Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





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「やっぱりみのり様たち雰囲気変わったわね」


 顔を下にしたままの聞こえてきた芽衣子の言葉に、

みのりはぎょっとした。


(そんなに私の態度ってバレバレ?)


 隠しているつもりだっただけに、背中に嫌な汗が伝う。


「そうかい?」

「うん。なんだか初々しいカンジ」


 まるで昔の私たちみたい、と芽衣子が続けた。

ふいに始まった恋人たちの時間に、みのりはおもわず顔をあげる。


(今の話ってもしかして二人でイチャイチャしたかっただけ?)


 焦って損した。みのりは知らずに詰めていた息を吐き出す。

その間も芽衣子と飛田は、山波の後ろで肩を寄せ合いながら

愉しそうに話している。

そんな彼らの会話を高松たちも聞いていたのだろう。


「それより何が起こってるんだい? 何も見えない」


 高松が恋人たちの戯れを分断するように口を挟んだ。

飛田との間に割り込まれ、芽衣子が嫌そうな顔で身を引く。

それでも彼女は律儀に高松の問いに応えた。


「雪姫様が舞を舞っていらっしゃるんです。とてもきれいですよ」

「僕には見えませんけどね」


 肩を竦める飛田に、今度は高松が眉間に皺を寄せた。










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