Dollhouse LaLa Avenue


千 草 (ちぐさ) 人 形

この日本人形は、あしや千草人形といいます。 
萩人形が原形だそうですが、以前にはまったく見たことがありませんでした。
この人形との出会いは、浅草橋に材料を買いに出かけた折に、
偶然入った呉服店に飾ってあるのを見た時でした。
和風のドールハウスに人形を入れるなら日本人形を入れたいという思いがありました。
約10cm前後の小さな日本人形で、焼き物でもなく、
和紙でもない、布を使った人形を探していました。
この人形に出会った時に”これだ!”と思ったのです。
すぐに呉服店主に人形の作者の事を聞いて、習いたい旨を言いましたが、
教えていないとのことでした。
でも、どうしても直接お話をしたいと言いましたら、
お手紙を書けば渡してくれるというので、思いを手紙に書いて、渡していただきました。
数ヵ月後、呉服店より、千草人形の作品展をやるという連絡をいただき、
その当日、作者の方が来店するというので、その時、会ってはどうですかとの事でした。
展示会当日、作者の 故 小林喜代子先生に初めてお会いしました。
小柄できゃしゃな感じの、当時75歳のご高齢なかたでした。
もらった手紙がすごく嬉しかったと言ってくださり、
少人数でやっている月1度のお教室にさそってくださいました。
教室では、先生の一言一言を聞きもらさないように、真剣に習いました。
約1年半、教室に通いましたが、
突然、小林先生のお体の具合が悪くなられて、教室も無くなり、
先生ともお会いすることもできなくなりました。
もっともっと教えていただきたいことがたくさんあったのに、とても悲しく思います。
その後、千草人形をいろんな所で見かけましたが、
小林先生の千草人形が一番好きです。
顔の表情、古布の使い方、人形のしぐさ、色の組み合わせ等々、すばらしいものでした。
着物を人形に着せるためには、
自分も着物を着ないと動作がわからないといつもおっしゃっていました。
小林先生と本当にもっともっと早く出会いたかったとつくづく思います。

      



田 舎 の 古 民 家

この古民家は、故 高井哲郎先生のご指導のもとに製作したものです。
もう5〜6年すぎたかと思いますが、TVで高井先生の作品を偶然見て、
直接、先生にお会いして、作品を見せていただきました。
作品は60点以上もあり、圧巻でした。
実在の民家を訪ね歩き、写真に撮り、図面を引いて、製作していったとのことです。
教えていただきたいと言いましたら、快く引き受けてくださり、
月1回、浦和の公民館での教室に参加いたしました。
習い始めて、1年後ぐらいたった頃、先生の体の具合が悪くなり、
教室を続けることができなくなり、2作品製作しただけとなりました。
もっと早く出会いたかったなと、思うばかりでした。
茅葺の屋根を取り、内部を見られるようになっているので、
内部まで手抜きをすることができませんでした。

       
 
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