個別器具の殺菌

  患者様(一人)の診察、治療が終了するごとにミラー、探針などの個別セットはもとよりうがい用カップ、バキューム口(唾液の吸い取り)にいたるまで徹底した殺菌処理を行っています。

① 電解中性水生成装置で無菌化された水で洗浄

② 酵素系洗浄剤の泡で洗浄


  消毒・滅菌効果を阻害するタンパク汚れや脂質を酵素の力で強力分解。

③ 超音波洗浄機

 人手によって除去できない微細な汚れや、複雑な構造の内部の汚れを取り除きます。

④ ソフト酸化水で再度洗浄


  このAQESSの生成するソフト酸化水は、様々な口腔内感染症を起こす常在微生物に対して10秒という短時間で極めて強力な除菌効果が認められています。

⑤ バキューム口など管内部の洗浄

⑥ 業務用食洗器で洗浄

⑦ 個別セットごとに滅菌パック包装

 洗浄、乾燥済みになった器具を個別セットごとに滅菌パック包装。
滅菌方法は高圧蒸気(オートクレーブ)とホルマリンガスを使用しますが、スチール、プラスチック、ゴム、紙、カーバイト等は腐食、変性などの問題からオートクレーブが使用できないため患者様用個別パックとは別に分別包装を行います。

⑧-a 全自動高圧蒸気滅菌器で滅菌

  オートクレーブは、医療分野において、高温高圧の飽和水蒸気による滅菌処理を行います。2気圧の飽和水蒸気によって温度を121℃に上昇させ、20分間処理することで、対象物の水分を保持したまま、しかも乾熱滅菌より低い温度、短い時間で滅菌を行うことが可能である。これはオートクレーブが水分存在下での加熱(湿熱)であるため、高温で促進された加水分解反応によって、微生物を構成する生体高分子の分解が促進される分、乾熱よりも効率よく滅菌されるためだと考えられています。

⑧-b ホルマリンガス殺菌器で殺菌


  ホルマリンガスは、MRSAをはじめHIV、肝炎などのウイルス、一般細菌まで広範囲に強力な殺菌作用を持っています。そのため医療器具・器材への殺菌・消毒方法として、一般病院でも広く利用されています。

⑧-c ガス殺菌器で殺菌


  オートクレーブ(高圧蒸気滅菌乾燥機)に耐えられないガーゼ・タオルなどの布類を滅菌します。

⑨ 個別パック・確認用シートのテスターで滅菌確認

個別パック・確認用シートには、滅菌が出来ると色が変化するテスターがあり、パックごとの滅菌処理完了を確認しています。

⑩ 滅菌処理済のパックは紫外線殺菌の専用保管庫に収納




⑪ 歯ブラシ除菌装置で除菌

 衛生指導などで使用した歯ブラシは、UVC LED:紫外線C波を使用した歯ブラシ除菌装置は3分で99.9%除菌

⑫ お湯洗いドラム式洗濯機で洗濯

 タオル、エプロンなどは、お湯洗いドラム式洗濯機で洗濯。 洗剤液を温めることで酵素の力を活性化させ、繊維の奥に染み付いた汚れ、黄ばみや菌まで洗い流す。
水温60度のとき菌の減少率99%以上の検査結果 。


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