映画「スピード・レーサー」初日舞台挨拶
                      at新宿ミラノ1 2008.7.5
 


新幹線の中で「品川に到着します」のアナウンスが流れた途端、急に心臓がばくばくになったわたし。
「いやいや、まだやから。まだ映画はじまってないし、舞台挨拶は映画終わってからやから。」と自らにツッコミいれてました。
ほんまに、どんだけテンパってるんだか…。

劇場に着いてとりあえずパンフレットと、あと「後ろに引いてから手を離すと走り出す」というミニサイズのマッハ5号(グッズ)を購入し、ともかく席につきました。
チケット譲ってくださった方(ありがとうございました〜)は別の席で観られるそうで、あたしはひとりで座席で緊張…。
上映時間になって客電が落ちた時にはあたしも緊張したんですが、後ろのお嬢さん達が「いや、立たなくていいから!」「ジュニア出てこないから!(笑)」とコンサートと混同した自分達にセルフつっこみをされてるのが可笑しくて、それでちょっと緊張がほぐれました(笑)。


初回上映が終わり、エンドロールが流れる中。
続く舞台挨拶に備えてお手洗いに立つ方々もいる中、エンドロールの途中で吹替えとして「赤西仁」の名前がスクリーンに映し出されると、思わずといった感じで拍手がおこっていました。
映画観てる最中も何度も泣いてしまったんですが、ここでまた思わずポロリ。


***

そんな余韻も覚めやらぬなか、司会の女性が登場します。
「本日司会をつとめさせていただきます、映画パーソナリティーの伊藤です。」と自己紹介。笑顔の素敵な、とても感じのいい方です。

取材カメラや報道関係の方も、たくさん。100人はいたんじゃなかったろうか。


伊藤さんより「初日に来ていただきありがとうございます。こちらからたくさんの笑顔が見えます。」とようなことお礼の言葉があり、そして「赤西仁さんと上戸彩さんがかけつけてくれていますので楽しみにしていてください」と、嬉しい前振り。

いや、舞台挨拶って当日になって「欠席」とかもあるみたいだから、やっぱりこれを聞くまではちょっとドキドキしていたのです。ほんとに逢えるかなあ、って。
だから、よかった。

このあと、「撮影は禁止」等の注意事項のお話があり、「最後に全員で写真撮影を行います」など、全体の流れの説明などをてきぱきと感じよく説明してくださいます。
そうして説明が終わったあと、「あとちょっとお願いがあります」と言い、マイクをOFFにして大声で話しはじめます。

昨日が仁の誕生日だったこと。(ここでキャーと歓声があがり、伊藤さん「シーッ」ってやってました・笑)
なのでお祝いのケーキを用意していること。
みんなで「おめでとう」と、「ハッピーバースデー」の歌を歌いましょう、という提案。
そのサプライズを成功させるため、「おめでとう」を早く言いたいと思いますがしばらく我慢してください、というお願い。

「後ろの方聞こえますかー?」に「はーい」とお返事する後ろのほうの方もなんかすごく嬉しそうで、みんなで仁にサプライズのお祝いを贈れる、という嬉しさでなんだかニコニコしてしまいます。

そのあと再びマイクをONにし、「いろいろお願いしましたが、頑張って盛り上げてください」と言ってくださいます。

取材の方達のスタンバイの具合なども確認され、いよいよ舞台挨拶。
「大変お待たせしました」と伊藤さん(伊藤さとりさんと仰るそう)が再び自己紹介し、「盛大な拍手でお迎えください」と。
「スピードの声を担当されました、KAT-TUNの赤西仁さんです」の紹介で、二人が登場します。

ステージ下手側から、まず仁が登場。続いて上戸彩さんが登場。…してたはずですが、仁に目を奪われてたあたしは上戸彩さんを見てる余裕がほんとになくて、実は「気付くと仁の隣に立ってた」って感じでした(笑)。

この日きちゃない字でとってたあたしのメモには

「じん まっくろ外ハネ」
「うえとあや ミニスカ生足にこにこ」

とか書かれてるんですが(どんなポイントだ)

仁は、黒いスーツ、光沢のある黒いネクタイ、黒いシャツ、黒い靴…とにかく黒づくめでした。(もしかしたらダークグレーだったのかもしれませんが、照明がそんなに明るくなかったし黒に見えました。)
髪はふわっとしていて、襟足が絶妙な感じでハネてて…ものすごい、好みの髪型をしてました。

もう。
なんて言ったらいいんでしょう。

ものすごいビジュアルなんです。
「過去最高」って言っていいくらいの。

お友達にもこうお伝えしたんですが、「『POPEYE』のクオリティの仁が動いてる」って、ほんとにそういう感じだったんです。

エミール・ハーシュさんと一緒にやった会見の時なんかの仁は正直、ちょっとびっくりするくらい浮腫んでたりしたじゃないですか、なんか顎のあたりが。目の下の隈とかもアレだったし(笑)。

でももう、ほんとに…完璧なの。
ここで撮った写真そのまんま「POPEYE」に載せれるやん!!!って思うくらい、ほんとに、ほんとに、美しすぎる仁でした。
尋常じゃない、この世のものとも思えない…そんな、仁でした。

びっくりした。
仁の美しさにびっくりした事は何度もあるけど、ちょっと今までにないくらいのびっくり具合でした。


上戸彩さんは、メモのとおりミニスカートに生足。
前髪の根元を少し立たせた、ちょっとワイルドなイメージの髪型にしていて…そしてほんとうに「にこにこ」としてらっしゃいました。


仁は、ちょっと緊張しつつ、でも柔らかい表情を浮かべていました。


「初日を迎えての感想をお聞かせください、まずは赤西さんから」、だったのかな。(メモが断片的すぎて…)

仁が「やーそうですね」と喋り始めると、会場から「キャー!!!」の声(笑)。
(ちなみにメモには「やーそうですね(キャー!」って書いてある)

すると仁、「や、ちょっと静かに」といつものあの感じ…真剣な注意じゃなく、なんかわざと真面目くさって言ってる、みたいなかわいい感じ…で言い、「こんなに来てくれて感謝してます、ありがとうございます」というような事を言います。

「赤西さんの声どうでした?」との伊藤さんの質問に「よかったー!」と口々に客席から声があがるんですが、すると

「だんだんウソっぽくなってきた」

って、ちょっと照れた半笑いな感じで言ってました。
なんていつもの仁なんだ(笑)。


上戸さんは、「朝早いのにありがとうございます。今観た感想を帰ってみんなに話して、仲間をつれてみんなで来てください。」みたいな感謝の言葉を。
ちょっと、仁が以前のツアーでいつも言ってた「今日ここで作った笑顔を、帰ってみんなに分けてあげてください」っていう挨拶を思い出しました(笑)。


「吹替えに初挑戦して、特に苦労した点は」みたいな質問があり。

仁は「基本的に苦労しました。」って。
「なにしろはじめてでやり方がわからなかった」って、「監督の言われたとおりにやりました、今回は」って、そう言ってました。

「点数をつけるとしたら?」と更に聞かれ、

「点数では判断したくない」って、これはちょっとわざとらしくかっこつけた、「フフン」みたいな可愛い感じで(笑)。
「点数ではなく、気持ちで?」みたいなフォロー(?)が伊藤さんからあり、「気持ちでめいっぱい演じました」って言ってました。

上戸さんはインタビューの時も言ってましたが、「シーンによって雰囲気が全く違うので、声のトーンや言い方を変えるのを意識しました」みたいなお答え。優等生です。


続いて「もうすぐ七夕ですが、願い事をするとしたら?」と聞かれ、仁は

「スピード・レーサーが大成功するように」

って。おおお!仁も優等生!!!
言った仁もちょっとはにかんじゃってて、それもまた良し(笑)。

上戸さんも、「私も大ヒットを願ってます」と答えてらっしゃいました。


仁は、マイクを持った右手の人差し指で頬のあたりをぽりぽり、って掻いたり。
両手をぶらん、って下ろしたかと思ったら、すぐ腕を組んだり、ほどいたり。
やっぱり緊張してるのかなあ。

でも隣に上戸さんがいるので顔を見合わせて笑ったり、なんか上戸さんに向き合う時はリラックスしてるような感じに見えました。


いよいよ、サプライズ。
伊藤さんより「初日でおめでたい日ですが、昨日もおめでたい日でしたよね」みたいな感じで前振りがあり。
「昨日は赤西仁さんのお誕生日でした〜」で、大拍手。
そして伊藤さんの「せーの!」に続き、会場中で「おめでとう〜!!!」って叫びます。
すると、新聞などにも書かれてますが「でっかい『いいとも』みたい」って言ってました。

仁は…あんまびっくりしてなかった(笑)。

サプライズなんて慣れてるのかもしれないし、予感してたかもしれないし。
でも、やっぱし照れたように笑ってくれました。

花束が出てきて、「上戸さんのほうから」と贈呈が上戸さんに託されます。
上戸さんは「みなさんを代表して贈らせていただきます」とニコニコしつつ、花束贈呈。

ひまわりを基調にしたその花束を、仁は上に向けたまま体の右側にずっと抱えていました。


このあと、有名なパティシエの方(らしい)が製作したケーキが登場します。
「JIN AKANISHI」と書かれた土台の上にお砂糖でつくったマッハ5号が乗っかった、特別仕様のケーキです。


これがですね、パティシエさんがケーキを乗せたワゴンを注意深く押してくるんですけど。
それを、立ち位置に立ったまま、自分のそばにやってくるのを待ちきれないのか、前かがみになってじーっと見てるんです。仁が。
んーとね、真っ直ぐ立った状態から、角度にして30度くらい(微妙・笑)、おしりの位置から上を体を前に傾けて。

POPEYEに載せれる位完璧にかっこいい姿の仁が、前かがみになってじーっとケーキみてる。
とても、あどけない顔をして。

もう、もう、ほんとにたまらないくらいかわいい姿で
しかも気付くと隣の上戸さんもおんなじ角度で前かがみになってて(笑)

あああああ!と、わたしちょっとおかしくなりそうでございました…。


このパティシエさんも「マッハGoGoGo」のファンだそうで、「今日にあわせて作ってきました。おめでとうございます。」と祝ってくださいました。

仁が「砂糖で出来てるんですよね」みたいなことを言って(よく知ってるね)(てかこのケーキの存在を知ってたのかね?という疑惑もありつつ・笑)、パティシエさんが「全部砂糖です。このミラーのところはゼラチンです」とかご説明。ほおー、ってみんなで覗き込んでます。(それもかわいい)
上戸さんが、車のフロントガラスの部分か何かを指して「これは飴ですよね?」って言うんですが、「これもゼラチンです」って言われて「へえー」ってびっくりしてました。

パティシエさん「舐めると甘いです」って言うんですけど、それに仁が「そーですよねえ。」と普通に言ったんですよね。
そしたらパティシエさんがちょっと恥ずかしそうにしたんですが、そしたら仁、すぐ隣にいたパティシエさんの腕を、ぽんぽん、って、励ますみたいに、からかうみたいに、にこにこしながら叩くんです。
その雰囲気が、またほんとに柔らかい感じで…はあ〜、って、砂糖でできたマッハ5号よりも甘い気持ちになりました(笑)。

そいで、「ほんとにうれしいです。…わあ。」って、なんかちょっと低い声で言って。
その「わあ。」がなんか取ってつけたみたいなんだけどものすごい可愛くて、会場からも笑いが起こってました。


このあとは、みんなでハッピーバースデー。
伊藤さんが「ディアのあとは『じんくーん』でお願いします」ってリードしてくれると共に、上戸さんにも「一緒にお願いします」と言ってくださいます。
そしてケーキに5本の長いローソクを指し、それに火が灯ります。

「♪ハッピバースデートゥーユー ハッピバースデートゥーユー ハッピバースデーディア仁くん ハッピバースデートゥーユー」

そして、拍手。
おめでとう、の声。

いやもう…
仁を目の前にしてこの歌をうたうことがあるなんて思わなかったし
歌える今があることがほんとうに幸せだし
仁は素敵だし

…もう、泣いたね。(←若干、ひらきなおり)


そして仁はローソクを、一気に、ではなく「一本づつ丁寧に」みたいな感じで「ふー、ふー、」って、顔を寄せながら吹き消していきました。
仁の「ふー」が何度も見られるこのしあわせったら…(泣)。

上戸さんは、「この(誕生日の)時期に赤西さんとお仕事できてよかった」って可愛く言ってました。

このへんメモがちゃんと取れてないんですが(泣いてたし)
「いつも仲間とかに祝ってもらってるけど、今年もいろんな人に祝ってもらえて嬉しい」とかそんなことを言ってました。

あと、上戸さんからはマグカップをもらったそうなんですが
ラジオの時に3人でチョコレートをもらった話とか(クリスマスの24時間ラジオのことのはずですが、仁は「チョコレート=バレンタイン」と混同したらしく、バレンタインの時に…って話してました)(ファンみんな心で突っ込んだはず・笑)

そんときに仁が「(上戸さんが仁たちに)あげときゃいーや、みたいな」って、上戸さんを見ながら、投げやりな感じで(笑)言ったりしてました。
上戸さんは「まーそういうことで」って、やっぱりにこにこ。

思えば、仁の声が聞けたのはこれが最後だったのかも。


記者さん達の撮影がステージ上であって、ケーキを前に左から上戸さん、仁、パティシエさん、と並んでぴったりくっついて写真に納まります。
その時も3人でなにやら笑顔でしゃべってました。
仁は、パティシエさんとは面識があったのかなあ。なんかすごい、いい感じで喋ってました。


そうして、次の記念撮影準備のために一旦はけていきます。
はけながら仁は、一度ペコ、と頭を下げていきました。


カメラの人たちがステージにあがり、客席をバックにした記念撮影の準備。
ここでも伊藤さんが劇場に照明の点灯をお願いしたり、進行にすごくテキパキと気をくばってました。

撮影用意が出来、みんな立つようにとの指示。
そして「笑顔で顔の横で手を振ってくださいね」とお願いがあります。

そして最初に出てきたのと同じステージ下手側より、再び仁と上戸さん登場。
階段で客席に降り、客席に背を向けた形で写真に納まります。
写真は角度を変えつつ、3パターンくらい。

上戸さんはときどき振り返りながら、にこここと手を振ってました。

仁の後ろ姿しか見られないのでファンはうずうずしてたと思うのですが、一度仁がちょっと振り返ると、客席大歓声(笑)。
上戸さんは客席といっしょに顔の横でひらひらと手を振ってらして(これ、なんかちょっと「せんだみつお」みたい・笑)、それで仁も「俺も?」みたいな感じで遠慮がちに(笑)手をあげてくんですが、その「おずおず」って感じがもう、後ろ姿でも堪らなかったです。(はうー)

立つ角度を変えた時に見える顎のラインだけでも、ものすごい素敵だったなあ…。

最後に伊藤さんより「私がスピード・レーサー!って言ったら、みんなで『大ヒット〜!』って叫んでください。『大ヒット〜!キャ〜!』って」っていう指示。


伊藤さん:「スピード・レーサー!」

客席:「大ヒット〜!!!」

そのあとの「キャ〜!!」はちょっと微妙だったかも(笑)ですが、一発でOKとなりました。


仁と上戸さんは、それ以上喋ることもなくハケていきました。
「せめてもう一度声を」って気持ちはみんなあっただろうし会場からも「ええ〜!!!!(不満げ)」って正直な声があがってましたが
階段をあがり、出てきたところからハケて行きながらペコン、とスタッフさんに頭をさげる仁を見て、なんか「ああ、もう充分…」って思えました。

***


多分、舞台挨拶は全部で20分弱くらいだったのかなあ。
12時15分に映画が終わって、準備とかあって始まって、そいで会場から出たら12時40分だったので…多分、そんなもん。


映画の舞台挨拶って、たとえばブスったれた顔で「別に」とか言ったらどうしよう…とか(←もはやネタですが)、あとものっすごいキテレツな出で立ちで登場したらどうしよう、とか(某オダジョーさんのことですが・笑)、どうなんだろう、どんななんだろう、って、楽しみにしつつ不安になったりもしたんですが。

でも、すごく楽しかったし
映画をガツガツアピールするではなく、でもちゃんと挨拶してる仁(いや、普通のことなんだけど)を見てああ、よかった…と思ったし
それにやっぱりその雰囲気に、すごく安心いたしました。

そして全くでしゃばることなく、仁ファンだらけの会場の中でにこにこと仁を立て、そしてフォローもしてくれた上戸彩さん。
やっぱり、ものすごく素敵なひとだなあ、と改めて思いました。


お誕生日をお祝いできたことが、やっぱり本当に嬉しかったです。
そんなびっくりはしてなかったし「サプライズ」という意味では成功とは言えないのかもしれないけど…そいでも嬉しかった。

でも、「100のオキテ」でくりぃむしちゅーの有田さんから指導していただいた「さりげな〜く好感度をあげる『サプライズパーティー正しいリアクション』講座」で学んだことを全く実践していなかったということも、いかにも仁らしくて笑えました。



姿はものすごく完璧にかっこいいのに、やっぱり可愛い仁。
雰囲気もやっぱり柔らかくて「開いてる」という感じがして、嬉しかったです。すごく。

ふわーって、幸せな気持ちにさせてくれる…そういう、仁でした。



仁の七夕のお願い、「スピード・レーサーの大成功」

あたし達でできるなら、そのお願い(うそでも)を叶えたい。



そう、思いました。すごく。



がんばっちゃうぞ。
非力だけども(笑)。