近年、在宅介護や健康チェックの為など様々な目的で自宅でバイタルをチェックする人が増えて来ています。
バイタルとは「生命維持に必要な」「命にかかわる」という意味で、医学用語で「生きている証」を意味し、人体の現在の状態を示す様々な数値情報で表します。
主な対象となるのは、脳神経機能、循環機能、呼吸機能で、一般的には、脈拍あるいは心拍数・呼吸・血圧・体温の4つを指すことが多く、他にも意識レベル、瞳孔の反射、尿量を含める分野もあります。医療従事者の間では、バイタルサインのことをバイタルと略して呼ぶこともあります。
温度が高い順に直腸→口腔→脇です。また1日のうちで変動があって、午後2時~7時が最も高く、午前4時~6時頃が一番低くなります。
健康な時の体温の平均値は36.89℃±0.34℃(ワキ下検温)になります。 また、この範囲から少しくらいずれていても、おかしくはありません。医学的に正しい測り方をすれば、37℃は発熱の目安というより、むしろ平均的な平熱の範囲内であることがわかっています。平熱にも個人差があり自分の体温を知っておくことが大切です。
- 正常値
- 成 人 平均36.89℃
- 子 供 やや高め
- お年寄り やや低め
予測式電子体温計
水銀体温計と同様に使いやすく、しかも壊れにくい電子体温計「平衡温予測方式」約1分で予測検温できる。
耳式体温計
耳の中から出ている赤外線をセンサーが瞬時に検出することで、耳内温をたった1秒で測ります。体からは体温に相応する赤外線が出ているので、赤外線の量を検出することで温度が測れます。
感染防止、衛生のため測定する部分にプローブカバーを付ける必要があります。そのカバーは一人1つ必要
非接触赤外線放射式体温計
人体の温度を測るために使われる人体専用赤外線体温計/温度計です。サーモグラフィーと同じで、測定する相手の額にポイントするだけで、直接触れずにインフルエンザ等の患者の表面温度を測ることができます。
なんといっても、非接触なので衛生的です。
※医療用の体温計ではありません。問題があれば、再度医療用の体温計で時間をかけて再度計測
一般に心拍数が100を超える状態を頻脈、60を下回る状態を徐脈と呼びます。心拍数と脈拍数は脈拍欠損や不整脈存在下では必ず一致するものではないので注意すべきです。
- 正常値
- 老 人 60~70回/分
- 成 人 60~80回/分
- 思春期 70~80回/分
- 学 童 80~90回/分
- 乳 児 120前後回/分
- 新生児 130~140回/分
血圧を正確に測るためには、少なくとも15分間は静かにすわって安静にしてから、測ることが望ましい。血圧測定前の30分以内に、カフェインが含まれている飲み物を飲んだり、たばこを吸ったりすると、血圧が変動します。また、1日のうちでも変動するので、毎日同じ時刻に測ることが望ましい。
- 正常値(最高/最低)
- 成 人 110~130/60~70
- 学 童 100~120/60~70
- 幼 児 100~90/60~65
- 乳 児 80~90/60
- 新生児 60~80/60
血圧と同様に緊張したり意識すると呼吸数が変わる可能性があるので安静にし、リラックスして測ります。
- 正常値
- 成 人 16~20回/分
- 学 童 20~25回/分
- 幼 児 20~35回/分
- 乳 児 30~40回/分
- 新生児 40~50回/分
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