Yellow Gold Tour 3010
            
at New York/BEST BUY THEATER 2010.11.21


     
2度目のアメリカ。2度目の、海外の仁。

6月にLAに行き、9月にはアメリカツアー日程の発表。
これは…無理、と思いました。6月に休みを取ってて、さらに休みを取って、海外へ…休みだけの話じゃなく、金銭的にも無理だと思いました。どう考えても。
なのに、無理やん、無理やん、って思いながら、NYのガイドブックを購入している自分もいました。11月に祝日があったおかげで、「ほかの場所は無理でも、NYなら3日間休みを取れば行ける…!」ってことに、気付いてしまったんですね。

ですが、英語の喋れないあたし。
LAに一緒に行った友達は流石に今回は無理で(鬱陶しいくらいしつこく誘いました…)、一人で行く勇気はなく、かといってコミュニティで旅友を見つける度胸もなく。(←人見知り)
ひとりでツアーに申し込むには1人部屋追加料金を払わなければならなくて、そうなると結構な金額になってしまうこともネックでした。

そうこうしてるうちに、10月に行われた「壮行会」に参加できることになり(相方ちんの運のおかげで)、しかもそれを最前列で楽しむことができ(もちろん、相方ちんの運のおかげで)、その場で仁とファンとの「両思い」を実感することもできて。(その辺のことは当時のブログやこちらの「壮行会覚書」をご参照ください)
それでもう物凄く物凄く満足してしまって、「これでNYは我慢できる!」って、納得することができました。

…できたのに。

これもブログにも書きましたが…USサイトで、ふわふわとした髪で、あどけない表情で、ぽわん…とした感じで英語で喋ってる仁を見ていたら…
この仁に逢いたい、どうしてもまた海外で逢いたい、見届けたい、っていう思いが、もうどうしようもなくあふれてしまい。

もう、こうなったら一人で行こうか、お金が掛かっても…とかうだうだ悩んでるところに、神が君臨。(あたしにはまさに神でした)
以前ブログにてKAT-TUNコンのチケット交換でお世話になり、それからも時折メールでお話させていただいていた方に便乗って(!)、念願のNYにいけることになってしまったのでした。

実は憧れだったNYの地、その場所で仁のLive。
これで興奮せずにどこでしろと!という感じです…。

結構バタバタと勢いで決めた2度目の海外遠征でしたが、
その記憶をちゃんと残しておきたいと思いつつ、オールスタンディングの会場は結構ぎっしりミッチリ詰まっていてメモを取ることもままならず、書いたもののほぼ読めず(泣)な感じで、あたしにしては短いあっさりした覚え書きですが…
少しでも、あの場所の空気が伝わればいいなと思います。

ああ、前置きが長いな(←いつものこと)



【入場まで】

あたしたちが会場に着いたのは、結構遅めの時間でした。
朝、観光バスの中から既に並んでいる人達を目にしていましたが(寒かったのに…)、特に焦ることもなく…なんというか、海外では前列は地元のお客さんに入ってほしいという気持ちもあったし、スタンディングだから後ろになってもそこそこ近いし、なにより観光もしたかったし(笑)
というわけで、充分観光もして、たぶん会場に着いたのは夕方4時過ぎとか、そんなもんだったと思います。

会場は、前夜の「MTV IGGY」の街頭ビジョンからすぐの場所。
「これ通行人の人達は大丈夫なのかしら?」って思うほど、既にずららーっと凄い列になってました。
実は並ぶ場所をちょっと間違えてしまって後で焦ったりしたんですが、警備の黒人のお兄ちゃんがよきに計らってくれて、事なきを得ました。

この黒人のお兄ちゃん…道行く人に何度も「何の列?」とか「どこに並ぶの?」的な事を聞かれ、そのたびに「JINAKANISHIなんちゃらかんちゃら…」って説明をするんですが、その「JINAKANISHI」が、最初結構怪しかったんです。
でも、何度も答えてるうちにだんだん上達してきて(笑)、最後はかなり上手に「JINAKANISHI」を言えるようになってました。…シャイないいお兄ちゃんだったなー。

そうそう、この、並んでるところに「どこに並ぶの?」って聞きに来る人達が、みなさん現地のひと…っていうか、英語喋れる人で。モデルさんちゃうん!?って思うくらいの金髪の別嬪さんとかもいて。
うわー、やっぱり、日本からだけじゃなく、こっちの人も興味を持って来てくれてるんだーって、凄く嬉しかったです。

というより…現地の仁ファンのほうが、遠征組よりもむしろかなりアツかった!…という事は、後に実感することになります。



【入場から開演まで】

入場が始まったのは、6時くらいだったかな?
もう日もとっぷり暮れて、かなり外は寒かったです。あとお腹が空いたんで、また仁セット(プレッツェルと甘いナッツ)をそばにあったスタンドで購入して、半分ずっこして食べたりしてました。

入場口では当然のように持ち物検査が行われますが、LAの時みたいな空港のゲートみたいなのはなく、日本みたいに荷物の中身を確認するだけ、って感じでした。

グッズが欲しかったけど、オールスタンディングだと早く場所をキープしたいし、持ち物が多くなるのもキツいしで、売り切れたらどうしようかとハラハラしつつも、こちらは公演後にがんばることに。

遅く行った割にはまずまずの距離の位置をキープ。
海外の仁ファンは結構えげつない割り込みをする人とかもいて、「ひいい…」ってなりました。
あと、どう見ても日本の携帯で日本語の文字を見ているのに、「ニホンゴワカリマセーン」な振りしてぐいぐい押してくる、これまたえげつない日本人とかもいました。これはちょっと、げんなりしたなあ。

会場ではずっと向こうの曲が流れてました。
女性ボーカルの曲が流れた時には、それに合わせて客席が大合唱になったりして…あれは日本ではない反応ですねえ。なんか、楽しかったです。



【開演〜仁登場まで】


いよいよ開演です。
時間は、時計がなかったのでわかりません。

奥のスクリーンに、LAでも流れた映像が流れたりして。
MC的な役割として、白人と黒人の男性二人が登場し、LAの時のように会場を煽ります。

ジョーイくんが踊ったり、ドミニクが歌ったり。

再び、仁の映像。
写真撮影の場面だったかな。

バサッと仁が髪をあげると、その映像に大歓声がおきたりします。

USサイトで公開されてた、モノクロの仁の映像も登場。
一旦「今回のアメリカは行かない」と決意していたあたしをその気にさせてしまった、あのはにかんだように喋る仁です。
上目遣いになる仁に、やっぱりここでも大歓声です。

このあたりの流れは、LAの時よりだいぶ短かったように思います。
前座っぽいひとがそんなにいなかったからかな。


【本編】

日生でもLAでもようだったように、やっぱりさりげないタイミングで出てくる仁。
でも、LAでもやってましたが、例の「上半身だけ人形になってる、テーブル付き(?)の女性ダンサーさん」の両乳を揉みながら(笑)の登場でした。(※念を押すけど人形の乳です)

LAでのポニテ姿から髪短くなって、衣装はそのまま、サングラスもそのまま。

笑って右手でピースサインをする仁。
ダンサーさん達全員とハグを交わします。

スクリーンには、金色の文字で「Finale」と映し出されていました。


「Eternal」のオルゴール音で仁が動き出すと、物凄い大歓声。LAもそうだけど、ここで歓声があがるのはアメリカならでは、という感じ。
カクン、ガクン、と動くたびに、ヒューヒューと歓声が起こります。

ジー、ガシャン、…とドラムセットに入る前にくるっと一回転をしていたのが印象的でした。
が流れ…一旦場内がしんと静まったかと思うと、仁がロボットのごとく動き出すのにつられ、場内のあちこちから声援が。

英語で喋るところは、「Time to Party」とか言ってたような。


■ Christmas Morning

オールスタンディングで、アメリカで、みんなそこそこ体格もよくて、あたしの位置もそんなに前じゃない…という状況なので、一貫して仁の足元は見えなかったのですが。
なんなら顔がやっと、みたいな時もあったのですが。(いやもう、ほんとに、前にいた「外国人の振りした日本人」がめっちゃ押してきてさあ・泣)
そいでも、日生、LA、壮行会…と観てきた記憶もあったので、見えない部分は記憶で補いつつ楽しみました。

間奏で仁の持ってたドラムスティックがオレンジ色に光る演出も、LAと同じ。
あと、女性ダンサーがこれまでやってた、そのスティックで仁に操られるように踊る演出、あれはジョーイがやってました。

ギターを掻き鳴らす時の客席の歓声にぞくっとしたりもします。
そのあとは結構激しい感じでカクカクと踊ります。

曲の最後で、マイクを手に前方へと出てきます。


■ Bass Go Boom

CLAPを煽りながら、笑顔の仁。
ダンサーさんを引き連れるように、左右で歌い、踊ります。

ダンサーさんの人数はLAの時よりもだいぶ減ってましたが、それでも不思議にスケールは変わらず。

凄くかっこいいのに、髪を切ったせいで仁がよりキュートな感じになっていて
それもなんだか、興奮の度合いを増してた気がします。


■ WONDER

既に汗だくの仁。
着ていたパーカをぱたぱたさせたりしてました。

フードをかぶるのであんまり顔は見えないのです。
でも、なのに、あんなにもかっこいいなんて。…顔見えない!なんていう不満を感じる間もないくらい。

ダンスですごく女性ダンサーと絡んでました。
途中、腕を組んで男性ダンサーさんと体を寄せ合って踊るような場面も。

後半の腰を回しながら一回転、の時は、絶叫レベルの大歓声があがってました。

最後のところで、仁は隣にいる金髪の女性ダンサーさん(リジー)の顔をちょっと撫でるようにしてました。(色っぽい…!ダンサーさんよりも、仁が!!)


■ I.N.P

円盤みたいな形のマイクで掛け合いするところ、女性は女性ダンサーの一人、オーブリーになってました。LAの時、最後の挨拶のところで仁に髪くしゃくしゃされてたのがこの人で、やっぱりすごくキュートでした。
後ろから男性陣がヤジ?みたいの飛ばすのが、パワーアップしてたように思います。なんかすごく面白かった。


■ A page

「Adjust the love」が無くなり、ここで「A PAGE」。

赤い光の中、ひとり佇み、とても力強く歌う仁。
客席もここでは、じっと聴き入るようにしていました。

壮行会の時にも「はっ」としたのですが、日生ともLAの時とも異なり、ここは生歌。
ひらがなにすると「ゆえんだ〜い」と聞こえる「You & I」の部分が文字通り本当に生生しく、随所にアレンジも加わっていて…なんていうか、ほんとうに「血のにじむような」感じすらしました。
必死に「伝えよう」としている…そういう感じに、見えました。

そのあと、仁がはけていきました。


■ Oo wah(新曲)

スクリーンに映し出される、仁の後姿。
その仁が首を傾げたり、水を飲んだり。そして、携帯…ていうか、iPhone?を、さわりはじめます。
スクリーンには仁の打つ文字が映し出されます。

途中、打ち間違って文字が消えていったり。
「OK :)」って、顔文字が入ったり。

そのうち、計算問題みたいなのが出てきます。

まず、ひとつ数字を思い浮かべて。
それに4を足して。
2を掛けて。
6を引いて。
…みたいな計算になんとか付いていこうとするのですが、途中で出てきた「dividery」に躓くあたし。「divide…割る?割るか?引くやっけ?」とか思ってるうちに置いてかれてしまいます。
で、もう一度同じことを最初からやってくれるんですが、今度こそ!って思うのに、また「divide」に躓く。く、くそう、divideめ。

結局、最初にどの数字を思い浮かべたとしても、答えは「1」になるようでした。(こういうの、昔「裸の少年」でやってましたよね?)
そしてスクリーンに「1」が映し出されるんですが…その「1」がゆっくりと回転していくと、その「1」は凄く奥行きのある文字になってて、横に向くにつれて「you」という文字が現れます。(「1」を横から見ると「you」という感じ)
そう、「1 = you」、なのです。

そのあと、スクリーンには「OoWah」と、曲のタイトルが映し出されます。

仁はジャケットにハットといういでたちで登場。

なんていうか、凄くかわいい曲です。きゅんとなる曲。
曲中何度も「Oowah〜」って歌うんですが、その顔が凄くやさしかったり。
途中で「うぇっ!」って言うのが、なんかものすごくかわいかったり。

曲の途中に、冒頭でやった計算問題が歌詞に盛り込まれて出てきたりもします。

ダンサーさんが揃って踊る中に仁が一瞬入り込んで踊る場面があって、なんかすごくほっこりとしたりもします。


□MC

まあ、英語なので勿論あたしにはわからないわけですが
でも、「What`s up NEW YORK?」って言ってたのはわかった(笑)。
そいで、仁は凄く嬉しそうな顔をしてました。
「Thank you very much」とか「Final」とか、そんなんも言ってたような。
途中で何かを言い間違えて、手をひらひらさせてるのが凄くかわいかったりもしました。


■ Body Talk

壮行会で初披露だった、この曲。
スクリーンには、夜景を星が昇ってく感じの映像。
甘いのにハスキーな仁の声が物凄く素敵で、たまに掠れる感じがたまらなくて、ああ…ってなります。

と、その時、後ろに立ってた女の子が「So sweet…!!」って呟いたんです。
あたしの後ろには見た目からして現地の女の子、て感じの若い子が、たぶん3人組で、日本語でメッセージを書いた手作りのボードとかも作ってきていて、ああすっごい好きなんやなあって、始まる前から思っていたのですけれど。
その中のひとりがもうほんとに「思わず」って感じで呟いたその一言に、なんか妙に感動してしまって。
その「So sweet」がなんだか凄くしっくりきて、ほんと、胸がいっぱいになりました。


■ The fifth season(新曲)

「Body Talk」に続いてスローなナンバー。
でも「Body Talk」が甘かったのに対し、こっちはもっと大人な…というか、辛口の雰囲気。(勿論歌詞はわかりませぬ)
ちょっと、なんていうか、前衛的な感じもするような。

ステージ上では、いろんな色の光が交錯するように混ざります。
その中で、歌いながら胸元でゆっくりと右手を握る仁が印象的でした。


■ LOVEJUICE

ここでは、女性ダンサーさんたちと絡みながら踊ります。
踊りながら、オーブリーのお尻に手を添えたりも。

時折客席に向ける流し目がもう、堪らない感じ。

後半は後ろの台(セットという程でもないけど、ちょっと高くなってる部分がある)にのぼり、今度は金髪のダンサー、リジーと絡みながら踊ります。これがもう、なんとも艶かしい。素敵。
台から降りてステージ前方に出てくるところは、LAの時同様、ちょっと酔っ払い気味(笑)。
そのあと踊るところでは、ステージ上の光が激しく点滅して、すごくかっこいい演出になっていました。

最後のところは女性ダンサー2人に両脇から体を撫でられるような感じで、すごく艶かしいです。
あたしの目からは股間のほうまで撫でられてるように見えましたが…ま、まさか(笑)。


■ Paparats

パパラッチ役はジョーイとドミニクがやってました。
いつものように冒頭はチャラチャラした演出…ですがパパラッチ役のドミニクに中指を立てて見せると、スッと真剣なモードに切り替わる仁。
そして、歌います。

途中で前髪を掻き揚げて額が丸出しになり、客席から大歓声がおこります。
そこで一瞬歌詞が途切れたようになったのですが、お構いなしに歌い続ける仁。

マイクを逆手にして持ち、スピーカーに足を掛けて、挑むように、客席を睨むように、歌います。
もうほんとに、過去に無いほど激しかった。怒りが放出されてる、って感じました。

スピーカーに足を掛けて歌う仁なんて、その昔、SUMMARYをやってた頃、FiVEのLiveに亀と共に飛び入りで参加した時…その時そうやって歌うのを見て以来だったかもしれません。(2004年の夏の話。)

そして、散々激しく歌ったあと…最後になぜか、仁が「にひっ」って感じに笑顔を見せました。


■ Hey Girl

ここでは一転、とてもコミカルな小芝居をする仁です。

きょろきょろする仕草も、真顔で女性二人の姿を目で追う姿も、ほんとにいちいちキュート。
これがさっきあんなに激しく「Paparats」歌ってた人だなんて、という感じすらします。

右肩にタオルを掛けたりなんかして…ちょっと「お風呂上り」みたいになってる姿もかわいらしく。
そのタオルを最後のほうにむしり取られちゃって「ぽかーん」としている姿もいちいちかわいく。

トランクをエアギターにしてみたり、突き飛ばされてエアギターのまねっこされてたり、
もう可愛かったところ書き出すときりがないんですが、とにかく仁が超!楽しそうでした。
と、スクリーンの映像がLIVE映像に変わります。

曲のあと、メンバーひとりづつの紹介とソロダンスがありました。


※休憩なし


■WORLD DANCE

仁は、黒のスーツに黒シャツ、ハット、そしてグレーのネクタイをしてました。


□POP DANCE

びくんびくん、といった感じのダンス。
パントマイムみたいに、電流を通すみたいになってみたり。
LAでもあった、仁がジョーイの体に杭を打って、それを抜く、っていう動きとか。
あと、仁がジョーイの心臓を取り出すようなマイムもありました。


□TRICKI'N DANCE

ジョーイと黒人さんとで、ファイヤーな感じダンス。


□LOCK DANCE

仁がめっちゃ笑顔になってるっぽいのですが、ハットを目深に被っているので目が見えない(笑)

ここでは白いチーフを使ったダンスとか、ハットのマジック。
で、これまでと違い、ハットは投げっぱなしで戻ってこない…そう、客席にプレゼント、なのです。
このときの、ハットを無事にキャッチするところをじっと確認してる仁の眼差しがものすごく、なんか、かっこよかったです。

しかもこのハットの演出の時はグラサンを外しているわけなのですが、そのグラサン、掛け直すのかと思ったら、つるの部分を口に咥えたまま踊るのです…!!もうもうこれ、たまらなくかっこよかったー!!!!!


□お家芸パフォーマンス(←LAの時に勝手にネーミング)

これは、LAの時にもあった演出。
ジョーイがマスクをつけて出てきて、仁もあとから怖い感じのマスクをつけて出てきます。
そして、滝さんの「外しても外してもマスク」のパフォーマンス。

ダンサーさんも仁も両手にもマスクをはめていて、自分の顔と手とでたくさんのマスク。
それらが一斉に同じ動きをするのが、怖いようでもあり、かっこよくもあり。

スクリーンにたくさんの漢字の文字が映し出されて、最後に大きく「仁」の文字が飛び出してくる演出も同じ。

このあとは、椅子(パイプ椅子だった)に座っての「巻き戻し」ダンス。
客席からは何度も「おおおー」って大歓声が起こっていました。

着物を羽織った女性ダンサーさんと絡むパフォーマンスも、LAと同じく。
でも、心なしかLAよりも艶かしく、パワーアップしてたようにも見えました。
背後から着物の胸元に手を差し込んだり、広げた扇子で隠すようにしてキス(の振りなのか否か?)したり。それはそれは、色っぽい演出です。客席からも悲鳴のようなのがあがってました。

仁が持つ大きな赤い布から分身(?)が出てきて、いつのまにか仁がその分身に入れ替わってる…という演出も、LAのとおり。
でも、この入れ替わる時に、仁と入れ替わった人の手が滑って布の向こうがちらっと見えてしまい、ちょっと失敗…だったかも。
でも、どの分身が入れ替わった仁なのか、っていうのはわかるので、ちっこくなって布を被った仁がモゾモゾと床を這ってる姿を見てもなんだか愛おしかったです…。


■ Yellow Gold

もう、イントロだけで鳥肌が立つようなこの曲。
最初後ろの台の上で歌い始めた仁は、マイクスタンドごと下に下りてきます。

そして…ものすごく、客席を見てました。
客席を見て、曲にアレンジを加えながら、歌ってました。

曲が壮大で、後ろのダンサーさん達との一体感も素敵で…目からも耳からも、とにかく魅了されまくりです。
あたし、この曲が一番好きかも。


■ My MP3

…といいつつ、やっぱりこの曲も好きー!!(笑)

オールスタンディングで足元がよく見えない分、途中の「にきにき」という感じで動く横移動が、余計に凄くスムーズに見えました。なんていうか、「動く歩道」的なものに乗ってるかのようなスムーズさです。すごい。

仁がダンサーさんを引き連れて左右へと動くところが何故か妙に好きで、ゾクゾクします。

あと、「HA!」も凄く好き。
「HA!」といえば某和田アキ子さんだと思っていたのに(笑)…もはや仁の「HA!」は、それを超えてしまいましたですよ。うん。


■ Tipsy Love

これまでの会場でも見た、ビニール(?)製の透明な球体がいくつかおりてきて。
そのなかで、ラストの「Tipsy Love」です。
みんなに歌い掛けるところ、最初の3回はダンサーさんに向かって泣き声で。(ダンサーさんも泣きまねして「Ye-oh」って歌います。)
そして4回目は、客席に向けて、歌います。

もうこの曲では仁は、終盤を待たずに最初から、手を左右に振ってました。
そして、ちょいちょい可愛くおどけて歌ったり、後方の席のほうを煽ったり。
とにかく優しそうな、嬉しそうな、仁でした。

客席も仁も、みんな楽しかったし嬉しかったし、とにかく凄く幸せな空間でした。

最後のアカペラでの「Ye-oh」のときは、ほんとに物凄く煽ってくれました。


このあと、曲に乗せてメンバー紹介。
レゲエ調のリズムにのせてひとりひとり名前が呼ばれ、握手したりハグしたり。
なんか、とにかくみんな楽しそうでした。
レゲエのリズムで「あかにっし♪あかにっし♪」と紹介(?)されてちょっと恥ずかしそうな仁も、かわいかった。

途中、小さいバケツみたいな容器にたくさんの赤いお菓子(スティック状のグミみたいの)を持ってきたダンサーさんがいて、それを客席に投げたり。仁もひとくち齧ったり。(あとでそれっぽいのをお店で見つけて食べてみましたが、なんとも言えない味でした…)(凱旋コンのあとの宴会にも持参して皆さんに召し上がっていただこうとしたのですが、それはもう、ものすごい反応でした…)(というエピソードで味を察してください…)

最後はハットを脱いで前で持ち、紳士のようにお辞儀をする仁。
「Chao!」と言って
投げキス(!)をして

そうして、去っていきました。


■ Eternal(NYのみだったらしい)

結構長く、頑張って呼んで。
そしたら、出てきてくれました。

帽子はなくて、左手で髪をかきあげながら出てきて…そして、挨拶。
勿論英語だからなんだかわからないのですが、客席も狂喜していて、仁もすごく嬉しそうでした。

と、仁が前方の客席から紙を受け取り、目を走らせます。
どうやらそれは「Eternal」の歌詞のようで、仁は「これ日本語だけどいい?」的なことを言ってて、そうして、曲がはじまりました。

まさかの、「Eternal」。
しかも海外のファンの方達は、ちゃんとこの曲を知ってて、覚えてて、練習してきたみたいで。
あたしの後ろにいた、「Body Talk」の時に「So sweet…」って呟いていたあたりの子達も、たどたどしいながらも一生懸命口ずさんでいて。しかも、泣き声で。

あとから聞くと歌詞の書かれた(ローマ字とかで書いてるのかしら?)紙を手にしてた人も多かったそうなのですが、でも…たとえ歌詞カードがあったからといって、たとえば英語の曲の歌詞がカタカナで書かれていたものを貰ったとして、その場でそれを歌えるかっていったら、歌えないじゃないですか。少なくとも、あたしはムリ。ぜったい。
だからそうして、その日仁が歌ってくれるかどうかすらもわからない曲を、おそらく練習もしてきて、一生懸命歌ってくれてる…その海外ファンの一途さや想いの深さに、もう、胸を打たれまくってしまって。

あのときあたしが流した涙は、その曲が嬉しかったからだけではなく、海外仁ファンに感動したせいでもあったのです。…うん、もらい泣きです。
いやー泣いた。(思い出しても泣ける)

優しい声で、表情で、歌う仁。
その仁が、まるで会場に来ている観客全てをその目に焼き付けようとするかのように、ゆっくり、ゆっくりと、とても静かな、だけど深くて暖かな眼差しで、見渡していて…
その眼差しがなんだかもう堪らなくて、また涙が出ました…。



+++


仁にとって初めてとなる、全米ツアー。
そのラストを見終えてあたしも胸がいっぱいだったけど、たぶん、仁もそうで。
そんな想いの伝わる、暖かい暖かいオーラスで。

ちょっと無理はしたけど、この仁を見れたから、本当に来てよかった…って思います。


このあとはグッズ売り場で揉まれて(本当に凄かった!海外ファンも、日本のファンも!)、買い終えたあとはもう、実はぐったりだったんですけども。
買い終えて出口に向かう途中、ドミニクたちダンサーさんが記念撮影に応じてる場面に遭遇したものの、参加する体力もなく会場をあとにしたんですけども。



これからまたあたしは、いろんな素敵な仁を目にする事になると思う。
仁がこうして、ステージに立ち続けてくれる以上は。

それでもあたしは、この夜の「Eternal」のあとの仁の眼差しは、きっと忘れない。

そんな気が、しています。