舞台は1860年のシャム(今のミャンマー)で、シャム国王の招きで、イギリスから呼ばれた女性家庭教師アンナを中心にストーリーが進みます。当時のシャムは、(西洋から見て)遅れた文化で、西洋の文化を取り入れ、国を発展させる目的の一環として、西欧から家庭教師を招きました。最初、国王はなかなか、自分以外の人間を同等の存在として扱うことができませんでしたが、徐々にアンナの人間性を知り、アンナを愛するようになります。アンナも、努力して自分自身を成長させようとする王様を認めるようになりますが、奴隷の身分のタプチム(本田美奈子さんの役)とその恋人のルンタがかなわぬ恋を成就させるため、逃げようとしたのに対して、王様が怒りにまかせ罰しようとします。それを見て、アンナはイギリスに帰ることを決意します。