Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





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「……あーと、はい。

そのことについては何も問題ないと思うんですが。すみません。

さっき言ったみのりさんについてのこと、今すぐ

全部忘れてもらえませんか?」


 おそらく今自分の顔面は真赤に染まっていることだろう。

辺りが暗くなっていて本当によかった。

内心で溜め息を吐きつつ碧へ向かい一礼する。

懇願するように碧を視線をあげると、碧がにんまりと笑んだ。


「ふふふ。僕、こう見えて記憶力がいいんですよ」


 忘れる気はさらさらないらしい。


「うっ! 勘弁してください。お願いします……」


 こんなみっともない嫉妬、みのりに知られたら

恥ずかしさで憤死してしまう。

必死になって拝んでみせるが、碧が承知してくれた様子はない。


「ふふふ」


 含み笑いで応じてくる碧を前に、涼介はがっくりと肩を落とした。










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