Gold Plum





最終章


再生


〜みのり&涼介の場合〜





D




「ありがとうございます、皆さん。そうだ。

野木崎さんからもくれぐれもよろしくと言付かってきたんですよ」


 涼介は照れ臭くなって礼もそこそこに話を無理やり転じた。


「まあまあ、ご丁寧に」

「本当に。涼介君は律儀で礼儀正しい人なんですよ」


 碧が話を元に戻してしまい、涼介は内心で眉を八の字にした。

どうやらこの年長者たちはこの話から逃してはくれないらしい。

困りきっていると、朔太郎たちまでもが碧に乗ってきた。


「ほぅ。いまどきの若いもんにしちゃ、珍しいだんべ」

「やっぱり生まれがそうさせるだんべな〜」


 しきりに相槌を打ち合う2人を前に涼介は頬を上気させる。

これ以上は耐えられない、と碧へ助けを求めた。


「あ、碧さん。

それはちょっと褒めすぎっていうか言い過ぎっていうか……」

「ふふふ、朔ちゃんも邦ちゃんも見習った方がいいわね」


 麗の愉快げな声に重なるようにして、碧がさらに話を広げに入った。










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