レーザー治療

  レーザーの種類はいくつもあり、それぞれに特徴があります。
このページでは医院で使用しているレーザーの中からNd:YAGレーザーの報告が掲載された記事の抜粋をご紹介します。



2008年5月 Vol.4 No.5


Nd : YAGレーザー治療
SRPとの併用で重度歯周病に効果

  〔米国〕ルイジアナ州立大学のRaymond Yukna氏らが、歯牙喪失の危機に瀕している重度歯周病に対して、レーザー治療が有効であることを報告した。本研究は、International Journal of Periodontics and Restorative Dentistry[2007 ; 27(6) :577-587]に掲載された。

治療3か月後に結合組織と歯根周囲の組織が再生
  本研究では対象を中等度から重度の歯周病患者6症例とし、レーザー治療の効果を検討することを目的とした。各症例において、1歯はスケーリング・ルートプレーニング(SRP)のみ行い、他の1歯でSRP後にレーザー治療を実施した。その結果、 SRP後にレーザー治療を受けた歯は3か月後に明らかな改善を示したのに対して、SRPのみでは改善が認められなかった。レーザーの照射は炎症性組織を蒸散し、歯肉溝に存在する細菌を死滅させる。超音波スケーラーで歯石を除去した後に再びレーザーを照射すると、歯肉の付着が促進される。レーザー治療を受けた歯では、3か月経過後に結像組織の新生と歯根周囲の組織の再生が認められた。本研究はMillennium Dental Technologies社の開発した技術を応用するとともに、同社から研究助成金の提供を受けて実施された。研究チームは、「今回の研究は、中等度から重度の歯周病に対すNd:YAGレーザー治療を対象に行ったものであり、本研究の結果をすべてのレーザー治療に適用できるわけではない」と付言している。


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FDA承認  レーザー歯周病治療 LANAP

LANAP(レーザー・アシステッド・ニュー・アタッチメント・プロシージャー)

先日、日本歯科新聞に記載されて注目のLANAPですが、海外ではたくさんの医院で取り上げられています。
歯周病の治療は以前は歯茎を切開する手術が一般的ですが、LANAP(Laser Assisted New Attachment Procdure)はFDA承認の最新歯科治療でメスで歯茎を切開せずレーザーで行うため殺菌しながら病気の部分を取除くため術後の回復も早く患者様の術後の負担も軽減されることになります。
その手順は以下の通りです。

  1. 歯周ポケットの深さを測定
  2. レーザーで歯周病にかかった組織を切取り
  3. 専用器具で歯根の歯石を除去
  4. レーザーによる殺菌

FDA(Food and Drug Administation)とは

アメリカ食品医薬品局、アメリカ合衆国の政府機関であり、食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う。
日本の厚生労働省に当たるHHS(Department of Health and Human Services; 保健福祉省)に属する一機関。


FDAの使命

医薬品および動物用医薬品、生物学的製剤、医療機器、国内の食糧供給、化粧品、そして電磁波を放出するような製品の安全性と有効性を保証することによって国民の健康を守ることが、FDAの責務である。加えて、医薬品や食品をより効果的に、安全に、そしてより安価にするための技術革新を加速させることによって国民の健康を増進すること、そして国民が自らの健康を増進するために必要な医薬品や食料に関する正しい、科学に立脚した情報を国民に与えることもまた、FDAの責務である。


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