Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





AIE




「私たちもやってみましょうよ」


 小越に対して提案すると、小越が何故か拳を握った。


「そうですね!」


 小越の言葉が合図となり、舞を見ていた全員で目を瞑る。


(皆が幸せになりますように)


 心から願っていると、おもむろにのみの声が聞こえてきた。


「雪姫様、お疲れ様でした。みのり様も」


 いつの間にか舞が終わっていたようだ。

慌てて目を開くと、輪の中心に満足げな雪姫の顔があった。


「うまく行ったマロ」

「……ありがとうございました」


 汗を滲ませながら、みのりが雪姫に一礼する。


「雪姫様もみのり様も、とっても綺麗だったよ」


 太一が屈託なく感想を告げる。涼介はみのりの側へ近づいた。


「……お疲れさま」


 そっと盃を差し出すと、みのりの頬に若干赤みが差した。










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