Gold Plum

第六章


対峙


〜善郎＆太一の場合〜


四


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「友達なんてすぐなれるよ。

ぼくとリオだって会った日に友達になれたんだから」


　太一が無邪気に結論づける。

リオは照れたのか視線を車窓へ移した。

「う……ま、まぁな」


　鼻の頭をポリポリと掻く姿は太一よりも大人びて見える。


（とは言ってもまだまだ子供ではあるが……）


　自分たち大人は、

そこまで純粋に相手の言葉を受け取ることができないだろう。


「子供は、まあなぁ……」


　吐息していると、太一が唇を尖らせるのがミラー越しに見える。


「そうやって大人はすぐ子供はーって言うよね」


　不満げな態度に善郎は肩を竦める。


「そりゃ色々経験してるからな。

お前たちだってすぐ大人はーって言うじゃねえか」


　これで黙ると思ったのだが、予想に反してすぐさま答えが返ってきた。


「子供はーって言うから、大人はーって言い返すだけだよ」


　一応筋は通っているが、減らず口であることには変わりがない。

「ナマ言ってるなあ、ったく。まあ、ともかく、だ。

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邦夫さんが雪姫様を信仰してらっしゃるってことで話が合ったんだよ」


　話を本題へ戻すと、太一がますます不満げな顔をした。