無菌化への取組み(院内感染の防止)

治療室内を無菌状態にするために院内に数々の機器を用いて対応しています。
菌の流入経路は主なものとして空気と水です。これらの治療室内への流入から排出するまでに様々な機器を用いて無菌化に取組んでいます。

治療室内で使用する各種器具はウルトラファインバブル水・機能水による洗浄だけでなく各クラスのオートクレーブを使い分け徹底した除菌・滅菌処理を施したものを患者さま毎に交換し使用しています。

また、治療室内では菌の飛散防止、微細な浮遊物の吸着なども行っています。




機能水とは
日本機能水学会による定義では・・・

「機能水とは、人為的な処理によって再現性のある有用な機能を獲得した水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明かにされたもの、及び明かにされようとしているもの」とされています。

機能水の例としては、酸性電解水やオゾン水、アルカリイオン水などが知られていますが、これらは人体をはじめ生物に使われるため、「品質」、「有効性」および「安全性」に関して公に受け入れられる科学的根拠を示し公的な許認可を得ることが求められます。

このような機能水の中で「電解水」はこれらの条件をクリアしている代表的な機能水であり、人にも環境にもやさしく有効であることが特徴です。


電解水の種類は以下のものがあります

酸性電解水
(次亜塩素酸水)
強酸性電解水
(強酸性次亜塩素酸水)
微酸性電解水
(微酸性次亜塩素酸水)
弱酸性電解水
(弱酸性次亜塩素酸水)
中性電解水
電解次亜水
強アルカリ性電解水
オゾン水
アルカリイオン水


そして電解水

水道水や薄い塩化ナトリウムなどの塩化物イオンを含む水溶液を弱い直流電圧で電解処理して得られる水溶液の総称となります。

使用目的に基づき、洗浄消毒など衛生管理に使われる殺菌性電解水と、持続的飲用による胃腸症状改善効果が明らかとなっている飲用アルカリ性電解水とに大別されます。

後者の飲用アルカリ性電解水は、アルカリイオン水としてスーパーやネット通販などでもペットボトル飲料として販売されており、誰でも気軽に購入することができ、日常的に500ml〜1,000mlのアルカリイオン水を飲むことで、下痢や胃もたれ、消化不良などの胃腸症状をやわらげる効果が期待できるとされています。


前者の殺菌性電解水には以下の種類があります。

次亜塩素酸水 電解槽/生成極 被電解液 pH 有効塩素
(mg/kg>
認可状況
強酸性次亜塩素水
(強酸性電解水)
二室型/陽極 NaCl水(<0.2%) 2.2~2.7 20~60 医療機器(手術時手洗・内視鏡消毒)、食品添加物(殺菌料)
三室型/陽極
弱酸性次亜塩素水
(弱酸性電解水)
二室型 NaCl水(<0.2%) 2.7~5 10~60 食品添加物(殺菌料)
三室型
微酸性次亜塩素酸水
(微酸性電解水)
一室型 塩酸水(2~6%) 5~6.5 10~80 食品添加物(殺菌料)、特定防除資材
塩酸/NaCl混合水 食品添加物(殺菌料)
電解次亜水 一室型 食塩(<0.2%) >7.5 30~200 次亜塩素酸ナトリウムの希釈液と同等


当医院では、電解次亜水の b-Crone、微酸性電解水用にvox及びアクエス、弱酸性電解水にはハイパークリアを使用しています。
これらの機器から生成される機能水は食品添加物にも認められているものであり、人にも環境にもやさしく有効で安全なため、安心して治療を受けて頂けます。

B.CROON

電解次亜水

Vox

微酸性電解水

アクエス

微酸性電解水

ハイパークリア

弱酸性電解水


オートクレーブについて

オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)とは、ある一定の温度と圧力で飽和水蒸気を作り加熱することで、すべての微生物を滅菌する装置のことです。 医学・生化学・工学など、様々な分野でそれぞれの目的に応じて使用されます。

オートクレーブの気圧と温度は機種によってばらつきがありますが温度を121℃から135℃、時間を5分から20分程度の短時間で確実に細菌・微生物・胞子を全て滅菌します。

オートクレーブには種類がありヨーロッパ基準で、クラスN・クラスS・クラスBに分かれています。
当医院では温度を134, 135℃で行っています。

 当院でもクラスの使い分けを行い滅菌作業を毎日行っています。

ウォッシャー・ディスインフェクター

器具除染用洗浄機で、全自動洗浄・熱水消毒・温風乾燥を行い、作業者への感染防止 作業負担の軽減を目的に使用しています。

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