有閑倶楽部


 2007年10月〜12月放送

   「第1話」   「第2話」   「第3話」   「第4話」   「第5話」

  「第6話」   「第7話」   「第8話」   「第9話」  「最終話」
 



「第1話」 
〜いよいよ参上!ダンス(秘)大作戦〜 


(※注:最初にお断りしておきますが、辛口です。あくまでもいち個人の感想ですので、読まれて気分を害されたとしてもその責任は負いかねますし、苦情や批判などもお受けいたしかねます…などと先に言い訳しておく小心者。)


最初の目覚まし時計のシーン、実は一瞬、宮アあおいの出てる「朝食りんごヨーグルト」のCMかと思ってしまった(笑)。
が、それにしては目覚まし鳴りすぎ…と思ったら、有閑倶楽部はじまってました。

おお、外見は原作とも近い日本家屋。魅録の部屋も和室なのかあ。
うおお、寝てる!寝てるよ!!(興奮)


そして順番に、有閑倶楽部メンバー、それぞれの朝の風景。

眠ってる魅録。
もりもり朝ごはんを食べる悠理。
空手で汗を流す清四郎。
優雅に茶道の野梨子。
薔薇風呂で自分の美しさに酔う美童。
やはり自分の美しさに酔いしれ…つつ、ウエストを気にする可憐。

…で、やっぱり眠ってる魅録(笑)。

早速、男山登場ですな。
原作では若干人間っぽい男山ですが、さすがにここでは普通に、犬。(あたりまえ)
でも、「兄弟みたいに生活してる」感じは伝わってきます。
ちょい、って魅録を起こそうとしている腕が可愛らしかった。

それにしてもお風呂だゴハンだはともかく、朝から空手とか茶道とか…どんだけ早起きな学生さんだよ。
しかし清四郎が救急車で通学するのはいいとして…サイレンは鳴らす必要なかろう。(っていうか、アカンやろ。)


そして登校。
ここでも、6人の違いが表現されてるわけですね。

キレイめ女子に人気の美童。
ヲタク系男子に(何故か)人気の清四郎。(例の番長は?)
マジメ男子に人気の野梨子。
ナルシスト系男子に人気の可憐。
普通の(かわいい系の?)女子に人気の悠理。

そして魅録は、特定の誰かとかではなくてどうやら「みんなの人気者」なのですね。ほうほう。


さて…生徒会室という名の、「有閑倶楽部」本拠地。
遅刻ギリギリに登校してきた魅録が「おはよー」と言ってるのに…あれ?授業は…??


どうやら最初っから校長・教頭に目を付けられているらしい、倶楽部の面々。
世界的財閥の令嬢になんて、こういう人たちは本来なら(というか学園ベタドラマなら)寄付金目当てにちやほやしそうなもんなのに、すっかり問題児扱いですか…。
しかしここの流れとか効果音の使い方は、なんかそのまんま「ごくせん・セレブ編」って感じがしちゃったかも。

さて、神無祭への出場を懇願される美童と可憐。
退屈な有閑倶楽部の面々は、ここぞとばかり二人をノせて退屈しのぎをする事にしたようで…この時の、魅録と悠理の目配せが良かったわー。

そして、うおっ飴の舐め方すらセクシー…とか思ってたら、ここでまさかのカメラ目線。(うおっっ)
…こういう演出、賛否あると思うんですが…あたしは結構スキ(笑)。
わああ、魅録に話し掛けてもらっちゃったよー!(←違うよ)


このあとの、ある種「劇画調」なメンバー紹介。
うーん…駆け足で6人を紹介するにはいい演出かも、とは思うんですが…なんでしょう、この、漂うB級の空気は…(焦)。


ダンスの練習も始まり(あの地獄のような特訓では無いわけですね)、さて楽しくなってきた…と思ったら、唐突に「俺、帰るわ」と言い出す魅録。

…このあとの展開上、早希ちゃんに出逢わせなければならない、そのためには男山と散歩に行かなければ…ってのは判るんだが…なんかなあ、帰り方があまりにも唐突すぎて。
もっとなんか、踊る二人を見ながらみんなでわいわい言いつつ、何かの拍子で「あっ、男山との約束忘れてた!俺帰るわ!」みたいな…そいういう感じならまだよかったんだけど。
なんかいきなりここの流れが悪かったんだよなあ。
それに、もっと6人のシーンを観たかった…って、思ってしまいました。
まあ、散歩に行ったことによって「魅録は約束をきちんと守る、義理堅い性格なんだな」っていう、そういうのは表現できてたと思うんだけどもね。


さて、早希ちゃん(とシェリー)との出逢いの場面。「やよ」だー!(←金八先生を見ていたヒト)

「キャー!」っていう叫びに、魅録よりも先に振り返る男山がかわいいじゃないか。

そして二人(というか一人と一匹)の目にした先には、屈強そうな男達に囲まれた早希ちゃん。
…が、なんだこりゃ。迫力全くなし(腕つかんでるだけ)。しゃがんでるおっちゃんも、結構丁寧にシェリーを扱ってるし。神無祭に出られないようにしようとしてるにしては、随分ヤワだな…っていうか、白昼堂々としてるなあ。(近くに焼き芋屋さんもあったみたいなのに。)

そんな3人組だったので勝てると思ったのか(←多分違う)、果敢に立ち向かう魅録…でしたが、相手は更に上をいく強さだった模様。
…って、なんで奴等は確実に勝てそうな魅録ほったらかしで逃げてんだろう…。
なんか、ドラマ好きとしてはこういう「なんでやねん」な矛盾点が気になってしまうなあ^^;。
ま、「あれぇ〜?」な魅録は、とても素敵だったけれど。

で、そんな魅録は咄嗟に車に発信機を仕掛けたわけですね。
ぺちゃんと座ってる後姿がかわいいです。


で、ここからが魅録と早希ちゃんとのシーン。
(…腕つかまれてただけなのに、なんで早希ちゃん尻餅ついてんだろう。)

これ、魅録も男山も「一目惚れ」って感じなのでしょうか。ふーむ。
「お前、シェリーに惚れたろ」って、男山が喋れたら「おまえこそー」って言ったことだろう。


このあと、高清水建設の追跡や父・時宗ちゃんとの遭遇がありまして…さて、翌朝。
悠理の早とちり(いや、あの角度はそう見えるで)のおかげで、誤解(ともいえないか?)されている魅録。

この場面でも6人それぞれの性格を表現しているようですが…うん、野梨子が物凄くハマってた。あの抑えた「破廉恥ですわ」の言い方とか。
現実離れした言葉遣いが、不思議にこのひとが言うと違和感なくスッと入ってくる感じがする。
なんだろう。たたずまい、とかなのかなあ。
このさき期待できそうな感じがします。

魅録は…やっぱり、あたしの中にある「魅録像」とは全然違うキャラクターになっている。
これはもう、「別モノだ」と心が受け入れるのを待つしかないかな。
単純に仁ファンとして観る分には、なんの不満もないんだけども…ここは原作ファンとしての気持ちとの折り合いの難しいところでございやす。

でも「おかしいと思わねぇか」の言い方とか、凄い好きよ。うん。


再びお散歩…にかこつけて、早希ちゃんちを訪れる魅録と男山。(内股で走ってるー)
しどろもどろになってる魅録が可愛いんですが…これはもともと持ってる「女の子が苦手」な部分と、早希ちゃんへの淡い(?)恋心がなせてしまうことなのだろうなあ。

すっかりお似合いの、男山とシェリー。
身の上を魅録に語った後、桟橋で踊りだす早希ちゃんですが…あの…危ないってそこ、足場悪いのにそんなブーツで…。
でも、そんな早希ちゃんの「これが最後のダンスになるかもしれない、だから踊りたい」という想いを聞いて、なにやら決意したらしい魅録の、その表情がすごくよかった。


さて、「369」表記のある、怪しい洗濯屋さん仕様の車。
どうやらこの車の中で、一番の切れ者である清四郎が指揮を取る模様。(なぜ和服。)

カメラを装着し、潜入した5人。
…が、みなそれぞれの興味の示す方向を向いてしまうので、てんで調査にならないわけだな。
悠理はご馳走が(こんな食べてばかりのメイドさん、いていいのか?)、
美童は女性達(の谷間?)が、
可憐はエリートな男性陣が、
そして野梨子に至っては「殿方」の鬱陶しさのあまり、壁に向かって「どいつもこいつもどいつもこいつも」と延々呟く始末。
このあたりはそれぞれのキャラクターの違いを出す、まずまず上手い展開になってたかな、と思います。

魅録に至っては、扮装が時宗ちゃんと丸かぶり。流石に親子(笑)ですが、「てか格好かぶってんだよバカ」に爆笑です。
んで、接客の口調は何故か「ジョン」になってるし。

さて、高清水建設の男達を尾行する魅録。
「しゅたっ」と扉の前に降り立つ無駄な動きが…素敵(笑)。
(が、ものっすごいバレバレになりそうな追跡なんですけど…。)

潜入した部屋で、コンピュータへのアクセスを試みる魅録。
最初に入れたパスワードが「369369」って…それは無いやろ(笑)。

ここで野梨子さん、大活躍。(ここは可憐を使うほうがスムーズだと思うのだが…)
男性にスリーサイズを聞くのもどうかと思うが、そらで答えられる社長も凄いよ…と思ってたら、何とこれがビンゴ。(なぜ)
ものっすごい大金の動いている賭博の証拠をつかんでしまいました。
またしてもご馳走につられて任務を疎かにしている悠理のおかげであわや、というところでしたが、USBメモリーにコピーして間一髪、鎧に隠れることに成功。
しかし鎧から見えてる目だけでも素敵だとは、なんという。

で、結局…悠理はまあいいとして、美童と可憐はなんも働いてない!!…っていう話ですかね。むーん。
とはいえ、「高清水社長を懲らしめよう!」ということで倶楽部の思いは一致した模様。


片岡鶴太郎さん…のイメージは、あたしの中では「万作さんにピッタリ!」とは言い難いのですが。(それは鹿賀さんの時宗ちゃん、かとうさんの百合子さんも同様)…それ言い出すともうキリがないので(苦笑)、このへんで。

その「父ちゃん」から借りた(返すのか?)5千万で、賭博に参加した悠理ですが…はて、なんで変装なんだがや。(←?)ここは原作どおり、「剣菱のお嬢様が自分の学校に賭ける」って事で支障ない、と思うのですが…


早希ちゃんを心配して様子を見に来た魅録。そして協力することを伝えにきた有閑倶楽部の仲間たち。
この時の、「いいよ…」って遠慮しながらも口元が緩んでしまう、抑えようとしても嬉しいのと感謝の気持ちが滲み出てしまう、そんな表情の魅録。
決して恩着せがましい感じではない倶楽部のメンバーも含め、ここは何だかとても好きなシーンでした。


いいなあ、バイク二人乗り…。(というか二人と2匹乗り)


さて、「神無祭」ですが。
…どーでもいいが、由緒ある歴史ある大会にしては…会場がショボすぎないか。なんだか。
んで、ダンスもスローなのばっか…。なんか正直、ダンスの場面は終始退屈だったなあ。
よかったのは恥ずかしそうに手を振る魅録と、ダンスの時の美童の姿勢くらい。(もよおしてる時も結構素敵だったりした)

破かれたドレスでより素敵なドレスを作るって…これは「女帝」のパロディですか(笑)。

そして原作とは違い、下剤を飲む羽目になってしまう美童と可憐。
…まあなあ、ゴールデンのドラマとしては、「主役達が自分達の目的の為に罪もない人たちに下剤飲ませる」って展開にはできなかったんだろうけど。そいでも別に、飲ませなくても…。単に早希ちゃんたちの方が優れていたから優勝、ってことでよくないか?
なんか有閑のメンバーがこういう事態に陥っちゃうと、「痛快!」感が薄れてしまうんだけどなあ。


そして今度はシェリーが誘拐される羽目に。(そんな馬鹿な)
ここで有閑倶楽部の面々が力を合わせ、奔走するわけですが…このへんの流も何だかなあ…やたら間延びして見えた感じ。
ただ、野梨子の走りは笑えたけども(笑)。こういうところも生真面目な野梨子さん、というか。

乱闘シーンは…うん、頑張ってるし、かっこいいんだけど。
…けど、何だろう…カメラワークとか、もうすこし工夫できなかったのかなあ。
結構なことやってるのに、その迫力とかがいまいち伝わってこないし…

でもってもっと残念だったのが、このまるで印象に残らないBGM。

ドラマにおいて、BGMって物凄く大事だったりするじゃないですか。
曲によってそのシーンが締まったり盛り上ったりするわけだし、その曲を聴くだけで「あのドラマの…」って思いを馳せてしまう印象的な曲だって、たくさんある。
なんかもう、いろんな意味で勿体無いです…。

が、最後の「野梨子オチ(笑)」が面白かったので、そこは救い。(ほ〜…)


でも「神無祭」のオチのほうは、ライバル・黒松学園が自滅するというなんとも安っぽいオチでした。
あのぎこちなーいダンスでも優勝できてしまったという。(相当失礼なこと言うてるな、あたし)
そして高清水社長の悪事も暴かれました。

が、この痛快感の無さはなんだろう…。


さて、早希ちゃんを前にして挙動不審の魅録くん。
早希ちゃんからの告白を期待したかと思いきや…笑顔であっさり告げられた、お別れの言葉。
原作のテイストでいくなら「見事大金をせしめた有閑倶楽部はそのお金を早希ちゃんのお父さんの事業再建に差し出し、めでたしめでたし…」となりそうなもんだけど、違うのね。
まあでもここは、魅録と早希ちゃんがくっついちゃっても困るわけだしね。

でもそっか、早希ちゃん、魅録とのお別れなんて別に辛くないんだ…。

「きょとん…」そして「泣き」の魅録は、かわいかった。
あと、

悠理:「有閑倶楽部にも不可能なことはあるんだ。」
魅録:「…事件だ。」


っていうエンディングも、まあなかなか良かったかな。


ここで流れた、主題歌「Keep the faith」

が、独立したエンドロールではなくドラマのエンディングと絡めたつくりになってるため、曲がちゃんと聴こえない!!
曲を聴こうとするとセリフが聞けないし、セリフを聞こうとすると曲が聴けないし…なにこのジレンマ(苦笑)!
悪いけど、「うるさいよショパンさん!(←校長)って思っちゃった…。


ところで悠理の(というか万作さんの)5千万って、戻ってきたんですよね…?
賭博の首謀だった高清水は逮捕されたんだし、賭博自体がチャラになったってことでいいのかな…?
でも、10億(原作では1億3千万)の使い道をそれぞれ考えてたって事は、原作の通りソレを手にする目論見もあったはずなんだけど。
うーん。
カネにモノ言わすとこもこの話の魅力なのだからして、そこらへんきっちりオチ付けてほしかったかも…。



さて。

この「第1話」の元ネタは、原作でいう「PART3」のダンス大会のお話。それプラス、パーティーの場面は「PART1」の宝石すり替えの話を参考にしてるのかな。魅録がバーテンダーに扮してるあたり。

が、原作を知っちゃってる分、「え?なんで?」って思う部分も結構ありました。
原作読まずにこれだけ見てたら、それなりに楽しめたのだろうか…とも思うんだけど…でも漂うB級の空気はどうしようもない、という気がする。
これだけ足伸ばしていろんなゴージャスな建物でロケをしておいて、なんでこんなに全部が安っぽく見えてしまうんだろう…っていう。
とりあえずあたしには、一条ゆかりさんの求めている「ゴージャスさ」は感じられなかったなあ。


さて、一条さんのもうひとつの条件である、「キャラクターは変えないで欲しい」という要望について。

野梨子さんなんかは随分雰囲気が出てたと思います。さっきも書いたけど、あの「〜ですわ」とか「わたくし」とかいう口調にも違和感は感じないし。男嫌いの雰囲気も物凄く出てるし。…あたし的にはいちばんしっくりきた役だったかも。

悠理は…きっと美波さんのあの「三白眼」の目がいいんだと思うんだけど、ビジュアルがかなり悠理だなあ、と。確実に美形だし。
最初チャペルでいちいち食ってかかる場面では「ちょっと演技がくどいかな」と思ったんですが(そう演じているのでしょうが)、そのあとのミセス・エールの前で言う「全然ごきげんようじゃないやいっ」ってセリフなんか、すごく悠理っぽくて可愛かったな。
今までテレビドラマとかで目にする機会がなかっただけにかなり新鮮だし、ここは楽しみだと思います。

清四郎は…もうすこし知的な感じが欲しいかなあ…。
あと、可憐や美童はいいセンいってるけど、もっと馬鹿っぽい感じでもいいのかも。


そして、魅録。

仁もどっちかと言うと三白眼だから、一条ゆかりの描くキャラにはむしろ合うほうだと思うんだな。
ただ、魅録のビジュアルはもっとシャープだし、やっぱり特徴があるから…仁はもう少し、シャープなだけじゃなくて「甘い空気」をまとってるんだと思うのだよ。で、そういう部分が「魅録」にも出てしまっていた、という気がする。

もともと、個性的な面々の中にあっては「一番普通っぽい」キャラクターの持ち主である、松竹梅魅録。
仁も言ってたけど「普通なのが(6人の中での)魅録の個性」なわけで
よく役者さんが言う「個性的な役よりも普通の役を演じることのほうが難しい」という言葉は、この魅録の役にも当てはまるのだろう、と思うのです。

原作においても、メインに立つよりも脇でサポートする事の多いキャラ。
言葉遣いに特徴があるでもなく、その行動に特徴があるわけでもない。
目立つ活躍の場が多いわけでも、決してない。

6人で主役、という設定ならば、まだよかったんだろう、と思うのです。
だけど、もともとがそういうキャラである魅録を主役に据えた時点で、「原作にないエピソード」を沢山挿入することで魅録像を膨らませるしかない、という事は、もう判っていたことで。

この第一話でその「新しい魅録像」が成功していたかどうか、ってことで言うなら。
一条先生の言う「性格、キャラクターだけは絶対に変えないでほしい」という希望を満たしただろうか、ってことで言うなら。

あたしは今の時点では、それに対して「否」という答えしか出せない、かな。
これはもう、例え仁が髪切ってピンクに染めてたとしても、もう「原作の魅録」のキャラとは違ったものになっていた、と思うし。


そしてまた、魅録を「主役に」据えた事によって、残る「より個性的な5人」を自由に動かすことが出来なくなってしまった。
本来なら物凄く自由で、だからこそ魅力的な悠理というキャラも、存分に生かすことができなくなってしまった。
そのことも、物凄く勿体無い…という気がします。


仁ファンとして楽しめる場面は、ほんとにたくさんあったんだけども。
だけどドラマってそれだけじゃ駄目なんだと思うし、それじゃ他の役者さんにも申し訳ないし。

願わくば、今後「打ち切り」と「一条さんの『原作』表記が『原案』表記に変更」なんてことになりませんように…。




今回の覚え書きを書くの、こう言っちゃ何だがなんか、凄くしんどかったです…(苦笑)。

あたしがドラマに関してのこういうものを書く時って、登場人物の心情に思いを馳せたりとか、その演技に着目したりとかして書くことが多いのです、普段は。
でも今回のドラマ、誰の心情にも自分の気持ちを添わせることができなくて…これといって目を惹く演技があったわけでもなくて…(仁ファンとしては垂涎モノではあったのですが)
結局、長ったらしい割にただただあらすじを追っただけのつまらない覚え書きになってしまいました。
読み返しても「意味ない内容やなあ」…と、我ながら思います。(とほほー)
次からは、ちょっとやり方を変えてみよう…。

読んで気を悪くされた方は多いかと思います。
ごめんなさいねえ。
いち視聴者の書いた覚え書きですから、読み流していただけるとありがたいです。



で。

いろいろ書きましたが、このドラマであたしがもっとも「ありえない!」と思った事。

それは、あの魅録を前にして恋に墜ちなかった早希ちゃんだ!!!(←大真面目)





「第2話」 
〜vs警察!誘拐作戦〜 


生徒会室に一般生徒の押し掛ける場面なんてあったっけ…。
まあ、それだけ人気がある、ってところを伝えたかったってことでしょうかな。

野梨子さんの「迷惑ですわ」の言い方とか、相変わらずいい感じ。お高くとまっているわけでも相手を見下してるわけでもなく、ただただ「殿方が嫌い」な感じがよく出てると思います。



今回の元ネタは原作「PART4」の悠理が誘拐されるお話ですが、身代金を受け取るあたりのところは「池のコイ誘拐事件の巻」とくっつけた感じ。まあ、PART4のままだとスケールがデカすぎて無理なので、このへんは考えたな、という感じ。

悠理が誘拐されていく過程が結構コミカルで、悠理のうきうきとした感じも伝わってきたし、なかなかこの辺のテンポはよかったと思います。
…が、ワイヤーアクションってあの程度ならわざわざやる必要ないんじゃないか?逆に安っぽいような気が。

そして魅録が仲間に入ってくところも…みんなどれだけ退屈してるんだろう(勉強しなよ…)と思うけど、もうどうしても顔がニヤけてしまって「どうしよっかなー」なんて不自然な動きをしているあたり、すごく可笑しかった。


時宗ちゃんと万作さんは、幼馴染みっていう設定なのかあ。
まあさすがに今の時代、「ラバウルで共に戦った」なんて無理があるからなー。


「お母さんの手術代を騙し取られた」と言う誘拐犯の事情にすっかりほだされてしまった魅録が、なぜかここで自分の父親に思いを馳せ、そしてなぜか歌う、という(笑)。

「LOVE オヤジ色〜♪」(タイトル:「オヤジLOVE」)
ここはもう、あたしゃ素直に爆笑しましたよ。

…まあ、魅録ってそんなキャラか?ってのは相変わらずあるんだけど…。

余談ですが、この時の「ごめんな、父ちゃんが不甲斐ないばっかりに…」「泣くなよ父ちゃん!」ってやり取り、以前自分(達)がやった小ネタを思い出したりなんかして(笑)。


さて、有閑倶楽部のメンバーに支援を求めた二人。
ノリノリで付き合ってくれるもんだと思ってたら、心配していた倶楽部のメンバーはものすごく怒っておりました。
野梨子さんに叱り飛ばされ、しゅんとする二人。(←かわいい…)
退屈しのぎに夢中になって、そういうことにまで考えが及んでなかったんだなあ。

だけどここは、彼らの仲間としての想いの深さみたいなのも垣間見えて、いい場面でした。
コメディの中にひとつこういうシーンがあると、やっぱり締まるというか、よいと思う。


10億という金額に一旦は揉めるものの、「天下の警察相手に知恵比べできんだぜ」という悠理の殺し文句にあっさりやられる清四郎。…悠理、おバカなのに頭いいやん(笑)。
清四郎がやる気になれば、あとは話が早いってなもんです。


「行ってき」「行ってら」には慣れないな。
というか、魅録と悠理あたりが使う分にはまだいいんだけど、あとの4人のキャラではない、というか。
仁の提案だっていうんだけど、むーん。


誘拐事件が起きている剣菱邸の正門に堂々と乗りつける魅録もありえないが、その門の前に誰一人として警察がいないってのももはやありえないんですが…このへん、いちいち突っ込まないほうがいいの?(焦)

でも魅録が懐の富久娘を見下ろして微笑んでるところとか、「行け、行けっ、ニャー!」ってけしかけてるのなんかは面白かった。
あと、サービスのQRコードも(笑)。

清四郎からの脅迫電話ですが…これ、変えてる音声の後ろから地声がしっかり聞こえてるんですけど…そういうとこも突っ込まないほうがいいの?(焦)


魅録は、心を閉ざしてるっぽい息子、亮太(知念くん)が気になる様子。
(お皿を渡そうとしてじらしてるのは、アドリブなのかな。)

お腹は空いてるけど、病気のお母さんのことを思うと悠長にお肉食べる気持ちにもならないんだろうなあ。「俺達だけこんな美味しいもの食べて…」って、思っちゃったりするんだろうなあ。
こういう子が泣きながら言う「ありがとう」には、ちょっと打たれます。(父親は「若いねーちゃんに囲まれて浮かれてる」わけだが・笑)

魅録もそうなんだろう、悪いやつの特徴を聞き出し、なにやら考えてる模様。

「やめようよそんなの!」
「やめないよそんなの!」

って会話も、なんかほほえましくってよかったです。
やっと笑った亮太くんと魅録が見交わす表情も、とてもよかった。
いいなあ、知念くんの笑顔。
(もちろん、仁の笑顔もね。)
親思いのこの子だから余計に、なんとか力になりたい、って「オヤジLOVE」な魅録は思うんだろうな。

親子の為に、裏ルート?を使って情報を集め始めた魅録。
電話を受けた族っぽい男の喜びっぷり…どんだけ魅録のこと好きなんだー。(全然関係ないけど、哀川翔さんを前にした田中聖をちょっと思い出しました・笑)


いざ、身代金受け取り場面。
が、ここまでドラマとしてなかなかいい感じにきてただけに、ここですごくモタついた感が目立ってしまい、惜しい感じ。
突っ込みどころもありまくりなんですが…それももう、いちいち突っ込んでたらキリないので省略。(←もうええって)
まー一番の突っ込み所は、追跡パト1台って!!ってトコなんだけど。
あと、倶楽部の車が目立ちすぎてるってとこなんだけど…。


で、発信機が見つかった時には、そのへんに捨てて逃げりゃいいじゃん!!って思ったんだけど。
そっかあ、魅録はただオトリになったんじゃなく、親子を騙した悪いやつを警察使ってとっつかまえたかったんだなあ。
考えたね。(あったまいいー)

で、悠理はどう「解放された」んだろうな。新聞記事だけじゃわかんないわー。
そして10億は、原作のままだと当然有閑倶楽部のものになってラスベガスで豪遊!となるところなんだけど、さすがにここでは「寄付」という形に。
剣菱の家の財産って、10億を失ったくらいではビクともしないんだな…(すげえ)


エール理事長は、有閑倶楽部の秘密にはちゃーんと気付いてる模様。
原作ではそうそう絡んではこないキャラなんだが…これはこの先、何かの複線になるのかなあ。



さて、今回は男山が出ない代わりに、タマ&フクが登場。
千秋ちゃんは出ないのかなあ。

BGMもちょっと増えてきた感じで、最初の印象よりはよくなってきたのかも。
そもそも1話の時よりも断然、楽しんで観れたし。

キャラクターも段々、「らしさ」が出てきたかな。
美童の「ヤサ男って言うな〜!」も美童っぽかったし
野梨子の「美童は何の役にも立ってませんわよ」とか、すぐムキになるところとかも、よくつかんでるなあと思います。
悠理に至ってはもう、そのまんまいってくれー!って感じだし。

結局、いちばんの難関は…やっぱし魅録かー。




「第3話」 
〜花嫁救出(秘)女装作戦!〜 

お金持ってるとはいえ、卒業生に対して「様」呼ばわりだなんて…変な学校。
じゃあ剣菱財閥のご令嬢(?)である悠理に対するあの態度はなんなのさー。悠理退学にさせたら多額の寄付金とやらもオジャンじゃないのかな?(←最初からもってた疑問)

媚びまくる校長と教頭にしらける有閑倶楽部の面々ですが…魅録だけは別の理由で思うところがあったようですね。


その理由、先輩である聖二さん(笑)のお店。

主題歌「Keep the faith」をアレンジしたBGMが流れてる…。これ、初披露かな。
若干微妙な感じが…しないでもない。

吉乃川さんとのことを無理やり吹っ切ろうとしている聖二さんを見る魅録の表情が…なんとも複雑な感じです。


さて、白藤組の親分を見舞いにやってきた魅録ですが…同室の「大作・フランジェリコ」さんは、まさかの時宗ちゃんでございました。(何故総監自らこんな調査を…)(そして病室でタンバリンとか…)魅録でなくとも「全体的になんだよこれ」と言いたくなる感じです(笑)。いや、おもしろいです。

魅録は、白藤組の親分さんからは凄く可愛がられてる様子。
でもってその舎弟さん達からは物凄く慕われてる様子。高校生なのに…普段どんなことやってんだ、魅録。
だけど、その様子を警視総監の父親に見られるのは気まずいだろうなあ…。しかも「次期組長」の打診まで。

それにしても、親分さんを演じている黒沢年雄さん、喋り方まで違ってて「さすが!」な感じ。


吉乃川あゆみさんを演じている入山法子さんは…以前から誰かに似てるなあ、誰かなあ…と思ってたんですが…そうそう、中国の女優、「コン・リー」にちょっと似てる。(ものっすごい余談ですが)

この結婚、「神亀グループ」と結婚することで傾きかけた吉乃川商事を救うのが目的だったはずだったのが、実は向こうは吉乃川さんに入ってくる白藤組親分の財産が目当てだったらしい。

聖二さんが事故にあったという報せを受け、迷う吉乃川さん。そして背中を押す有閑倶楽部。
(「玉吉」ってネーミングは余りにも安易で若干引きましたが…)

で、今回の有閑倶楽部の作戦…よくわかんなかったんだが、原作みたいに「結婚自体とりやめ」っていうんじゃなく、結婚することは前提で「ちょこっとだけ抜け出して聖二さんに会ってくる」ってことなんです…かね?そもそも。
そんなら事情を話せばちょっとくらい融通してくれそうな気がすんだけど…駄目なの?
ていうか、そういう作戦にしては非常に大袈裟な追いかけっこだなあ…と。

まず、追いかけっこのはじまりは魅録の「指ライフル」ぶっ放し、から(笑)。
部下の撃たれる真似…あんたそれ関西ノリだよ。
で、柱から真横に出てくる魅録って!


作戦が変更になり、結局可憐と魅録以外の全員が吉乃川さんに変装して逃げるという展開に。

が、この逃げ方も、裾まくって逃げる清四郎以外はなんとも迫力に欠けており…(焦)。逃げるほうも、追うほうも。
なんとも間延びした、テンポの悪い場面だった…と言わざるを得ない感じ。
しかも影武者4人も仕立てて作戦決行してる割には、まだ敷地内から出てないんかい!!!

まあ、清四郎と美童による花嫁さんの扮装は、誉め言葉になるかどうかわかんないけどよく似合ってたし。(勿論、悠理と野梨子も)
神亀の部下と対峙してる時の清四郎は、ウエディングドレス着てるとはいえ「ほう…」と思ってしまうカッコよさでしたけどもね。

でもさー、こうやってみんなが吉乃川さんに変装するなら、吉乃川さん自身も変装しとけばもっと話は早かったんじゃないの?(←ソレ言っちゃおしまいか?)

しかし花嫁と一緒に入場する父親ですら、花嫁が違ってることに気付かないって。
原作との変更点が、いちいちありえないことだらけなんですけど…。


例のワイヤーアクションも、もう普通のアクションだけにしたほうがかっこいいんじゃないのかなあ。
そのまえの、清四郎と魅録のアクションシーンなんか結構よかったのに。

あと「おいメガネ」もちょっと笑った…んだが、婚姻届を奪おうともみ合ってる時に一瞬、魅録とメガネ(笑)がチューしてるように見えて、ちょっとうろたえた(笑)。


まあ、神亀のやつらの悪事は暴かれ、婚姻届も悠理が食べ(←これは面白かった)、結婚は無しになって一件落着、といったところですかな。

聖二さんのもとに駆けつけた魅録と吉乃川さん。
「一緒にお店やろうって約束したじゃない(泣)!!」って…先に約束破ったのはそっちじゃない(泣)!!

でも聖二さん、軽い脳震盪だけだったみたいで。
めでたく痴話喧嘩…になったところで、遠慮がちに止めようとした魅録がとばっちりを食らう羽目に。

…やっぱり、ほんとにぶつけてるように見える…(焦)。

「かるい…脳震盪です…」とナースコールを押す魅録。…ああ、ああ、お腹が気になって何度リピートしてもその表情が確認できないよ…!!!


吉乃川さんと白藤の親分とのシーン。
これは原作にもあった場面でしたが…うん、「お店にいらしてください」って言葉とその笑顔は、ちょっとじーんといたしました。

最後のお寿司の場面は、なかなか笑えてよかったです。
悠理の自由さが、やっぱりこの面子の中では面白いと思うなあ。



さて、今回の元ネタは、原作でいうと「-ウエディングエクスプレス-の巻」。

いちばんスリリングな部分がごっそり「教会での追いかけっこ」になっちゃってるので、迫力とかは殆ど無し…。
まあ海に落っことされたり美童の運転でのカーチェイスをやられたりしても困るわけだが。

でもなあ、1話もそうだったんだけど、残念なことに原作からアレンジされてる部分の殆どが、変に間延びしてて足を引っ張ってる感じがする。2話の時はまだそうでもなかったんだけど…今回の教会の追いかけっこは、ほんとにちょっと…って感じで。ただ男性陣に花嫁衣裳を着せたかった、それだけ…みたいな感じがすごくあったなあ。
どうせアレンジするなら、「よりおもしろくなるように」やってもらいたいものだよ…。


あと、個人的にうーん…と思う要因としては…有閑倶楽部の仲間内での「友情物語」的なものがなかった、ってところかなあ。吉乃川さんの為に結束するっていう場面はあったんだけど…

2話でメンバーが悠理の身を案じて、そして叱ったみたいな…そういう意味での「仲間を思っての結束」的なものはこういう話では結構大事だと思うし、この漫画の魅力でもあると思うので。
そういう部分は生かしてほしいなあ、と思ったりします。

2話が結構おもしろくなってただけに、個人的には残念な回ではありました。






「第4話」 
〜出た!幽霊〜 

今回は有閑倶楽部の原作でも多くの割合を占める、しかし仁は嫌がっていた(笑)、オカルト話。
そしてはじめての、美童メインの回でもありますね。
とっても「花輪くん」ぽい美童であります(笑)。

あ、悠理のタイツの色が違う。

女生徒達に囲まれ、ご満悦の美童。
しかし美童を狙ってるのは女生徒だけではなく…なんと娘の為に校長まで!
教頭の棒読みの否定が、なんかえらくツボってしまいました。


ドケチ婆さん「きぬ」さんに、見初められてしまう美童。(吉行さんに思いっきりレフ板が当たっている…!!)
魅録の「どこまでストライクゾーンか、試してみようか」ってのが、いいな。

昔の恋人(ザビエルな美童…)(これ、娘さんのほうもホンモノの吉行さんの娘時代なのかな。かわいらしい…)に似ているというきぬさん。

魅録、どんだけ涙もろいんだ(笑)。

「人の不幸は面白い♪」な有閑倶楽部の面々ですが、ただ面白がってるだけじゃなくほんとにきぬさんの想いも汲んで、応援してくれちゃってるわけですね。

それまでの「ケチケチいけず婆さん」とは打って変わって、恋するきぬさんはなんかほんとに可愛らしい。
嫌がっていた美童もきぬさんの純真な気持ちに触れ、心が解けてきたようです。


なのに、きぬさんは転落死してしまっていました。
…あの花束を、渡してあげたかったなあ…。

大金持ちなのに、寂しいお葬式。
ケチケチして嫌われていた結果なのかなあ。
親戚も、酷いひとたちだし…。

せめて最後に、きぬさんの死を本当に悼んでくれる子達に出会えてよかった。
「一番大切なものは、貰えたからさ」という美童の言葉と、その哀しそうな表情に、じん、としました。


が、その後2度も命の危険にさらされてしまう美童。

きぬさんの遺産が美童に贈られていたせいでその親戚達から命を狙われたわけですが(コンセントが魅録の鼻の穴に…!!Σ( ̄□ ̄;))、しかし落ちてきた看板のほうは(そしてきぬさんの事故も)、そいつらのせいではなかった事が判明。

終わったと思った事件は、全然終わってなかったのね。
「きぬですぅ!!」って脅す魅録(素の仁が入ってます・笑)が面白可愛いんだけど、美童本人は全然笑えないご様子…。
霊感の強い悠理も、何かの気配を感じまくっているようです。


そしていよいよ、学校で霊に遭遇。

…っておいおい、なんだその取って付けたような(←文字通り)毛束はΣ( ̄□ ̄;)。
なんだこの無駄に長い、そして恐くない、オカルトシーンは。

このシーンにこんなに時間を掛けるよりも、もっとテンポよく他のオカルトシーンを挿入したほうがよかったんじゃ。
原作にある「向こうに向けたはずの人形がいつの間にかこっち向いてる」ってシーンなんか、シンプルながら結構恐い場面だと思うんだけどねえ。


でもでもこのあとの、みんなが美童を守ろうとするシーンは好き。
野梨子が真っ先にその決意を、しかも笑顔で口にするところなんてジーンとしたし。
重々しくでも押し付けがましくでもなく、「大丈夫でしょ」って請け負う仲間達が頼もしかったし、嬉しかったなあ。

うん、有閑にはやっぱりこういう場面が必要なんだと、個人的には思う。

…まあそう言いつつ、みんな寝ちゃうんだけど。
でもこれは美童を見捨てたわけじゃなく、霊の強い力なんですよね…。

魅録が(クッションで逆襲しながらも…って、アドリブ?)起きてくれてなんとかこの日は回避できたけど、きぬさんの思いは収まってなかった模様。

個人的に、原作では悠理が活躍する場面が魅録に変更されてたのはちょっと残念。
まあ魅録が主演と決まった段階から、そうなるだろうことは予想ついてたんだけどさあ…。その分魅録の出番は増えるし、喜ぶべきところなんだろうけどさあ…。(でもさあ…。)

てかオカルトシーン…いちいちチャチいなあ…(焦)。

「首がない」って事を魅録に告げようとする美童が発した「…みろく?」っていうあどけない声が、なんか一番リアルで恐かったかも。


序霊のために、きぬさんの家へとやってきた4人。
女子組(悠理除く)は霊能者さんを迎えに行くわけですが…霊の力で足止めを食らってしまっているようです。


無くなったはずの、きぬさんの人形の首。
そのうしろにも、ずらりと人形達。
うーん…原作でも相当恐かった場面ですが、さすがにゾワっと。

しかし…そのあとがいけなかった。
またしてもチャチなオカルトシーン、再び…。いや、みたび(焦)。


「あたしはひとりで寂しいよ…」と言うきぬさん(の霊)。

そうか、あんなに好きだった美童を何でこんなめ遭わせるんだろう、って思ったけど、あんなに好きで、嫌われものの自分にも優しかった美童だから余計に、想う気持ち、一緒にいたい気持ちが強かったのかなあ…。

ここでも、恐がりつつも美童を守ろうとする仲間たち。(じーん…)

そんな彼らは霊の力によって傷つけられるわけですが(はりつけにされる魅録が…不謹慎だけどちょっとエロくて素敵だった…!)、美童はそんな仲間達の姿を見て、本気で怒り出しました。

腹が立って。
くやしくて。
かなしくて。
「ちょっと可愛いな」、ってそう思ったきぬさんだったから。

…そういう気持ちが、ものすごく表れてた。
…そしてそんな美童の気持ちに触れ、ようやくきぬさんも成仏したようです…。

人形の涙を見てそれを感じる、4人。
いやあ、はじめて「有閑倶楽部」で泣いちゃったよ。


じゅんの、演技うまくなったなあ…。

きぬさんとお別れしてきた美童を迎える、魅録。
そのふたりの会話がとてもやさしくてあったかくて、ふたたび涙…。


原作で百合子さんからもたらされるオチは、校長の娘さんから…という展開に。
しかしどういうセレクトをしたら美童へのプレゼントがコレになるのか…いささか謎であります(焦)。


今回の元ネタは、「愛すればこその巻」。初のオカルト。
ストーリーの流れとしてはかなり原作に忠実だった今回ですが…うん、へんにエピソードを足すより、こっちのほうがいいかも。
…まあ、足したエピソードが面白ければ問題ないんだが…今んとこ、そこが上手くいってないからなあ…。


そして次回は、あたしも大好きな「剣菱家の事情の巻」が元ネタとなるもよう。
予告映像で既に原作にない部分が盛り込まれておりますが…うーん、吉と出るか凶と出るか!?

でも雲海和尚が「泉谷しげる」らしいのは、かなりたのしみ(笑)。






「第5話」 
〜崩壊の危機〜 

今回は、原作の中でも個人的に好きだった話、「剣菱家の事情の巻」が元ネタ。
清四郎にスポットが当たる回なので、若干びくびくしつつも(←なんで)楽しみにしておりました。

が、いきなり

「オクラの名産地〜♪」

て。
しかもなんか、幸せそうだし…(笑)。
でも真面目な話、眠りながら歌うときの微妙な声の感じとかがすごい上手い…と思ってしまったんですが。


しかし、あたし今の学校の形態(?)って全くわかんないんですが
こんな大々的に、成績とか人前で公表しちゃっていいもんなの?
それは「個人情報」ではないの?
コンプライアンスの観点から見て、それはオッケーなの…!?(←あんたこのドラマにそんなこと言うても)

1位と2位の清四郎と野梨子、最下位の悠理に89位の可憐さんはいいとして…
で、魅録と美童は?(←結局知りたいらしい)

魅録はわかんなかったんですが…教頭が左手に持ってるほうの紙の、上のほう…おそらく53位くらいのあれ、「美童グランマニエ」って書いてるっぽくないですか。たぶん。
…でも結局、肝心の魅録がわかんないや。

でも原作では、成績的には全然余裕そうな感じだったよなあ、魅録って。


さて、おそらく…とは思ってたけど、悠理の兄、豊作兄ちゃんは出てこないのねー。
清四郎の姉ちゃんは出すんだから、ちょっと出してくれてもいいのに。
おかげで「豊作の嫁」として可愛らしい子を欲しがるのではなく、いきなり「孫」を欲しがるっていう展開に…。

それにしても百合子さん…もうすこし、迫力が欲しい感じだなあ。
いや、体格的にはもう充分なんだけど…(←こらこらこら)


悠理の結婚話はすっかり面白がられ、ギターで「結婚行進曲」まで奏でられる羽目に。(紙吹雪はどこから…)


清四郎が婿候補に、となる展開はまあ、ほぼ原作のまま。
でも欲を言えば、清四郎が決意するまでにもう少し味付けが欲しかったかなあ…。
なんか、呆気なかったような。
「自分の力を試してみたい」って思いに至る部分が、あんまり伝わってこなかったかも。
あれだと、「野心」っていうよりも「みんなに『無理だ』って言われたのが悔しくて」って感じのほうがウエイトが高くなっちゃってる気がする。

それにしてもヨコ、こうやってるとほんとに美形なんだよな…。
普段あんなだから(笑)、いまいちそっちに意識がいかないんだけど。
柔道着とかスーツとかメガネとか…結構ときめいたぞ(笑)。


んで、あたしがとても好きだったセリフ
多少アレンジはされてたけど、ちゃんと使われていて「おお♪」と思いましたですよ。
まーどうせなら「いやな奴」まで言って欲しかったけど。


鍋いっぱいの札束を手に、雲海和尚のもとで修行をしようとする悠理。
が…原作以上にあっさり負けているのはどーして。
原作では和尚の修行のおかげで、強くなったわけではないけど清四郎の動きを「読める」ようになっていた悠理だったんだけど…修行は?ねー修行は???(←あきらめろ)

あっさり負けた悠理は、約束どおり清四郎と婚約させられることに。
(婚約パーティーでの時宗ちゃんは、こういっちゃなんだが余計なパーツだったなあ…。しがみつかれた魅録はよかったけども…でも…)


万作さんが百合子さんを追ってハワイかどこかに行ってしまったことで、早速剣菱の実権を握った清四郎。
大財閥を動かす、という事に夢中になるあまり、仲間達の気持ちを思い遣ることが出来なくなっている清四郎。
妻になる(予定の)悠理には、言葉遣いも変わっちゃうんだなあ。


生徒会室に6人で集まることが、少なくなっていく…。
でもそんな時に「仲間という宝石をもっと大事にしなくちゃ」というエール理事長の言葉に触れ、魅録は何かを感じたよう。
あの時の魅録には、パズルのピースひとつひとつが宝石の粒に見えていたのかもしれない。
愛おしそうにパズルを埋めていく魅録の表情が、とても優しくて可愛い表情になっていました…。


だけど、清四郎はその宝石を見失いかけているようで…。
元気の無い、清四郎を前にびくびくしている悠理がほんとになんか、かわいそうになってしまった。

この時の清四郎は、メイクでそうしてるんだろうけどほんとうに顔色が悪くて。
余裕の無い、ぎすぎすとした感じがすごくよく出ていたなあ…。


野梨子のなぎなたは、正直全然勝てそうにないんだけど…
でも、自分の為でも悠理の為でもなく清四郎の為に、必死なんだろうな。
もとの清四郎に、戻ってほしくて。

そしてとうとう、魅録が登場。
制服を脱ぐ時の胸筋のあたりに「はうっ…!!(ズキューン)」となってしまったのは、ここだけの話で。

野梨子の態度を一番気に掛けていて、清四郎へのその思いも知っていたのが魅録。
そんな魅録としては、「宝石」である仲間達をないがしろしにし、そして必死で向かった野梨子にすらきちんと向き合わない、…そういう清四郎が、とうとう我慢ならなくなってしまったのだな。


で、ここで流れた「Keep the faith」。

どーして今までこういう使い方が出来なかったんだ!!
あのいつものへんちくりんなBGM(スミマセン)使うより、全然いいじゃんか…!!!

そしてそして。
この戦いの場面はちょっと、「ああ…、す、ステキ…!!Σ( ̄□ ̄;)」と、もうなんか全然違う見方をしてしまっている自分がおりました、実は。

戦ってる間にさー、魅録の髪がどんどん変わっていくのですよね。
乱れて、汗でウエットになって…ああああう!
傷だらけの怪我メイクも含め、いやあ…ほんとに素敵でございました。



「この僕が同情されるなんて」と言う、清四郎。
「まだ解んねえのかよ」と言う、魅録。

そうだよ清四郎。まだ解んねえのかよ。
なんで魅録と戦ってるのか。
なんで野梨子が、みんなが、自分を応援するのか。

…そして、この戦いに決着を着けたのは結局、雲海和尚でございました。

でも…スイマセン。
この和尚の登場シーン、あたしにはコントにしか見えませんでしたよ…。

まあ和尚もあれだけお金貰っといて悠理には何も伝授してくれてないわけだし、ここらでちょっと活躍させとかんと、って感じなんだろうけど。

あの「喝!」もさ。
魅録は「…すっげぇ」って言うんだけどさ。

やっぱし、コントにしか見えなくってさ…(焦)。
万作さんと百合子さんの改心も、わかったんだか解ってないのか、って感じだったんだけどさ。


でも、清四郎を見守る野梨子と魅録の表情と
それから「はい、醒めました」って言う清四郎の、傷ついた子供みたいな表情が、とてもよかった。

よかった。
清四郎が、有閑倶楽部にかえってきた。
清四郎を助け起こそうとする魅録の手が、嬉しかった…。



うーん…和尚の使い方は、中途半端だったかなあ。

あと今回残念だったのは、美童と可憐の使い方。
立場としてもどっちつかずで、面白がるにしても清四郎に不満を抱くにしても、どっちも中途半端ではっきりしなくて…
戦いの途中で清四郎を応援しはじめるのも、野梨子のそれはわかるんだけど、あの二人だと「ああ、もうどっちでもいいんですね?」みたいな…なーんかものすごく軽ーい感じがしてしまったのですよね。
この二人の気持ちの動きがもう少しきちんと描けていれば、もっとこの決闘のあたりもメリハリが付いたと思うんだけどなあ…とか。


さて、最後の、原作本プレゼントのコーナー。
本よりもむしろあのコーナー自体が、仁ファンへのプレゼントだったぞよー。(ご満悦〜)

でもあれ、「仁が鎖骨触られるのに弱い」って知ってる人じゃないと意味わかんないです…ね…?(焦)






「第6話」 
〜男嫌いの恋〜 

嬉しいことにこのところ、原作の中でも「この話使ってほしいなあ…」って個人的に思っていたやつが採用されていたりして。
5話の「剣菱家の家庭の事情の巻」、そして今回の「白鹿野梨子に捧げる愛の巻」。野梨子主役の話なら絶対これだろ!と思っていたのでねえ。

そんな感じで第6話。

ところで毎回お話の前後に絡んでくる校長とメガネ(笑)だけど。
あの場面っていちいち、必要なのかしら…ってかそもそも彼らの存在って必要なのかしら…と、今更思ってみる。
まあ判り易い形の「敵」役が必要なのかもしれないけども。
それにしたってミセス・エールのバックアップがある有閑倶楽部にとっては、彼らの圧力なんざ屁でもないわけだし…そもそも相手にならないだけに、彼らの必要性があんまりわかりましぇん(笑)。
「メガネ」に拘る教頭にも、面白いとかいうより「あーもうわかったから。」とあしらいたくなってしまったりするのであります…。


さて、野梨子と裕也の出会いの場面。

なんだおまえ。


どーやら野梨子は、突然現れて自分を救ってくれた裕也に惹かれた模様。
でも野梨子…あんたそれだったら普段そばにいて守ってくれてる魅録や清四郎に何故惹かれないのだ。そっちのほうがよっぽどオコトマ…(以下略)


野梨子を見つめる清四郎(指でほっぺた揉んでるー)がなんか、素敵。
清四郎にとって、幼馴染みの野梨子はとても大切な存在だし
異性に免疫がないだけに、危なっかしく見えるんだろうなあ。

ドラマでは、原作よりも若干、ただ心配してるというよりも「焼きもち」的な気持ちが表れてたように思います。
で、そこらへんの気持ちの出し加減が結構絶妙で、あたしなんかは結構「おお♪」とか盛り上がってしまいましたよ。
ヨコの清四郎は、どんどん「清四郎」になってきたなあ、と思います。表情とか。


そして裕也に説教をする野梨子が、これまたなんだかとてもよかった。
「融通が利かない」というよりも、曲がった事の嫌いな、、凛とした部分がよく出ていて。
それでいて、淡い恋心みたいなのも垣間見えて。
育ちの良さみたいなものもちゃんと表現されてるし、香椎さんの野梨子については本当に安心して見てられるなあ。


おっ、クマとの再会だ☆
そーいえば今回何気に、篠井英介さんとか橋本さとしさんとか、チョイ役が豪華ですな。

でも「ゲスト」として扱われるのは彼ひとりなんですね。ふーん。


野梨子のもとに掛かってきた、裕也からの電話。
野梨子が喋ってる時の、ワクワクした感じの可憐・悠理・美童の3人がちょっと面白かった。清四郎の表情との対比も含めて。

魅録の、「似てるはずねーじゃーん」の棒読みも最高(笑)。


そのあとの、清四郎と魅録のシーン。

行動を起こそうとする清四郎に、「裕也は俺のダチだから任せてもらっていいか」と仁義を通す魅録。
「頼みます」と魅録に託す清四郎のその表情も…
そこには野梨子を大切に思う気持ちと、二人の間の信頼がきっちり表れているように感じました。

…なんか、グッときた。


「みんなにも聞かせてやりたいですわ」っていう魅録の皮肉も、よかったな。
野梨子のことは勿論心配だし、だけど野梨子を心配している清四郎や仲間達のことも思っての言葉なんだろう。
でもそう言ったあとの表情は優しくて、その表情は「意地悪で言ってんじゃねえよ?解んだろ?」って言っているようで。

うっ…魅録かっこいい。かっこいいよ。


が、これ以上魅録に迷惑を掛けられない、という理由から、突然裕也に殴られてしまう魅録。

「$π+☆&#¥…!!ヽ(#`Д´)ノ」(←もはや言葉に出来ない怒り)



あのへんちくりんな「燕の巣頭」な(笑)やっちゃんを筆頭にした多種多様に渡る団体さんは…もしや「魅録ファンクラブ」なのでしょうか。
もうあの人たち、「魅録☆命」って書いたハチマキとか巻いてても違和感ないような感じだ(笑)。

…で、よかったらあたしも仲間にいれてくだちゃい…(えへ)


裕也を救いにいく魅録と野梨子。
鉄パイプ持って乗り込もうとする無謀な野梨子を止めたのは、有閑倶楽部の仲間たちでした。

「不可能を可能にするのが、有閑倶楽部でしょ?」

そう言われた魅録の、抑えつつも嬉しそうな顔。
「ありがとう」じゃなくて「悪い」っていう気持ちの伝え方も、なんかすごくいいな、と思ってしまった。


今回は、魅録初のワイヤーアクションも。
あの回転キック…4回…5回転、くらい?ありえな…(以下略)

そのあとの、誉められて得意気な表情は凄く、魅力的だったなー。


そして、野梨子と裕也を見守る魅録が妙に無邪気で、これまた可愛らしいこと。

「KY」な時宗ちゃんによって邪魔が入ってしまいましたが…清四郎にとってはちょっと幸いだったかも?
バス乗り場でお別れする野梨子を見守る表情も、とても複雑で…でもそれがとても素敵だったりしました。複雑ながらも、結局野梨子のハッピーエンドを願ってるわけだしね。

うん、清四郎、今回いい男だったなあ。



ちょいと辛口の発言をしてしまうけども。

裕也を演じた彼、そらファンもたくさんいらっしゃるし人気もおありになるし、見る人から見れば物凄くカッコいい存在だったりするんでしょうが。
でもこう…「誰が見てもオトコマエ!」っていうタイプではなかったりする…と思うわけですよ。

なので、あの可憐から「いい男ねー」って言われたりとか
あと自分から「結構女にもててさ」とか「向こうからいくらでも寄ってきて」とかの発言があったりとかしても

なんつーか、説得力がない…と言ってしまうと非常に失礼な話ですが

よくある、すごい可愛い女優さんが「ブサイクな女の子」を演じて「ブース!」とか言われてるベタドラマも「おいおい…」って思うけど
やっぱり映像には説得力を持たせてくれまいか、というのが正直なところだなあ…。

あと「お嬢様が不良に惚れる」って図式は解るんだけど、あの裕也は不良にはぜーんぜん見えなかったなー
…というのも、映像にいまいち説得力がなかった一因かな。



次回は可憐メインのクーデターのお話ですよね。
原作では「キール王国」という国の石油王の息子って設定の、すっごい濃い顔のカサル王子の役は…随分あっさりした顔の外国人だな。(有名な人なのかい?)(←無知)
まあ、美童をじゅんのが演じてる時点で、ここらへんは何でもありなのかあ。

ともあれ、有閑6人が回を追うごとに魅力的になっているので
そこらへんを期待したいと思います。


「そんなん商売上がったりやで〜」も、えらく可愛かったねえ。






「第7話」 
〜極上玉の輿〜 

あれれ、視聴率下がっちゃったのかあ。

自分内では始まってからこっち、今回の第7話がいちばん好きだった回なので…あら勿体無い、観てないんだ…?って感じだったりします。
まあ、「関係ない」と言いつつ順位や数字は割と意識してチェックしてしまうタチなもんで。やっぱり高いと嬉しいもんですしね。
そっかあ…。

そんなわけで、第7話。

おお、「マキシム・ド・パリ」のミルフィーユ!あの、原作にも登場した…!!
…って、箱と苺だけかい。

カサル王子は、台湾の人気俳優だというマイク・ハーさん。(←すんません、存じません…)見た目ちょっとじゅんのっぽいなあ、と思ったけど(笑顔とかも)、でもそれより藤木直人に似てる(笑)。
お付き(?)の人たちと国籍が同じだとはまるで思えないのですが、まあ、あの美童もスウェーデン大使の息子ってことだし…そこらへんは言いっこなしってことで。


すっかり「その気」になって浮かれてる可憐、かわいいなあ。

原作の可憐ってもっと…なんていうか、言葉悪いけど「蓮っ葉」な感じがすると思うんですよ。あと色気とかももっともっとあるし、結構人に厳しかったりもするし。表情もちょっと意地悪だったりとか。
勿論そこも魅力だし、好きなキャラではあるんだけど。

ドラマの可憐は、ちょっとおバカさんっぽいところは原作どおりだけども…なんかもっと喋り方や雰囲気もほわーんとしてるし、原作よりも「可愛らしい」って感じがすごくする、気がする。

で、あたしはこの「ドラマ版・可憐」が結構好きで。
「ちょっと『プリンセス』って呼んでみてよ」とか言って魅録相手に踊りだしてるとこなんかも、「うわー、おバカだ可愛い〜」って、なんかほのぼのしてしまうのです。…目線がちょっと美童だな(笑)。
今回はそういう「あたしの好きなドラマ版・可憐」がふんだんに楽しめた回で、そういう意味でも楽しかったなあ。


さて。

「学校には行ったことがない。『ダチ』はいません」というカサル王子の話を気の毒に思う有閑の面々。
かけがえのない『ダチ』を持つ彼らには、学校云々よりも「ダチがいない」というカサルが不憫で、カサルを楽しませてあげたい、って心底思ってしまうんだろうなあ。(で、それが後のハプニングに繋がると。)

でも「ケーキ食った食わない」で争ってる姿は、なんかほんとに可愛かった。
出演者の「チームワークの良さ」みたいなものが、この回はほんとうに、作品にも凄くいい形で表れていた、と思います。
彼らが集まったときの雰囲気のよさは、ちょっと格別なものがあったもん。


ところで、はじめて教室のシーンが出ましたね。
…って、机、小っさ!!Σ( ̄□ ̄;)夜行バスのひじ乗せるとこから出てくるサイドテーブルくらいしかないやん。(←例えが貧乏くさい)
セレブの学校ってああなのかい。庶民のあたしにはセレブな世界のことは解らないよ…。

うふふ、警官を威嚇してる魅録、かっこかわいいな。
廊下を曲がってきたあとの顔は「ほっぺたぷー!」になってるし!!(ヒイイ!!)
あと、「出るモンも出ない」4人も可笑しいし!
そーいえば知人が以前「最中に後ろに並ばれたら出んようになる」って言ってたけど、そういうことなのかしら。(なんの話だ)

とにかく、あまりの警備の厳しさにカサルを不憫に思った6人…
警察を出し抜いて、可憐とのデートを実現させてあげることに。(しかし、金髪の救急隊員って…)

魅録の「早く行けっ」の言い方も、なんかすごくよくて。
そのあとの「行ってき」「行ってら」が…正直言うけど、なんかはじめてしっくりきた気がした。自分の中で。
今までは「いや、こいつらはそんな言葉使わんだろ…」とか、そういうことばっか考えてたりしたんだけども。だいぶ頭が柔らかくなってきたのかな、今回はこの「合言葉」が、むしろ嬉しく感じすらしました。

悠理とのわちゃわちゃぶりもいい笑顔で、多分アドリブだったりするんだろうけど、すごくよかったなあ。


さて、可憐とカサルのデート。
気合を入れていろいろ計画していた可憐だけど、カサルは日本の庶民の生活のほうが気になるようで。

ズルズルとラーメンをすするひとたちにちょっと剥れる可憐。
最初「下品だわ、とか思ってんのかなー」と思ったんですが、多分そうじゃなく…可憐としては「もー、ムードぶちこわしー(ぷんぷん)」って感じなのかな、と。
「ダチです」って言われてふくれっ面の可憐も可愛いです。

ああー、カサルが缶コーヒー飲んでる公園、NTTDoCoMo new9シリーズ『動き出すレジ篇』で仁が「デザート欲しくね?」って言ってた公園だ!きっとそうだ!!(ロケ地巡りの記録はこちら。)


カサルと共に誘拐されてしまった、可憐。
自分を責める清四郎が…うう、かっこいいぞ。

清四郎の支持を受けて、それぞれの役割を果たそうとする有閑倶楽部。
美童の清四郎への返事がどうしても「大根」って聞こえるんですが…あれ、なんて言ってんの?(焦)

弁当屋の名前は「夕勘亭」なのね(笑)。
魅録の半袖のつなぎ姿がものっすごいかっこいいぞー。


可憐とカサルを助けにきた、悠理。

ガタガタと震えていた可憐の手が、助けに来た悠理を見るなりピタリと止まって。
守るようにカサルから手を重ねられていたのが、逆に「もう大丈夫」というふうに、可憐がカサルの手を包んで。

いかに可憐が仲間達…「ダチ」を信頼しているかっていうのが伝わってきて、ここはかなり、グッときた場面でした。


そして…出た英語!!
と思ったら、野梨子も英語!!(めっさ流暢!!)

総監を説得している清四郎…ほんとにヨコが、かなり清四郎だったなあ。
かっこよかった。頼もしかった。

でもってまたしても魅録の英語!!(これまた流暢!)(ひー!!)(←英語萌え?)
「死んじゃう!」も素敵…。


可憐たちを救う為に、今回は時宗ちゃんの二人の部下も一緒に頑張ってたんだなあ。
ちょっと、何気にツボでしたよ。
総監は高校生の言うなりですけど…(笑)。


撃たれた…!!!Σ( ̄□ ̄;)
…と思った可憐でしたが、たまたまヒールが折れただけだった模様。(そんな!)

しかしなんと、弾は魅録の胸に!命中していたと。ひー!「369」のプレートがなかったら確実に死んでたー!!!Σ( ̄□ ̄;)(イヤーッ!!)

命に…別状は…なくてよかったです…(ほんとうに…)(でも力抜けて倒れちゃってる魅録も素敵です…)

それに、可憐に弾が当たった!と思い込んでる悠理・野梨子・美童の演技も、とてもよかったんですよね…「いや、当たってはいないはず!!」って思ってたあたしでも、結構ジーンとしたなあ。


それにしても…テレビ局に監禁されて、っていうこの大アレンジ、考えたな。

こういってはなんだが、これまでの江頭さんの脚本では、原作からアレンジされた部分が「これでもか!」ってほど面白くなくて(すんません、正直な感想で)…だから「飛行機のシーンとかどーするんだろ…」って思ってたんですよね。
が、そのアレンジに今回はかなり成功していたと思う。
有閑倶楽部6人の結束を含め、すごく上手く見せてたんじゃないかなあ。
「Keep the faith」の使い方も、上手かったし。


最後のオチはほぼ、原作どおり。
原作よりも「ダチ」に重きを持たせていたのが、よかったかな。

カサルはまあ…不実な男ってわけじゃなくて、生まれた国の常識がマズかったわけで。
そら日本人には付いていけないっすよね、一夫多妻制は。(いやまあ、相手によっては…ごにょごにょ・笑)

可憐をぎこちなーく慰めてる5人の感じも、とてもよくて。
で、ころっと立ち直る可憐もやっぱり可憐らしくて、かわいくて。

うん、楽しい回でした。
好きな回でした。


それにしても、6人の空気みたいなものが本当によくなったな、と、今回はしみじみ感じました。
6人揃ってる時も、そのうちの何人かでいる時も…そういうシーンが増えてきた、って事より、目配せひとつとっても最初の頃とは全然違う感じがするし。

実際の現場でのチームワークの良さがそのまま表れてるんだとしたら、すごくいい空気の中で出来てるんだな、って事だと思うし…うん、嬉しいことです。


後半に向けてどんどん面白くなってきていて、あと3回で終わっちゃう、っていう事を寂しく思ってしまうくらいになってしまいましたよ。
最初の頃は「打ち切りになったら…」とか「一条さんの『原作』表記が『原案』表記になったら…」とか危惧していたくらいだったのに。(←しかもそれって、ドラマを観て思った事だったりしたし。)

だから、よかったあ…と思います。


さて、第8話はとうとう、千秋ちゃん登場。
秋吉久美子さんか…。なかなか、イメージ的にはいいんじゃないだろうか。奔放そうな感じとか。鹿賀さんとのバランスも取れてる感じがするし。

元ネタは「君に愛の花束を の巻」らしく、これ個人的にかなり好きな話だったので「おお!」って思ったんだけど…やはり予告では、原作とはかなり違った感じになる模様。
そのアレンジが吉と出るか凶と出るか、だなあ。

個人的にはタヒチに着いてからの6人の話が凄く好きなんだけど…
流石にタヒチには行けないだろうし、話は空港止まりになっちゃったりするのかな。

原作のいい部分は、ぜひとも残していただきたい、と思いつつ。
期待して来週を待とうと思います。






「第8話」 
〜花束爆弾!?〜 

なんかセンスのないサブタイトル…って、あ、いやいや。


6角形テーブルで退屈しのぎをしている、有閑倶楽部6名。
「負けたら罰」って、これ、空き時間に出演者達で過ごしてる時間も、こんな感じだったりするのかなあ。なんだかほのぼの。

千秋ちゃんはこれまた、随分と原作とかけ離れたキャラになったなあ。
秋吉久美子なら原作のままの千秋ちゃんも巧く演じられたと思うんだけど…なんでこうなっちゃったんだろうな?


さて、届けられた花束。

どーもあたしは「ドラマのテンポ」とかが気になってしまうタチらしく(ということにこのドラマによって気付いたのだが)(悲しいことに)、ここでも脅迫に気付くまでの展開のモタつきにちょっとイライラとしてしまいました。
といいつつ、プレ爆発(?)にびっくりしてガタガタ…というかモジモジ(笑)している美童は、妙にツボでしたが。

でも脅迫に気付いてからの、魅録による「時宗ちゃん取調べ」とかは結構、「ぷっ」て感じのベタさがあって面白かったし
それに部下その1(勝手に命名)の「なんて用意周到なオカマなんだあ!」っていうセリフが妙に笑えたりもしました。
魅録の「満面の笑みじゃねぇかよ!!」とか(笑)。

トイレへと急ぐ時宗ちゃんの後ろを、「受け止める姿勢で」ついてく部下二人も可笑しいし。


魅録の鼻声、可愛い…。
「どりこ(野梨子)にいっでぼらうから、あの、店のだばえ(名前)おしえで?」のあとの鼻ムズムズーとか、もう!

時宗ちゃんに気持ちを伝える時のまなざしも、なんかなんとも言えない感じがしました。
有閑の6人でいる時も「仲間」って感じがすごく出てるけど、時宗ちゃんといる時も「親子」って感じがすごく出てる。
二人のシーンを、いいなあ、って思って見てました。


ところで、あの。

あの会議室で足ガツン!そしてヘタリ…のあのシーン。
あれはきっと、アクシデント…なのですよね?
ぶつけてしまって、演技続けようとしたけどできなくてヘタリ…となってしまって、でもそれをそのまま採用しちゃったと…
そういう風にしか見えないんだけど、違うのかなー。


魅録の「くんくん」。…ああ、犬みたい(泣)。(←なぜ泣く)

おそらく多くの仁ファンが「あたしも嗅いでほしいー!!!」って思っただろうと思うのですが

で、でも

「加齢臭」…って呟かれたら困るし
咳き込まれても嫌だし
へたりこまれたりしたら、死んでしまう…(泣)。



さて、「ヤキモチ大作戦・その1」は失敗したわけですが、ここで何と清四郎までもが参加しての!「ヤキモチ大作戦・その2(オカマバージョン)」が…!!Σ( ̄□ ̄;)

もうこれ、3人に女装させたい、ってのがメインの脚本なんでは…(ていうかきっとそうなんだろうな・焦)
皆さん、普通になんか美しいんですけど…あのう…。
清子さん(笑)なんか、黙ってたら普通に美人さんじゃないかよー!色白だしー!!!

そしてそして、魅録子さん!(←?)
いやあもう…首から上だけ見たら、ものっすごい別嬪さんなんだけど…どうしよう。(←どうもできません)

でも流石に、体格がよくなっていて。
少クラのナース仁子や仁子ママの時はもっと体も華奢だったけど、改めて「うわあ、逞しくなってるんだ…」って、そう感じました。
…って、そういうことを女装見て感じてるのもどないやねん、って話ではあるんだが…。
腕もだし、ウエストのあたりもガッシリとしてんですよねえ。(しみじみ)(←女装を眺めつつ)

あ、魅録子さん、清子さんと絡みながら笑っちゃってるぞ(笑)。


しっかし、そのあとの乱れ方はどうよ!(そして乳から携帯ってどうよ!)

でもこの時も、スカート履いて男らしく足拡げて座ってる魅録の前で、きちんと足揃えて可憐の手鏡を覗いてる美童(真顔)がこっそりと凄く可笑しかった…。


結局「ヤキモチ作戦」は失敗に終わったわけですが、今度は魅録発案「ニセ爆発作戦」によりケイコちゃんを誘き出す事に成功。

(…で、でも、爆発って…音はともかく、あの振動はどうやって…)


それにしても鶴見辰吾は熱演だったねえ。
スミマセン…話の流れがアレなんで、どーしても「感動」とかには至らないんだけども。
そいでもともかく、なんかいろいろ申し訳ないくらいの熱演だったす。
うーん…すごいなあ。

話の流れに文句は言ってますが
あそこでキスをしなかった時宗ちゃん、そして「捕らえる必要はない」と言った時宗ちゃんには、筋が通っていたし良かったなあと思います。


しっかし最後は最後で…
「ビッグウェーブ」に苦しみながら千秋ちゃんに花束を届けようとするのはいいんだけど、わかるんだけど…
やはりここでも、あたしのネック…そう、「テンポ」がね(苦笑)。



ものすごーく期待してた8話だったので、うーん…この回を残念に思ってしまうのは、やっぱしあたしが原作のファンだからなんだろうな。面白かった、という人も多いと聞くし。


「キャラは変えないで欲しい」という原作者の意図は、メインの6人以外には当てはまらなくていいってことなのかなあ。原作ファンにも人気の千秋ちゃんだから、あのキャラで時宗ちゃんや魅録と接して欲しかったなあ、と、やっぱり思う。これだとなんつーか…極端に言ってしまうと「バカップル」というか…。
「あの」時宗ちゃんに「あの」千秋ちゃんだからこその、素敵なカップルだと思うんだけどなあ。…って、それを今ここでウダウダ言ってもしょうがないのだけどもー。(ウダウダ)


仁ファンとして魅録の見所は、ほんとうにたくさんあったと思う。

千秋ちゃんを見上げる表情とか
わしわしされた髪とか
時宗ちゃんとの場面とか
もちろん、女装とか
ほんとに、たくさん。

でもやっぱり、「有閑倶楽部」の活躍がもっと見たいと思ってしまうし、あの6人をもっと見たかったな、というのがあるかなあ。
みんなの揃う場面にずっと野梨子が不在だったのも、事情はあるんだろうけどやっぱり妙な感じだったし。

そいで…
このエピソード、原作には物凄くいいシーンが沢山出てきていたので、それが凄く好きだったので、
なのにそういうシーンが全く!使われていなかった、というのは、やっぱり本当に残念だったです。

うーん、今からでも、9話と10話にねじこんでくれないもんかなあ…。(やっぱりウダウダ)



次回は「PART14」、飛良泉くんの幽霊(えらくポッチャリさん)と裏口入学のお話らしい。

終盤に持ってくるには弱いんじゃ…という気はするんだけども、ここは…というかここでこそ、面白く味付けして盛り上げていただきたい。いやもう、心から。
とりあえず、予告での武装(?)した5人の姿があまりにもカッコよかったので(揃いも揃って)、そこには期待していきたいと思います。






「第9話」 
〜vs裏口入学〜 

さて、有閑倶楽部も残すところ2話。
最後にどれだけ盛り上げてくれるのかに期待したいところであります。


冬休みを前に浮かれている悠理。
が、万年赤点の悠理はどうやら補習が免れなさそうな気配。

この学年主任の緑川先生…
「ごくせん」でも同じ山崎さんが「腹立つ先生」を演じておりましたが、…ほんとにドラマとはいえ、なんでこういう先生が存在するんだろう。
生徒に対して愛情というものを持たず、それどころか自尊心をとことん傷つける。
見てるだけでも腹が立ちます。


そして清四郎による特訓(?)を受ける悠理なのですが(地獄の特訓だ…)、これ見てる時の、ちょっと面白がってる魅録と可憐に対し、本気でビビってるっぽい美童がおもしろいなあ。
うーん、ドSな清四郎、素敵…。


試験の時の机は、授業の時と違って普通の机なんだな、この学校。(←どうでもいいが)

というか…魅録ってそれなりにお勉強できる子じゃなかったっけ。
こんなふうに鉛筆転がして試験受けるような感じなら、悠理同様、もっと焦ったほうがいいんじゃ…。それとも本当に余裕だから遊んでるだけ、とか…?
でも飛良泉くんの霊が乗り移った悠理の回答では「問1・a」の答えは「ウ」だったから、「カ」と書いた魅録は既に間違っていることに…(焦)


で、満点とったせいで霊に取り付かれてることも信じて貰えた悠理でしたが…駆けつけてきたみんな、心配してるというより明らかに楽しんでる顔。(美童、滑ったね…?)

「そっかあ、そーだよねー?」の魅録と悠理が…
や、やばい、まじで可愛いらしくて倒れそうだ(笑)。魅録の目が見えてないのが残念。
そのあとの鼻むにむに…ってしてるとこも含めて、ああ、なんとかわいらしい。


「花瓶でダイエット!」の美童は凄かったが(いろんな意味で…)(←どっちかというといい方の意味で)
それにしても、悠理のナイトみたいな魅録と美童が素敵だったなあ。


余談ですが…
飛良泉くんの中学時代の担任を演じてらっしゃる「ふせえり」さん
あたし「時効警察」をずっと見てましたので、シリアスな場面なのにちょっと笑いそうになっちゃった…(焦)

てかあの中学校、「野ブタ。」と同じですよね。
そうかあ、あの学校(ロケ地探索済み)に、仁とヨコも…。


生前の飛良泉くんの写真を見て、「(自分の前に出てくるときは寂しそうなのに)こんな顔もできんだなあ…」と気の毒に思う悠理。
そしてその悠理の想いを、ちゃんと汲み取る魅録と清四郎。
悠理の「腹へったあ」を聞いた二人の笑顔が優しくて、ちょっと泣きそうになってしまいました。

こういうふうに飛良泉くんの気持ちにまで想いを馳せると言うのは原作にはなかった場面で、でもそこに焦点を当てたのがドラマでは凄く成功していたと思います。


尾行する可憐と美童がおっかしいー。
なんか、すごくいいコンビだなあ。おバカさんっぽくって、でも情にあつくて。好きだなあ。
というか、このドラマ版の6人がほんと、好きだな。

あと、作戦会議の時のホワイトボードの絵が妙に丁寧で(「くそー」とか…)ウケました(笑)。


それにしてもホンマに腹の立つ、緑川のやつ。
魅録も静かに、だけど本気で、怒りを覚えたらしい…。

そして、飛良泉くんに向けた「バカ…」の言い方が物凄く優しくて、なんか泣けました。


カジノへと向かう5人の絵は、圧巻でした。

予告観ただけでも「おお!Σ( ̄□ ̄;)」って感じだったけど、こうして流れに沿って、5人の決意も判ったうえで見てるから余計にそう思います。
ただ歩いてるだけの筈なのに…ちゃんと怒りとか緊張感が伝わってくるんだもの。

名場面だなあ、と思います。


カジノに興じる5人も、それぞれの個性が出ていて。
初めての美童の(というかじゅんのの!)ビリヤードシーンはもっと見たいくらいだったし(「玉様」に出してはいただけないかなあ…)、野梨子や清四郎の和の風情は粋でかっこいいし
遊んでいるようにしか見えない可憐もチャーミングにビシッと決めるし

魅録は…あの「ツーペア」のウィスパーボイスといい、サングラス姿といい…ほんとにグッときます。


そして、みんなと飛良泉の為に自分も戦うと、弱った体をおしてやってきた悠理。
やっと、有閑倶楽部6人が揃いました。


最後は飛良泉くんの手助けもあって、有閑倶楽部の勝利。
喜び合う6人の笑顔が、なんかほんとにすごくよかった。

最後に、飛良泉くんも笑顔を見せて成仏してくれました。
ここでも「友達」という言葉は効果的に使われていて、6人がその言葉を発するときの「確かな気持ち」みたいなものが垣間見えて…じーんといたしました。


嬉しそうにお肉を頬張る悠理に魅録が告げる「現実」の言葉も、よかったです。


違う霊を呼び出そうと必死な悠理ですが
その後ろで笑いを堪えようと必死な魅録…というか仁が、これまたツボです(笑)。

が…なんで明智光秀の霊やねん(笑)。
でも、このへんのバカバカしさはもう、アリだなあ。



問題はエンディングの拳銃と、それに続く予告。

どうやら大きな事件に巻き込まれてしまうらしい有閑倶楽部。
清四郎や悠理だけでなく、美童や野梨子までが受けている顔の傷、そして魅録の涙…。

どうか納得のいく、感動もできる、そして勿論笑いもある、そういう最終回をお願いしたい。
ああ、終わっちゃうのが寂しいなあ…。