが重要なの？

そんなことさっきの話し合いときには話さなかったじゃない』

　話さなかったのではなく、思いつかなかったのだ。

気づいたのはみのりと喧嘩した後だった。

（まあ、情けないと言えば情けないけど……）

　今頃みのりはおそらく碧たちとその場所を探しているだろう。

『みのりさんや碧さんが言っていたことを考えてみて思いついたことなんですよ。

あの時にはまだ思いついてなかったんです』

　短く事実を打って返信すると、野木崎から間髪入れず返信があった。