Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





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「高松さんて、結局どっちの味方なんですか?」


 出し抜けにずっと疑問に思っていたことを問いかけてみる。


「うん? ああ、もちろん、あっちの件でもみのりさんだよ」


 あっさりと答えられ、涼介は口を噤む。

本当に信じていいのだろうか。

頭のどこかで鳴り響くアラーム音をどう捕らえるべきか悩んでいると、

雅仲が席を立った。


「じゃあ、ちょっと連絡してきますから。仲良くしててくださいね」


 スマホを片手に階段を降りていく雅仲を見送ると、

会話がぴたりととまった。

なんとなく居心地の悪い気分のまま、涼介はスマホと取りだす。

間を持たせるだけのつもりで出したのだが、

律子へメールを送る約束だったことを思いだした。


(一応、山波さんとの話し合いは終わったもんな)


 一度連絡を入れておいたほうがいいだろう。

SNSを開き文章を打ち野木崎へ送信していると、

雅秋が不機嫌そうに声をかけてきた。


「また逃げる算段か?」

「はあ? なんですか、それ?」


 何故スマホをいじっていただけで逃げだそうと

していることになるのだろう。


(歪みきってるなあ……)


 呆れて言葉を失っていると、高松も口を開いた。










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