Gold Plum





最終章


再生


〜みのり&涼介の場合〜





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 食堂へ向かうと、

長兄家族だけでなく次兄家族までテーブルに座していた。


「おはようございます……」


 一体何が起こったのだろう。

少し面食らっていると、雅秋が新聞から顔をあげる。


「おはよう」

「おはよう、涼介君」


 長兄の妻、美紀も柔らかな笑みを浮かべてきた。


「おはよう、涼介。早いな」


 雅仲が手を挙げるのを待って、その妻、依子も手を振ってくる。


「おはよう」


 なんと答えるべきか迷いその場で佇んでいると、

雅秋が目をしばたたかせた。


「なんだ、その顔は。私の顔に何かついているか?」


 雅秋の言葉に涼介はゆるゆるとかぶりを振る。


「いえ、まさか全員食堂にいらっしゃるとは思わなかったもので」


 そんな疑問に対し答えをくれたのは長兄ではなく、雅仲だった。


「朝はなるべく家族で摂ろうということになったんだよ」

「そうなんですか?」


 我ながら素っ頓狂な声だとは自覚しつつ雅秋を見遣ると、

雅秋がむすっとして明後日のほうを向いた。










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