Gold Plum
第六章
対峙
〜みのり&涼介の場合〜
七
AIE
「私たちもやってみましょうよ」
小越に対して提案すると、小越が何故か拳を握った。
「そうですね!」
小越の言葉が合図となり、舞を見ていた全員で目を瞑る。
(皆が幸せになりますように)
心から願っていると、おもむろにのみの声が聞こえてきた。
「雪姫様、お疲れ様でした。みのり様も」
いつの間にか舞が終わっていたようだ。
慌てて目を開くと、輪の中心に満足げな雪姫の顔があった。
「うまく行ったマロ」
「……ありがとうございました」
汗を滲ませながら、みのりが雪姫に一礼する。
「雪姫様もみのり様も、とっても綺麗だったよ」
太一が屈託なく感想を告げる。涼介はみのりの側へ近づいた。
「……お疲れさま」
そっと盃を差し出すと、みのりの頬に若干赤みが差した。
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