Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





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 三階部分になるのだろうか。階段を最後まで上り切ると、

暖かな照明が迎えてくれた。みのりは不躾にならない程度に辺りを

見回し、部屋の中へ入る。


(……変わった形の部屋ね)


 足を踏み入れた先で目に入った緩やかなカーブがついた壁に、

目を瞬かせた。


(キッチンと食べるところが同じ場所にあるのは知っていたけど、

部屋の形も実家とは全然違うのね)


 一体あのカーブはどうなっているのだろう。その場へ行ってじっくり

観察したかったが、雅仲に椅子を勧められ断念した。


(実家のダイニングテーブルよりは小さいけど、普通のお宅にしたら

大きいのかしら?)


 みのりは8人ほど座れるテーブルの端、キッチンに近い椅子に腰を

おろす。隣の席を紅が取ると、碧がその隣を陣取った。向かい側には

涼介と飛田へ座っている。


(飛田さんは緊張しているみたいね)


 知らない人間の、それも梅八家の家にあがっているのだ。無理も

ない。その点、涼介の方は先ほどより随分とリラックスしている

みたいだ。みのりは少しだけホッとした。


(それにしても涼介はあんまりこの家には来たことがないのかしら?)


 目新しいものがないかと物色するように室内を眺めている彼の

行動に内心で首をかしげる。すると、お茶を持ってきますね、と

言ってキッチンへ行っていた雅仲が戻ってきた。










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