徹底した滅菌処理

今年の5月に国立感染症研究などの研究チームの調査で歯を削る医療機器を、滅菌処置せずに患者間で使い回している歯科医療機関は約7割に上る可能性のあることが新聞で報道されました。
歯を削るドリルを取り付けた柄の部分は、治療の際には口の中に入るため、唾液や血液が付着しやすく、使いまわしていると患者が機器を介してウイルスや細菌に感染する恐れがあり、使用後は清潔な機器と交換することが、日本歯科医学会の診療指針で定められています。

厚生労働省によると、歯科での院内感染は、国内で明らかになった例はないものの米国では、複数の歯科でB型肝炎ウイルスヽヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染が報告されている。

当医院ではこれまでも個別に使用する機器の滅菌処理、水道水を無菌化しての利用など複合的に対策を行ってきています。今回、診療チェアの更新に伴い、滅菌処理をさらに進めました。




各チェアの歯を削る部分へ延びるパイプは専用の浄化システムを採用し滅菌処理が可能で毎日実行しています。
微酸性機能水を使用して滅菌処理しています。





報道された歯を削る柄の部分は左がエアタービンでエアーコンプレッサから供給される空気でドリルなどを回転させる仕組みです。しかしこのタイプは当医院では使用していません。それは、削った後回転が止まるときに、負圧になる為タービーン側にエアーが戻ることが多く、もし菌が付着していた場合タービンが汚染される危険があるからです。

右のものはコントラといいエアーではなくモーターで回転させるためエアーの戻りはなく安全です。しかも通常のコントラは毎分4万回転ですが当医院で使用しているものは5倍の20万回転のものを使用しています。これは、エアータービン並みのエナメル質切削が可能です。
勿論、使用後は使いまわさず個別に滅菌処理を行っています。





ドリルも使用後は滅菌処理を施し、滅菌パック入れて保存しています。



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