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福田−安保理論とは

 「福田−安保理論」の柱は「自律神経が白血球のバランスを支配している」というものです。
 自律神経とは自分の意志とは無関係に働く神経で、交感神経と副交感神経の2つからなります。2つの自律神経はお互いがシーソーのように働き、どちらか一方が優位になると片方は働きが低下します。
 交感神経は日中に優位になり、体を活動的にします。働いているときや勉強しているときなどに優位になり、アドレナリンの分泌を即し、血管を収縮させます。
 一方の副交感神経は休息時や夜間に優位になり、体をリラックスモードにします。副交感神経は、アセチルコリンを分泌し、血管を拡張させます。
 この2つの神経がバランスよく働くことで、私たちは健康に過ごせるのです。
 白血球とは、血液中を流れる細胞で、私たちを病気から守る「免疫」というシステムの主役となって働く細胞です。
 白血球は大きく分けると顆粒球とリンパ球に分けられます。顆粒球は細菌などのサイズのが大きな異物から身を守るための細胞で、リンパ球はウイルスなどの小さな異物やガン細胞などを排除する働きをする細胞です。
 どちらも大切な役割を果たしますが、顆粒球が増え過ぎるとウイルスやガン細胞に対処できなくなり、リンパ球が増え過ぎると細菌による感染症にかかりやすくなります。
 この顆粒球とリンパ球の割合は、自律神経の働きによって決められているのです。

 交 感 神経→顆 粒 球増加→血管収縮
 副交感神経→リンパ球増加→血管拡張


このことから、病気になるしくみと病気を治すしくみは、以下のようになります。 
 病気が発症するしくみ  交感神経の緊張状態が続くと顆粒球が増え、血管が収縮して血流障害(虚血)が起こり、高血圧、糖尿病、ガンなどの生活習慣病が発症する。
 副交感神経の緊張状態が続くとリンパ球が増え、血管が拡張して血流障害(うっ血)が起こり、アレルギーなどの病気が起こる。
 病気が治らないしくみ  交感神経緊張から起こった病気は、交感神経の緊張状態を改善しないと、血流障害(虚血)が改善せず、さらに顆粒球が放出する活性酸素のために組織破壊が進み、病気が悪化する。
 副交感神経優位から起こった病気は、副交感神経優位の状態を改善しないと血流障害(うっ血)が改善せず、病気が悪化する。 
 病気を治すしくみ  交感神経緊張から起こった病気は、副交感神経を優位にすれば血流障害(虚血)が改善し、自然治癒力が高まり病気が治っていく。
 副交感神経優位から起こった病気は、交感神経を適度に刺激すれば血流障害(うっ血)が改善し、自然治癒力が高まり病気が治っていく。
 病気になるのは交感神経の過度の緊張、または副交感神経優位の状態が続くためです。
 自律神経のバランスを整えていくことで自分自身が持っている自然治癒力が高まり、みずから病気を治すことができるのです。