「長崎ぷらぷら節」 (@「裸の少年」 2002年9月頃放送)


さて、KAT-TUNデビューツアーの福岡コンサートに絡めて無理やり敢行いたしました、「長崎ぷらぷら節」ロケ地巡りのご報告です。
(ここで「長崎ぷらぷら節」とは何ぞや?と思われた方は、2006年4月11日の日記をご覧くださいね。)



まず、番組の中で彼らが回った店を列挙いたしますと

 Aチーム(亀・聖・上田くん)

  1.チーズフォンデュ : 「ロード・レーウ」(ハウステンボス内)
  2.皿うどん : 「共楽園」(長崎市街)
  3.トンポーロー : 「会楽園」(長崎市街)
  4.一口餃子 : 「元祖宝雲亭」(長崎市街)
  5.ケーキセット : 「カナルカフェ」(ハウステンボス内)

 Bチーム(仁・じゅんの・中丸くん)

  1.ピザ : 「ピノキオ」(ハウステンボス内)
  2.トルコライズ : 「きっちんせいじ」(長崎市街)
  3.カステラ : 「長崎堂」(長崎市街)
  4.ちゃんぽん : 「四海楼」(長崎市街)
  5.卓袱料理 : 「富貴楼」(長崎市街) 

 
先ほど「無理やり敢行」と書きましたが、実際、今回の長崎への旅はかなり時間的にいっぱいいっぱいの予定でした。
福岡公演初日の1部を観た後長崎へ向かい、翌日はその日の2部公演に間に合うよう、14時過ぎには博多へ向かう列車に乗らなければならない。
初日の1部公演が14時開始。終わって駅に向かって電車に乗って…どう考えても、長崎に到着するのは20時前後。

滞在時間18時間の旅です。


彼らの行ったお店は全部回りたい。
でも、どの店も結構閉まるのが早い。
そもそも博多-長崎間の移動に片道2時間を要する。
それらを考慮していろいろ考えると、行きたい店を絞り込むしかありませんでした。

やはり仁ファンのあたしとKままさんですので、ここはBチームの行った店を優先することに。
さらに、1件のみだったハウステンボスのピザの為に佐世保方面まで移動するのは無理ということで、こちらは我慢することに。

さて、残った4軒のうちカステラは購入するだけなのでいいとして、あとの3軒は全てボリュームのある食事内容です。
いくらあたしが食いしん坊だからといって(ホンマに食いしん坊なんですわ)、全部を食べるのは到底無理。

結局、もっとも食べてみたかった「卓袱料理」を最優先とし、あとは外観で我慢することにいたしました。
Bチームが食べたのはお昼(11時半〜3時)の間しか食べられない「ミニ卓袱料理」(2人以上で要予約です)。
「きっちんせいじ」の営業は10時からだし、「四海楼」の営業は11時からだし、時間が被ってしまうので複数食べるのは無理。
そしてどちらも夜8時には閉まってしまう(「四海楼」は8時がオーダーストップ)ので、初日の夜に、というのも無理がありました。



さて、前置きはこれくらいにして。(長すぎです。)


初日1部公演が終わっていそいそとタクシーの列に行くと、続けて2部を観る人が多いのかちょっとしか並んでおらず。おかげですぐにタクシーに乗れ、スムーズに駅に向かうことができました。
タクシーの中、携帯で時刻表を確認。
すると、どうやら19時半過ぎ頃に長崎に到着する電車に間に合いそうな感じです。

「Kままさん、『四海楼』のオーダーストップに間に合うかもしれません…!!」
「うそー!ちゃんぽんも食べれるのー!?」


そう、卓袱料理しか食べられないと思っていたのに、ちゃんぽんも食べられそうだったのです…!!

いそいそと切符を購入し、一路長崎へ。
情緒のある駅構内にはろくに目もくれず、観光案内所でパンフレット数種だけを入手するとそのままタクシーに乗り込み、「四海楼まで!」

早口の運転手さんが「出島」(亀曰く「まじ、出島」)の説明をしてくれたりするのを聞きつつ、いよいよ「四海楼」に到着です。


ばばーん
すごい。
でかい。
ゴージャス。

Bチームが「俺ら失敗した!」と慌てふためいたのも無理はない。
「何もそこまで」と思ってしまう程のきらびやかな建物です。
なんでもこちらが、長崎ちゃんぽん発祥の店なのだとか。

とりあえず写真だけ撮って、レストランフロアである5階に移動。
Bチームが食べてたテラス席のようなところがどこにあるのかは判りませんが、夜景の見える窓際の席に通していただきました。

例のおどおどした(笑)店員さんはいませんでしたが、制服はあのまんま。
渡されたメニューはコースっぽい料理の書かれた面を表にしてありましたが、それを完全に無視して「ちゃんぽんと生中」を注文。(やっとビールだ!)



初代ちゃんぽん
ばばばーん!
かなりなボリュームです。

上にトッピングされた錦糸卵が「四海楼スタイル」なのだそう。

Aチーム予想は1,500円。
実際のお値段は950円。

麺はむっちりとしてつるりと太く、スープはものすごくクリーミー。麺とスープがよくマッチしていて(じゅんの曰く「野菜と麺のカーニバル」)とても美味しいです。
ちゃんぽんに入ってるかまぼこの存在がいつも解せない私ですが、薄くスライスしたそれはなんだかとても軟らかくて美味しくて。もう、それこそ「ご麺なさいねー」(byじゅんの)って感じですよ。
大満足でした。

ようやく来れて、そしてギリギリ間に合って食べることまで出来て、しかも美味しい。
すっかり満足してほけーとしてて、ハッと気付くと店内の客は私達のみ。
ちょっと慌ててお会計をしたところ、「どうぞ」とお菓子をいただきました。
なんか、「源氏パイ」が立体的なお花の形をしているようなお菓子。そちらもとても美味しかったです。


建物の2階には「ちゃんぽんミュージアム」というものがあり、無料だというので(関西人やのう。)行ってみることに。

まあ、「ちゃんぽんの歴史」みたいなのを色々展示してある場所だったわけなのですが。
あんまり興味のもてない内容(こら)のそれら展示物の中で、あたしはある一枚の絵に釘付けになってしまいました。

なんていうんでしょう…もう、「なんとも言えない」絵なんですよ。
小学校低学年くらいの子供が宿題で描いた、って感じの、ものすごく力の抜けた「ゆるーい」絵なの。
それなのに、ガラスケースに丁寧に収められたそれには、「ナントカ伸太郎画伯」って書いてあるの。

画伯!Σ( ̄□ ̄;)

その絵のなんともいえないユルさと、そしてそれを描いた人に付けられた「画伯」という言葉との絶妙なミスマッチ感が、ちゃんぽんを食べた事で少々ハイになってたあたしにモロにジャストミートしてしまい…
シーンとしたそのミュージアムの中で、堪らず「ひゃははははは」と大笑いしてしまいました。

離れて別の展示物を観ていたKままさんがびっくりして(そらそうやろ)「どないしたん!?」「どんちゃん、どこー?」って言うんですが、もう笑いすぎて「ここです」すら言えない。
声を頼りに近付こうとするKままさんなのですが、ミュージアムで細かく仕切られているため、迷路状態になって狭いのになかなか辿り着けない。
もうこうなってくるとその状況までが可笑しくて、笑いもますますヒートアップする始末…。

ようやく辿り着いたKままさんに涙目で「これー」と示すと、Kままさんも一緒になって「あははははは」と大笑い。
「画伯っていうより、『伸ちゃんが描きました』って感じやねー」とのKままさんのご意見に、また爆笑。

いやー、ミュージアムであんなに笑わせていただけるとは思いませんでした。
他にも「有名な画家さんがちゃんぽんのお代として襖に書き残した絵」とかいうのもあったんですが、「伸ちゃんの絵」に勝るインパクトはなかったわー。

あの絵を見るためだけにでも、是非「ミュージアム」にもお立ち寄りください。

(…って、実はすっごい高名な画伯の絵やったりしたらどないしよう。)

中華街の門

さて、宿泊したホテルは中華街にあり、Aチームの行った「会楽園」や「元祖宝雲亭」が近くにあった筈なのですが、満腹と時間不足のために行けず終い。

翌朝、Aチームの立ってた場所の写真だけ撮りました。

聖が目を見開いて
「に〜く〜!!!」(注:「肉」)って叫んでたとこですね。

部屋に入って土曜ワイド劇場を見始めたものの、殺人事件が起こった後そのままうたた寝してしまい、目覚めた時にはエンドロールが流れていました。(犯人は誰。)
あ、でもそのあと、Pちゃんの出た「チューボーですよ!」は観たの。
そこにいるわけじゃないのに亀の名前が何度も出てきて、なんかとても嬉しかったです。


長崎堂。
さて、翌日。

ホテルをチェックアウトし、まず目指したのはカステラの老舗、「長崎堂」。
こちらは前日にちゃんぽんを食べた(そして笑った)「四海楼」のすぐそばにあります。



横の入り口
仁達が入ったのはこっち側の入り口。
同じところから入ると、すぐさま試食のカステラとお茶を出してくださいました。

ちなみに「焼きたて」を食べさせてくれたおじちゃんはいませんでした。(残念。)

仁がもたれたショーケース
仁たちが買ったのは、左から三番目のカステラ。
同じのを購入いたしました。

Aチーム予想は1,800円。
実際のお値段は1,400円。

そういえばこの時仁が「できたてが食べたい!」と我儘を押し通しましたが(※2、3日寝かしたほうが美味しいっていってんのに)…よく見直したらこれ、「できたてがいい」って最初に言い出したのはじゅんのだったんですね。(あっさり諦めてたけどね。)

「切れてないっすよ!」
美味しかったです。
というか美味しいです。(まだ食べ終わりません)

Bチームの幻影が…
「長崎堂」を背に、「四海楼」へと向かう道。
このすぐ右手が「四海楼」です。

ここで「四海楼」の豪華絢爛な店構えを見て、「失敗した!」と慌てふためくBチームだったのでした。
こうして「長崎堂」や「四海楼」の外観といった、傍目には意味不明の写真を撮りまくった二人。
そこからたった200m程の距離にある「大浦天主堂」「グラバー園」などの観光名所を
完全に無視し、次なる目的地「眼鏡橋」へと向かうのでした。

眼鏡橋だよ、おっ母さん
川面に映る橋と合わさると丁度「眼鏡」のように見える、という事で名付けられた「眼鏡橋」。
なかなかに立派で、情緒ある風情です。

ちなみにこれが、写真に収めた唯一の観光名所。(無料)

眼鏡橋の上。
そして眼鏡橋の上に、亀たちAチームは立ってました。

ここから見えるところにAチームが皿うどんを食べた(そしてBチームが食べ損なった)「共楽園」があった筈なのですが、今は移転しています。(でもこの近くです。)


「せいじ」への道
眼鏡橋の近くに、皿うどんを食べそびれたBチームが次に選んだ「トルコライス」の店、「きっちんせいじ」があります。

左の隅に写ってるのが「きっちんせいじ」。


この道やー。
この道を仁たちが通ったんやー。

「せいじ」外観
放送時のまんま。
チンチン電車の車両をそのまま使った外観は、通りの中でも一際目立ちます。


「せいじ」店内
電車と同じ「折りたたむタイプ」の入り口に戸惑いながらも中に入ると、以外にも中は結構広々。
手前がBチームの座った席で、その奥に電車のジオラマ(?)が入った巨大ガラステーブル。
壁の奥には更に部屋があって、そちらも結構な広さがあるようでした。

店内には昔使ってたらしい停留所の看板とか、路面電車絡みの古い品々が至る所にありました。


ほんとなら仁たちの座った席に陣取りたかったのですが…残念な事に先客が。

しかも、ただの先客ではない。
目的を同じくする先客だ!!

だってだって、トルコライス食べてるんだもん!
でもって「長崎堂」の紙袋(おそらく左から3番目のカステラが入ってる)を持ってるんだもん!!
しかも、うっすら笑みを浮かべながら携帯をいじってたんだもん…!!!

じゅんのが座った席で1人、ビール(手酌)を飲みつつトルコライスを食べるそのお姉さんは、とてもキレイな方でした。
誰のファンだったのかなぁ。
話し掛けるべきだったかなぁ。

左のテーブルに、左から古澤さん(アナウンサー)と仁。右のテーブルに中丸くん。
さらに右側の、写真には写ってないところがじゅんのが座った席です。(今はお姉さんが。)

このあとの「卓袱料理」に備え、トルコライスを諦めてトマトジュースで過ごした私。(Kままさんはコーヒー)
そのテーブルの上にはソースなどと一緒に手作りらしいマヨネーズの入った壷がででん!と置かれていて、味見をしたい衝動にものすごく駆られました。



ザ・料亭!!
そしていよいよ、今回のメインである卓袱料理(しっぽくりょうり)の店、「富貴楼」へ。

「卓袱料理」を読めなかった(これは別に馬鹿ではない)仁が
「卓袱」「たくねい…いぬ?(=卓ネイ犬)」と読んだ事から、それ以降仁ファンの間では「たくねいいぬ」もしくは「たくねいけん」と称される事になった、この「卓袱(しっぽく)料理」。


あたしも結構な年数を生息してますが、「料亭」なんてそうそう行けるもんじゃありません。
若いBチームじゃなくても、正直ビビりましたです。

夜は灯るらしい
この「富貴楼」

最初は別の名前だったそうなのですが、こちらで食事をした初代総理大臣・伊藤博文(「昔の千円札…」と仁。)(←ほーら、馬鹿じゃないぞ!)がその味に感激し、当時の女将の名前「富(トミ)」を店名にするよう勧めた事から付いた名だそうです。



料亭全景…ではない
あたしの携帯カメラには納まりきらない程に大きな料亭。
この右側にもっと広がっています。

この外観を見て「増築に増築を重ねたって感じですね」とか言ってたんですが、中に入って創業当時からの遍歴の写真を見て、もともとこういう造りなのだという事が判明。(失礼いたしました。)

急な階段をヨタヨタと3度も登って通された部屋はBチームのいたその部屋ではありませんでしたが、二人には広すぎるほどの広々した個室に通していただきました。

そーいえば個室の写真撮らんかったなー。

手前のお椀が「おひれ」
取り皿やお猪口などがセッティングされた座敷でしばし待つと、仲居さんがお料理のお皿を3種運んできてくださいます。
そして注文したビールも出していただいたのですが、ここで仲居さんより「次に参ります者が『おひれ』をお持ちしますので、暫くお待ちください」とのお言葉。

おひれ
キタ━━(゚∀゚)━━ !!!

するとKままさん

「『おひれ』ってなんですか?(゚ ▽゚ )」



Σ( ̄□ ̄;)

聞いてるよ!
聞いてるよ!
知ってるくせに聞いちゃってるよ!!(爆笑)

仲居さんが説明してくれるのを涼しい顔で聞いてるKままさん。
俯いてどうにか笑いを堪えたわたし。

あ、「おひれ」について知りたい方は、富貴楼さんのHPなどでご覧になってください。(手抜き)

仲居さんが出て行くなり耐え切れず「知ってるくせにー!!」と突っ込んだのですが、「だって聞いてみたかったんやもーん♪」とやはり涼しいお顔のKままさんです。(おもしろすぎる。)


さて、続いて「おひれ」を手にしずしずと入ってきた、明らかに「仲居さん」ではなさそうな風情の女性。

Σ(@д@;)!!!

こ、この方は…!!!
「長崎ぷらぷら節」にてBチームを接客し、仁から「食べるとこ見ててくれるんですか?」とか「おひれってどれだよ!!(巻き舌)」とか言われてた、まさにあのお方ではありませんか…!!!

「では、どうぞ『おひれ』からお召し上がりください。」

ふおおおお…!
ま、まさかこの方からこのお言葉をいただく事になろうとは!!

激しく動揺しつつ必死でそれをひた隠し、お椀の蓋を外す私達。
お椀の中には、椎茸、鯛の切り身、お餅、蒲鉾、菜の花(季節柄)が入っています。
とても上品なお吸い物。
とりあえず、仁と同じように最初に椎茸を齧ってみました。(←バカ)

とても味が染みてて、美味しい椎茸。
眉をハの字にして「あ、ちがーう!」(by仁)とか「メッサうま!」(by中丸くん)とか言いたいのですが、女将(推定)の手前それも出来ず、とにかくいただきました。
でも、Bチームが「まだ俺達、知っちゃいけない味だって!」「これR指定でしょ!?」と大騒ぎして食べてたそれは、しっかり味のついた本当に美味しいお吸い物。緊張しながらも美味しく味わいました。

その間女将(推定)は「おひれ」についての説明などをしてくださり、「結婚式などでは全員が食べ終わるまで乾杯ができないので、時間が掛かって大変なんですよー」などという話を聞かせてくださいます。
「お魚嫌いやねん!っていう人とかがいると困りますねー」と言うと、「そういう場合は蓋をして、『食べ終わりました』っていう『フリ』をするんですよ」と気さくに教えてくださいました。

もうねー、テレビで見るよりよっぽど別嬪さん!なんですよ。
惚れ惚れ。

「おひれ」の写真も撮りたかったのですが、そんな状態なので写真も撮れず。
このお椀は、実は「食べ終わったあとのからっぽの状態」です。
お箸も撮影の為に、わざわざ箸袋に戻したのでした。(←どこまでもバカ)

もうすぐ「おひれ」を食べ終わる、くらいのタイミングで、女将(推定)は「ずっと見ているのもあれですので、おひれがお済みになりましたらお食事をおはじめください。」と言い残し、去っていかれました。

姿が見えなくなるなり、「きゃ〜!!!!」と大喜びする二人。
震える手で乾杯をすませ、とにかくいただく事に。



小菜盛(冷菜)3皿
鯛のお造り(「牡丹造り」といって、お造りを重ね合わせて丸く盛られてます)とか、穴の部分に明太子が詰まった蓮根とか、焼き魚とか、いろいろ。

どれもこれも、上品でほんとにいいお味です。(鉢の中には溜り醤油と酢味噌。)
「美味しい〜」
「美味しい〜」
と連発しながらいただきました。


大鉢
最初のお皿が食べ終わるか終わらないかのタイミングで女将(推定)が次に持ってきてくださったのは、大皿。
蓮根と挽肉の湯葉巻き、鰻のしんじょ、一見小芋の煮たのにしか見えない、餡入りの白玉など。それら全体にうっすらと餡がかかった状態で、上品に盛られています。

「美味しいですね〜」とのKままさんのお言葉に「ありがとうございます」とニッコリ微笑まれ、「暖かいうちにお召し上がりください」としずしず下がって行かれました。

女将(推定)が私達の相手をしてくださったのは、ここまで。(別のお客様のところに行ってしまった模様。しょぼん。)


憧れの角煮(T▽T)!(中鉢)
続いて仲居さんが持ってきてくださったのは、Bチームを「美味しすぎて笑いが止まらない」状態にした、あの「豚の角煮」です。

Kままさんが「相当長い時間煮込むんですよね?」と質問すると、ちょっと躊躇したのち「そうですねぇ…かなり長く煮ます。」とアバウトな回答(笑)をなさる仲居さん。(頑張れ!)

いよいよ、口に運びます。
と。

「ぐふふふふふふふふふ」

何だか笑いが止まりません。
「もー、何やのどんちゃん」と言いながら続いて角煮に箸をのばしたKままさんですが

「うふふふふふふふふふ」

この角煮には笑いのエキスでも入ってんのか?
そんな風に思ってしまう程、二人して「ぐふふふふ」「うふふふふ」と、ほんとに笑いが止まらないの。

…いやもうこれ、ネタじゃないんですよ。
笑ったBチームの真似をしてるわけでもないんですよ。

本当に美味しくて。
仁が「あははははははは」と笑いながら食べてた顔とか、思い出して。
仁たちが食べたのと同じものを、長崎まで来てようやく口にしてることが嬉しくて。

なんというか…
あーんな幸せな気持ちで食べる豚の角煮は、そうはないだろうな、と。
そう、思いました。
幸せな時間でございました。


ご飯・お吸い物・お漬物
いい具合に炊けたご飯(お替わりもあり)、イカのすり身の揚げ団子とアオサのお吸い物、そしてお漬物。

どん「お漬物まで美味しい〜」
Kままさん「ええ具合に漬けてはるわ〜」

いやもう、どこまでも美味しゅうございます。


デザートその1
出てきたのを見るなり「わあ♪(゚ ▽゚ )」と声を上げてしまった、苺たっぷりの寒天寄せです。
苺の甘みをそのまま生かした、シンプルな美味しさ。

Bチームは夏だったのでデザートはオレンジでしたが、季節によって旬のものが楽しめるようです。(デザートに限らず)

しかし仲居さんが「このあとお汁粉がでますのでー」と仰るので、ちょっとびっくり。


デザートその2
「お汁粉」と聞いて想像したのとはだいぶ違ってました。
蓋をとるなり
「わあ!Σ( ̄□ ̄;)」と、さっきとは別の意味で声をあげてしまいました…(だ、だって一見グロテスクやったんやもん。)

でも、お椀の2、3分目ほどまでつつましやかに入ったそれ(白いのは葛きりです)は、意外にもするっと食べられる甘さ、そして量でした。


ここでKままさん、突如仲居さんに質問開始。「あのう…さっき来られてた方が女将なんでしょうか?」
すると仲居さんは「さっきの…あの、後ろでこう、髪をしばってる者ですね?ええ、次の女将です。」

次の女将?

「いつもは中の仕事をしてるんですが、本日は女将が留守にしておりますので代わりに出てるんです。

エエー!!Σ( ̄□ ̄;)

つまり、この日でなければ私達は、あの「若女将」にはお逢いできなかったわけですよ!
もうもう、なんという幸運だったのでしょう!

仁「運があるはず!」
じゅんの「うんうん(運運)」( …。)
との、Bチームの会話のいわば再現です。(涙)

このあともKままさんは質問を続け(「随分お若いですよね?」など)、とうとう若女将の年齢まで聞きだしておしまいになりました(笑)。

若女将、もう一度お逢いしたかったなー。



ちなみにこのお料理

Aチーム予想は7,300円。
実際のお値段は5,000円。



チンチン電車
さて、長々と書き連ねた私達の「長崎ぷらぷら節・追体験の旅」(←そんなタイトル?)も、これにておしまいです。

左は合計5回乗車した、そして仁がとても乗りたがってた、長崎市街を走る「チンチン電車」。
これは一番スタンダードな色・形です。(「きっちんせいじ」はこの車両。)
他にも、「チキンラーメン電車」とか「びわゼリー電車」とか、あと新型の妙に近代的な車両とか、いろいろありました。

代金は1回100円。(仁の予想は「200円とかでしょ?」でした。)
運賃箱は底板が縦方向に回転するようになってます。
降りる時に運賃箱に100円を落とすと、運転手さんが横に付いたハンドルをぐるぐる回してそれを下の回収箱に落としていく仕組みです。
そのレトロさが楽しかったなぁ。

そういえば

長崎の街には中華街もあるし、街のいたるところに「ドラゴン」がいたりもして
そのせいで長崎の滞在中、あたしの脳内BGMはずっと今回のじゅんのソロ曲、「誓心」でした(笑)。


長崎、また機会があったら行きたいです。
その時は、今回周りきれなかったお店だけじゃなく、本来の観光地(笑)にも行ってみたいな。



でも…

帰りにKままさんがボソッと呟いた
「箱根は難しいんかな…」の言葉が、強烈に気になっています…(笑)。

※「箱根」:長崎同様、「裸の少年」ロケで仁達が訪れた地。


(実施:2006年4月)