Gold Plum
第六章
対峙
〜みのり&涼介の場合〜
三
CIIIH
「そういえば、集合場所ってどこになってるんだい?」
みのりへ尋ねると、彼女は怪訝な顔をした。
「集合場所? まずいわ、まだ決めてないじゃない。どうするのよ」
逆に責められ、涼介は内心で呻く。
みのりのことは好きだし可愛いとは思う。
だが、こういうところは少しいただけないな、
と内心で愚痴っていると、紅が呟いた。
「橋」
それはいい考えだ。
涼介は紅の言葉に一にも二にもなく同意する。
「うん。それはいいね」
頷いていると、みのりがテーブルを軽く叩いた。
「ちょっと! 2人で何分かり合ってるのよ! 今はそれどころじゃないでしょう」
何故か怒っている。
自分は何か彼女の気に触るようなことを言っただろうか。
首をかしげていると、紅がみのりが着ているシャツの袖を掴んだ。
「お嬢さま、違う」
紅の言葉で涼介は本題に立ち返る。
「ほら、アダルト雪姫がでてきた橋だよ」
端的に説明するとみのりの頬が若干朱に染まった。
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