Forerunner 305使用レポート
〜 インラインスケート偏〜

レポート:岐阜県のTさん
・インラインスケート概要
インラインスケートのスピードスケートはアイススケートの陸上版のようなも
ので、アイススケートのエッジの代わりにフレームとウィールが装着されてい
ます(写真:スケート外観)。滑走するコースは屋内リンク、屋外リンク、サ
イクリングロード等多岐に渡ります。
滑走する距離も数百mのスプリントから100kmを越える長距離まで様々です。
自分はスケートを始めてまだ1年少しですので、体づくりやスキルアップ等の
途上です。

・使用目的
 練習ではスピードや滑走距離の測定、タイム測定及び心拍数のモニターを目
的とします。これまで他のHRMを用いてLSDを行っておりましたが、スキル向上
に伴ってスピードの測定やタイム測定等を定量的に行いたい欲求が増してきま
した。
 一般的にはストップウォッチを持って自力で操作する例が多いと思いますが、
誤操作や手がふさがるのが好ましくない(かつ、操作が面倒)ため、自動で測
定できるデバイスを探していました。

・装着方法
自分はスピードスケートのジャンルを楽しんでおります。この場合、滑ってい
る時間の多くは背後で手を組んでいます(バックハンド)ので、普通に装着す
るとアンテナが空を向きません。そこで、手の平側に表示部がくるように装着
します(写真:装着状態)。若干外形が大きい感じですが、思ったほど重くない
ため気になりません。自分は自転車用のグローブを装着しますので、写真の位
置でOKでした(硬いプレートを使用したプロテクターを装着した場合は、もっ
と位置をずらす必要が出てくるでしょう)。
HRMのセンサーは胸の前に装着しますので、背後で手を組んだ姿勢の場合、
丁度体を挟んでセンサーと本体が位置する事になります。センサーは結構大き
い印象でしたが、ゴム部分が結構柔らかいために違和感はありませんでした。

・コース、使用感
主に練習しているのは河川沿いのサイクリングロードで、上空の見通しはかな
り良好な環境です(写真:練習コース)。道路脇に若干立木がありますが、Fr30
5では問題ないレベルと思われます。
今回はほぼ平坦で直線的なコース(往復約3km)を何度も折り返しました。
 やはり、バックハンドで滑走しているとHRMの信号が途絶えるようです。体
の前にFr305を持ってくると、心拍数の表示が「--」となっており、数秒後に
心拍数が表示されるという状態が続きました。Training Centerでログを見た
ところ、直線にて補間してありましたが実際は記録が取れていないようです。
以前使っていたHRMは目視にて心拍数を確認していましのたで、同様の現象は
起きていたのでしょうが気になりませんでした。
 スピードや距離の精度は充分なようです。当初Smart Recordingにて記録し
ていましたが、データの飛びが見られたためにEvery Secondに変えたところ、
データの飛びは解消しました。Training Center 、Motion BasedやSport Trac
ksのそれぞれで比較すると、数km/hの違いが出ますがまあ控えめに見ておけば
いいでしょう。スピードの表示も自分の体感と合っている感じで、Fr305自体
の動作速度は満足いくものでした。
 スピードを上げるときやダッシュ時には腕を振る動作が入りますが、それに
よる測定への影響は無いように思われます(あったとしても気になるレベルで
はない)。
 オートラップをBy Positionで設定すると非常に気が楽になります。いちい
ちボタン操作が必要ないのがこんなに楽とは!もう手放せない機能です。安定
してラップを取ってくれているようで、好感が持てました。GPSのAccuracyが8
m程度の環境でしたので、道幅程度の位置ずれでもオートラップが機能します。
ラップポジションをコースの途中に設定すると、ラップを往路と復路でそれぞ
れ取ってしまいますので、倍のラップ数になってしまいます。この辺りはあら
かじめ考慮して設定すれば問題ないでしょう。
 画面の視認性も良好で、表示項目もカスタマイズできるのは嬉しい機能です。
LSDを考慮して心拍数のアラートを設定していましたが、きちんと警告音も聞
こえるレベルでした。

・使用結果
 非常に良いデバイスであることは間違いありません。バックハンドでの滑走
では心拍数を取れないという現象はありますが、コースがほぼ平坦であり、LS
Dではスピードの変化が小さいという点を考慮すれば大きな問題にはならない
と思います。
別の日に屋内でのランニングを行い、GPS測位を切った状態で心拍のみモニ
ターしました。また、自転車でのLSDトレーニングでも使ってみましたが、心
拍数管理においても充分に満足のできる結果を得られました。
オートラップや心拍数ゾーン、表示項目の設定等、カスタマイズもかなりの範
囲でできるので、痒いところに手が届きます。また設定自体もしやすく、マニ
ュアルがないと何もできないという事はありません。
 結構高価なデバイスであること、本体が一般的な時計に比較して厚い事から、
取り扱いにはちょっと気を遣いますがそれを有り余るメリットがあるように思
います。
 自分はスポーツジムでランニングを行う場面が多いので、今後フットポッド
を入手できれば…と思います。130m程度のコースをぐるぐる周回するので、
オートラップをBy Distanceで取ればいいのでしょう。

・今後
 400mトラックでのレースや、150kmを滑走するウルトラマラソン等のイベン
トへの参加を今後予定していますので、練習とは異なる環境での活用を楽しみ
にしています。これまではタイムや順位といった結果のみが残りましたが、Fr
305を使用することでレース中のスピードや心拍数といった記録も残せるのが
楽しみです。特に長距離となれば、リアルタイムにペース管理できるのが大き
なメリットと思います。








































・参考
岐阜県インラインスケート協会
※レース等イベントでお世話になっています。
http://gia.skatelovers.com/index.cgi/

RollerTV
 ※主にヨーロッパのレースでの動画を販売(一部無料)しています。
http://www.rollertv.com/roller/accueil.php

Blade Star
※自分がお世話になっているスケートのチームです。
http://www.geocities.jp/blade_star_kyoto/

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