Xmasなんて大嫌い

 2004年12月 4夜連続放送


 「第一話」  「第二話」  「第三話」  「最終話」


「第一話」

とにかくの心配は、「仁、演技大丈夫?」でした。
 
だって私の中には、遡って見た「ベストフレンド」の記憶がまだ鮮明に残っているんですよ。芸達者な前田愛、加藤あいを相手にしたとはいえ、その演技の拙さはファンの欲目をもってしても「あ、たたた」と思わずにはいられないものだったんですから。
 
だけど、仁。
 
演技上手くなってるよー!?
 
多分、ファンの欲目だけじゃないはず。表情の演技とか、動きやセリフとか・・凄く、自然だったもん。 「・・おでん。」 っていう呟きとか、 「怒ってにぃ〜ょ」 って怒るとことか、なんか凄くよかったもん。
 
きっと、全国55万人のKAT-TUNファンの皆様もひとまず安心したはずです^^。ふー。やれやれ。
 
それにしてもこのドラマ、仁ファンにとってはツボがありまくりすぎなんじゃないでしょうか。だって、「恋する仁」ですよ。憂いを含んだ表情は、雑誌のグラビアや舞台「DREAM BOY」でも見たことはあります。でも、ドリボのそれは「仲間」を想っての表情。「好きな人」を想うのとは、やはり微妙に違う気がします。
 
そして歌!あんな風に、囁くように仁か歌うのなんて、聴いたことなかったですもん。しかもその時の、あごの所で組んだ指。もうね、泣きそうでしたね。・・ていうかちょっと泣きましたね。
 
そして個人的な一番のツボ。
 
「あ、あのさぁ・・おまえ、イヴとか何やってんの」
 冬海(深キョン)の横顔を盗み見て、ちょっと躊躇して、勇気出して、はにかみながらのこのセリフ。それまでは普通だったのに、これ言う時は冬海の事を見れないんですよね。「イヴとか」なんて言ってるとこにしても、・・なんかもう、めっちゃリアルなんですけどー(喜)。
 
あと、微笑んだ時のキュッって上がる口角が凄く好きです。
 
あー、あと三回で終わってしまうのね・・勿体無い・・。
 
話逸れるんですけど・・ A.B.C.の塚田くん、「誰かに似てるよなー」ってずっと思ってたんですよ。・・で、今日わかりました。
 
・・ムッシュに似てる。
 
塚ちゃんファンの皆様、ごめんなさい!ごめんなさい!!






「第二話」

きゅーん。きゅーん。きゅーーーーーーーん。

…子犬が鳴いてるんじゃありません。


はー。
仁が、切なーい。


冬海を見送る横顔。下唇。
さっきまでは冬海の首に巻かれていたマフラーを鼻まで巻いて、冬海を想いながら「瞳を閉じて」を聴く表情。冬海の使ってたモップを見るその表情までもが。

はぁー。
ダメだ。感想なんか、書けたもんじゃない。

仁・・じゃない、翔くんは、冬海に対して厳しい事とかもはっきり言える。でも、自分の恋心が絡んでくる話をする時はやっぱり挙動不審になってしまうんですね。そわそわして、口篭って、目をそらして。 ・・そういうの、やっぱりリアルな感じがします。
でもリアルに見えるって事は仁がちゃんとそういう演技ができてるって事ですよね。

あのカレーを私のお皿によそっていただきたい・・。

予告編で上田(湯江健幸)と握手してるシーンがあって「何ゆえに?」と思ってたんですが、そこで意気投合してたのかい。・・可愛いなー。(フッ)

ところで・・「あの上田」役の湯江健幸、私の記憶が確かなら、彼は私と同世代だった筈。というかむしろ私より年上だった筈。・・いいのか?深田恭子と山田優の先輩の役で。15年も先輩だよ?

あと・・「彼女と言い張る家政婦さん」が床についてる腕の角度がなんか怖いです
 
あー。あと残り、たった二話です。






「第三話」

…号泣ですわもう。
 
翔〜。 
「来んなよ!」から最後まではもう、泣き通しでした。
翔が、もう、せつなすぎる。
 
マスターがLiveをやる事は、マスターにとっての脱皮で。そして翔が冬海に想いを伝える事は、翔にとっての脱皮で。
 
だから余計に、翔はマスターを応援したいんだと思う。冬海にも一緒に応援してほしかったんだと思う。
 
だけど、どんなに伝えようとしても冬海には伝わらなくて。・・いや、伝わってはいるんだけど受け入れようとしてくれない、っていう感じかな。そのうえ「傷つくような事なんて最初からやらなきゃいいんだよ」とまで言われてしまって。
 
「誰にだって傷付いても大事にしたいもんがあんだよ!」っていう翔の言葉は、マスターの事だけじゃなく、そのまま翔にとっての冬海の事なのにな。
 
「もう想いは届かない」って、翔は思ったんだろう。だから冬海の写真を消す、って事は、「冬海を諦める」って事だった筈。
 
・・写真、消したんだろうか?
 
私は、消さなかったと思う。消せなかったんだと思う。
最後の大きな溜息は、「それでも消せない」事への溜息だったんじゃないだろうか。写真も、冬海への想いも。
 
しかしこの「写真を消そうとする」シーンはちょっと、こたえましたね。
誰しも一度くらいは経験があるんじゃないでしょうか。今でもまだとても大切に想っているのに、「電話番号を消去する」だとか、「一緒に写った写真を燃やす」だとか、「もらった手紙を燃やす」だとか、そんなようなこと。無理にでもそうする事によって、自分の想いを終わりにしようとすること。その時の、身を切られるような思いだとか。
 
はぁ・・・。
とにもかくにも、残すところあと一回。
とりあえず結末はもう見えてはいるので。気に掛かるのは・・ 「どこまでやってくれるの?」 って事ですな。(そうなんかい)
 
そうそう。「爪がない!」って騒ぎ出した冬海を置いて翔が去った時、「よっしゃー!」って思ったんですよね。もうこんな子甘やかさなくていい、ほっといて帰ってしまえー、って。
 
・・でも、ハンバーガーを持って翔が戻ってきた時、・・なんか嬉しかったんですよ。なんていうか、「ああ、翔ってそういう子なんだよなぁ・・」って、そう思って。
 
このドラマはクリスマス前の数日間のお話で、その中で冬海は随分ひどい行動をとるけれど。
それでも、幼馴染の二人にはきっと二人にしか判らない思いとかがある筈で。翔にしかわからない、冬海のいい所なんかもいっぱいある筈で。
 
だからいいように使われても本気では怒れないし、どうしたって好きなんだろうな。
レナに「甘やかすからいけないんだ」って言われるけど、翔はきっと甘やかしたつもりはないんだと思う。
大好きだから、冬海が困ってるときはほうっておけないし。
お腹が空いてたら何か食べさせてあげたいし。
バーから家まで送り届けるのが自分の役目である事も、嬉しいんだと思う。
 
いよいよ最終回。
翔の想いは、どんな風に冬海に伝わるのでしょうか?






「最終話」

ええ〜、チューしないのー!?Σ( ̄□ ̄;)
 
・・すいません、泣きながら書いてる第一声がこれ↑かよって感じではあるんですが。・・だってー、凄く見たかったんだもん、仁がチューするの・・。

ちぇっ。
 
あー、なんというか。
終わっちゃいましたよドラマ。なんかあっという間だったなー。もう翔と冬海には逢えないんだなー。
 
ストーリーとして、突っ込みたいところはいくつもありはします。
たとえば・・冬海が付け爪と「瞳を閉じて」で翔の元に走るのは、あまりに唐突ではなかろうか。だってー、その程度の優しさならこれまでにもいっぱいいっぱい翔から貰ってた筈でしょうよ、冬海ちゃん!!
 
早く気付こうよ!!!
 
でもまあ、いいや。一所懸命走ってくれたし。
けど、「クリスマスなんて大嫌い・・」って急に冬海が呟くのも、なんだか唐突だったしなぁ。
 
・・というかね、このお話、この脚本。書いた人は多分、「翔」ってキャラクターを書きたかったんではないでしょうか。冬海ではなく。なんかそんな気がします。
このお話の中で、人間的に一番丁寧に描かれてたのは翔だったと思うんですよ。
こういう「翔」って人間を書くために、若干流れに無理のある「冬海」ってキャラができあがったの
はないかと
 
・・ま、欲目かもしれないですけどね。てか、多分欲目ですね
 
翔は、優しい子ですね。冬海に対してだけではなく。
それをちゃーんとマスターがわかってくれてるのが嬉しいです。
 
冬海が夜の街を走り出した時には、マスターのLiveを見守るレナと上田みたいに、祈るような想いで見てしまいました。早く早く、翔のところへ行ってあげて、って。
 
「怒ってるよ!!」って、翔がとうとう言ったその言葉と表情にいろんな想いが込められていて、泣けました
冬海の言葉を聞いてる時の翔の表情も、なんか物凄くよかったな。
抱きしめる時のまだちょっとぎこちない感じも、冬海をたいせつに想う感じがでててよかったと思います。あんな男の子に抱きしめられて耳元で「傷つけないから、約束するから」だなんて囁かれたら・・もう最強です(泣)。
 
で、「出んのかよ」が最高によかった。
あのへん、二人の性格がきっちりあらわれてて、かつ微笑ましくて・・いいシーンでした。
 
「ヒドいなおまえ」に対して「うそっ」って言う冬海がなんだか素で、ものすごく可愛く見えました。なんだよ冬海ー、そんな顔もできるんじゃないか^^。
 
そのあと、お店に戻ってきた時の二人の笑顔がすごくよくってこれまた泣けました。そういえば一話から通して、二人ともああいう笑顔は見せてなかったんですよね。
よかった。いい笑顔でした。
だけどトナカイつけた笑顔見た時は「あー、仁だぁー^^」って思ってしまいました。
 
あれ、仁ですよね(笑)
 
雑誌で言ってた深田さんの帽子姿、見られてよかったね、仁。
 
クラッカーをマフラーでガードする翔の仕草と笑顔がほんと可愛かった。そのあと曲にあわせて手拍子してるのも、なんかシンバル持ったサルのおもちゃみたいな無邪気な動きで。とにかく可愛かったです。

 
バイクで帰っていくところ、マスターから「君達全然変わんないじゃん」って言われて「変わるわけないじゃーん」なんて言ってるけど、・・大丈夫、全然変わってます。
冬海がちゃんと、恋する女の子になってるもん。

「バイク寒い」って文句言って、
マフラー巻いてもらって、
腰に手をまわして、
「落ちんなよ」って注意されて。

やってる事は一話と同じなのに、二人の気持ちが繋がったら全部の動きががこんなに可愛く、あったかくなるんですね。見送るマスターがなんだかサンタさんに見えました。
 
最後、走りながらの「アタマごっつんこ☆」もよかったな。
 
最後はあっけなく終わってしまったけど、うん、二人幸せそうだったからいいです。翔の想いが通じてよかった。
 
第三話について書いた自分の文章を今読み返してみたんですけど。びっくりしたことに(自分で)、一度も「仁」って書いてないんですねぇ。
 
・・だって、翔だったもん。仁はちゃんと、「翔」を演じてまよね。
正直、ここまで出来ると思ってなかったですよ。皆さんもそうだと思うけど
 
お疲れさま、仁。本当に。
 
仁の事ばっかり書いてますけど。 深キョン、ほんとよかったなぁ。時には殴りたくなるくらいの小憎たらしい女の子を、いとも自然に演じてました。山田優も湯江健幸もムッシュも、魅力的なキャラだったと思います。仁が御世話になりました。ありがとうございました。(←誰)
 
そーいえば結局、携帯の写真は消したの?消さなかったの?